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猫のように居心地の良い場所を移動する|スキップフロアのある家
猫が日の当たる時間によって居場所を変えるように、居心地の良い場所がいくつもある家にあこがれませんか?広々としたワンフロアの部屋も良いですが、狭くても風通しの良い部屋のすみや、小さくても日当たりのよい廊下など、落ち着く場所がいくつもある家はなんだかほっとします。
スキップフロアは空間を上手に使い、居心地の良い場所を作ることができます。今回は、そんなスキップフロアの魅力や使い方を紹介させていただきます。
- INDEX
1.スキップフロアの魅力とは?
最近ではとてもおしゃれな家が増えてきています。その中でも注目のスキップフロアには、一体どのような魅力があるのでしょうか。
1-1.スキップフロアとは
そもそも、スキップフロアとは、どんなスタイルのお部屋かご存知ですか?スキップフロアとは、同じ空間の部屋の中でも、フロアの高さを半階分ずらしながら中2階のようなイメージで、空間を作る建築方法のことを言います。一般的にスキップフロアというと、中2階とまでは行かなくても、階段1段分ほど段差をつけて部屋の中にメリハリをつけるといったデザインの工法を指して呼ぶことが多くなっています。
1-2.スキップフロアの効果とは
では、そんなスキップフロアを家の間取りに取り入れることで、どのような効果が得られるのでしょうか。意外と多いその効果を一挙紹介させていただきます。
1-2-1.家族の気配を感じられる
部屋を細かく間仕切りするのではなく、スキップフロアを間仕切りにすることで、家族が別々の空間にいて、プライバシーを確保しつつも、家族の気配を感じられるというメリットがあります。これによって、お子様が今何をしているか、ご主人がどこで何をしているのかということが分かりやすく、台所にいる奥様も家族とのコミュニケーションがとりやすくなります。
1-2-2.バリアフリーとは逆の発想
「スキップフロアって、つまりは段差が多いということ?」と思うかもしれません。確かにその通りですが、現時点で、車いすでの生活をしている場合などを除いては、足腰を強く保つためにも、ある程度の段差の上り下りを日ごろの生活に取り入れることで、足腰の老化予防にもつながるといわれています。
スキップフロアを取り入れることで、逆にバリアフリーの家が必要にならないように、日ごろから自然と足腰を健康に保つことが期待されているのです。
1-2-3.狭小住宅でもスペースを有効に使うことができる
スキップフロアは、中2階のようなイメージで、部屋の高さを変えて上空間のデスゾーンをなくす効果もありますから、狭小住宅でも部屋や収納場所を広く確保することができます。壁や扉を取り付ける必要もありませんので、普通の部屋を作るよりも圧倒的に空間を有効的に使うことができます。
1-2-4.仕切られた空間でありながら、開放的
スキップフロアは取り入れ方や家具の配置によって、目隠し効果をつけることもできますので、しっかりと仕切られた空間となり、スキップを境にそれぞれの空間として使うことができます。それでいて、壁も扉もないので広く見渡すことができ、開放的な空間を演出してくれるといううれしい機能を持っています。
2.魅力的なスキップフロアの使い方
では、スキップフロアをより魅力的に取り入れるにはどのような方法がベストでしょうか。おすすめの取り入れ方を紹介させていただきます。
2-1.スキップフロアを取り入れたい場所
まず、スキップフロアを取り入れるのにおすすめの場所を紹介します。
2-1-1.リビング
最近では、家族のだんらんを大切にするためにリビングを広めにとる家が多いと思います。その大き目のリビングの中にスキップフロアを取り入れることで、空間をより広く感じることができる上に、部屋の中にメリハリがつくようになり、とてもモダンでおしゃれな空間を作り出すことができます。
2-1-2.多目的コーナー
1部屋とまではいかないけれど、仕事場がほしい、読書をする部屋がほしいといったお父さん方も多いのではないでしょうか。また、和室はあまり使う機会がないけれど、畳の雰囲気がどうしてもほしいという方は、リビングに畳コーナーを作っているご家庭もあります。そういったリビングの一角の様々なコーナーを1段高くするのもおすすめです。
2-1-3.子ども部屋
子ども部屋をスキップフロアにすることで、子どものプライバシーを守りながらも、お母さんお父さんは子どもの気配を感じることができるといった利点があります。子ども自身も、自分の部屋にいながらお母さんお父さんの気配を感じることができるのは、とても安心材料になるのでおすすめです。
2-2.スキップフロアの取り入れ方
では、具体的にそれぞれの場所にどのように取り入れるといいか、例として紹介しますので参考にしてみてください。
2-2-1.リビングの場合
大体の最近のご家庭では、カウンターキッチンやアイランドキッチンであっても、リビングとそのまま続きで設置されているケースが多いのではないでしょうか。
例えば、このキッチンの部分だけ、1段高くするだけでも、雰囲気は大きく異なります。キッチンからの見渡しもよく、さらにリビングからキッチンへはちょっとした目隠し効果もあり、来客などの際にも大いに役立ちます。
リビング全体にメリハリがつくというところも、おすすめポイントの一つです。
2-2-2.多目的コーナーの場合
リビングの一角にあるコーナーの場合は、そこだけを1段高くすることで、独立した空間を作り出すことが可能です。そのため、お父さんの書斎用のコーナーなどでもしっかりと機能しますし、リビングをおしゃれな空間に作り出すことが可能です。
1段高くしたその分、コーナーの下に収納をつけると、なお便利に使うことができるのでおすすめです。
2-2-3.子ども部屋の場合
兄弟で一つの部屋を分けて使うという場合、成長するにつれて一人部屋がほしくなります。でも、一人部屋となると大きく場所をとらないといけないため、家の広さによっては制限が出てきてしまいます。
逆に、大きめの部屋を一つ作り、そこにスキップフロアを利用することで、それぞれの空間を確保しながら一人部屋の気分を感じさせてあげることができます。
まとめ
スキップフロアの魅力を知っていただけましたでしょうか?
狭小住宅だから…と諦めず、スキップフロアをうまく取り入れることでこんなにも部屋の空間の有効活用をすることができるのです。広く使えるだけでなく、視覚的にも広く見える効果があるので是非、参考にしてみてください。