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2016.12.19

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天窓のカーテンは手作りで

太陽の光がさんさんと降りそそぐ明るい家づくりに効果的なのが「天窓」です。天窓は周囲の建物を気にせず光を取り入れることができるため、両隣を建物に挟まれた狭小住宅でも明るいいえを実現することが可能です。今回は天窓のもつ魅力と天窓をさらに効果的に活用するカーテンのアイデアについて紹介します。

INDEX

 

1.天窓には魅力がいっぱい

天窓は壁に設置されている通常の窓とは違い、天井に取り付けられているという大きな特徴があります。屋根に窓があることで住宅にはさまざまなメリットが生まれます。デメリットがないわけではありませんが、メリットを考えれば十分許容できるレベルです。

1-1.高い採光性で明るい住宅を実現

健康的に暮らせる家を建てるうえで重要なのが家の明るさです。太陽の光がタップリと降りそそぐ明るい家で暮らせば毎日心も体も健康的に過ごせるでしょう。

しかし、住宅に太陽の光を取り込むのは簡単ではありません。普通の窓では邦楽や周囲の建物の関係で十分光が取り込めない可能性があります。建築時には十分な採光性が確保されていてもマンションが立ったり樹木が成長したりといった環境の変化によって住宅の採光性が大きく低下してしまう可能性もあります。

都心の家は隣家との距離が近く、壁に窓を設置しても十分な採光が望めないケースが少なくありません。窓は多いのに光が入らないという状態では窓を設置した意味がなく、暗い気持ちで毎日を過ごす羽目になってしまいます。

天窓は屋根の一部を切り取って設置されているので周囲の建物に影響をうけることはありません。自宅の上に太陽の光を遮る障害物ができる可能性はありませんから、いつまでも変わらず高い採光性を確保してくれます。天窓に関しては法律上の規定も設けられており、一般的な窓に比べて3倍の採光効果が認められています。小さな天窓でも見た目以上に高い性能が期待できます。

1-2.自然の力を利用して省エネ住宅を実現

天窓が取り込む太陽の光は向こう外の自然エネルギーです。太陽の光で住宅内が明るくなれば証明に使う電気代はいらず節約につながります。更に、太陽光は明るさだけでなく熱も持っていますから天窓から取り込んだ光が室内を温めてくれる効果も期待できます。大きな天窓が設置されている住宅では少々の寒さくらいなら大洋の温め効果で十分カバーできるので、冬場にかさみがちな暖房費を大幅に節約することが可能です。

太陽の光は太陽電池で発電するための自然エネルギーとして注目を集めていますが、天窓で取り込まれた光を直接利用すれば特別な設備もいらずに省エネ住宅が実現します。

1-3.通風性で住宅の寿命が伸びる

日本の住宅の一番の敵は「湿気」です。湿気は木造住宅だけでなく鉄筋コンクリート製の住宅にとっても大敵で、住宅の基礎となる骨格部分の耐久性を下げてしまうやっかいな存在です。住宅設計時に湿気対策は考えられているものの、人が生活している以上湿気を完全に防ぐのは困難です。

湿気対策にも天窓は大きな効果を発揮します。上部の天窓を開放することで住宅全体に風の流れが生まれ、たまった湿気を効率的に輩出することが可能です。風のない日は窓を開けてもなかなか空気が入れ替わりませんが、暖められた空気には上に向かう性質があるので無風状態でも天窓を開放すれば自然な空気の流れが発生します。この効果を利用すればいつでも住宅内に新鮮な空気を取り込むことができるでしょう。

1-4.夏の暑さをやわらげる効果も

天窓は冬に室内を暖めるだけでなく夏場の暑さをやわらげる効果も期待できます。暖められた空気は上に向かう性質がありますが、天窓を開放することで暑くなった空気を効率よく室外に排出することができます。天窓を空けることで室内の温度を効率良く下げることができるので、厳しい夏の暑さをやわらげることができます。冷房を付ける前に位置度空気を入れ替えておけば電気代の節約にも繋がります。

2.天窓利用の注意点

魅力いっぱいの天窓ですが、屋根に窓が取り付けられていることで発生するデメリットも存在します。メリットとデメリットは表裏一体です。デメリットに注意しながら上手にカバーして天窓を有効活用してください。

2-1.夏場は暑くなりすぎる可能性あり

天窓の最大のデメリットが「熱」です。冬場は寒い室内を温めてくれる太陽熱ですが、夏場は反対に室内を暑くしてしまうやっかいな存在になります。ただでさえ気温が高いのに天窓から差し込む灼熱の日差しで室内を暖められてしまったら部屋がサウナ状態になりかねません。

夏場の熱対策の方法としては、天窓の日差しを遮るのが効果的です。カーテンやロールスクリーンを設置して日差しを遮れるようにしておきましょう。

2-2.機能豊富な天窓専用カーテン

天窓に取り付ける専用のカーテンも存在します。天窓専用カーテンや機能が優れたものが多く、遮熱素材製で室内の温度環境維持に優れたカーテンや遮光性が高く光をきっちりと防いでくれるものなど天窓の持つデメリットをきっちりとカバーしてくれるカーテンが用意されています。

開閉のしやすさも考えて作られているのでとても便利な天窓専用カーテンですが、一般的なカーテンに比べると価格はやや高価です。機能面を考えれば決して高い買い物ではないので余裕があるなら天窓専用カーテンを設置しておくと便利です。

2-3.費用を節約するならカーテンを自作しよう

高価な天窓専用カーテンの導入が厳しいなら、カーテンを自作するという方法もあります。天窓のカーテンといっても基本的には普通のカーテンと同じです。素材はカーテンに使用される布や市販のロールスクリーンで十分なので、気に入った色や素材でオリジナルのカーテンを作れば十分デメリットをカバーできるでしょう。

一つ注意しなければいけないのが、天窓にはカーテンレールが無いことです。ほとんどの天窓には普通の窓のようなカーテンレールは付いていません。突っ張り棒をカーテンレールにするなど工夫してカーテンを取り付ける必要があります。また、高い位置にあるカーテンを開閉するための工夫も必要です。長い紐や専用の棒などで簡単に開閉できるようにしておかないとせっかくカーテンを取り付けても使いづらく不便なものになりかねません。天窓の高さや大きさなどを考慮して、無理なく開閉できるようにしておきましょう。

まとめ

天窓のある住宅は一年を通じて明るく暖かで、健やかな暮らしを実現してくれるでしょう。デメリットもありますがカーテンをつけたり開閉のタイミングを考えたりといった工夫で十分カバーできる程度です。住宅は一生で一番高価な買い物です。よりよい暮らしを実現するためにも、住宅にジャストフィットする天窓を導入しましょう。

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