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多目的に使えるスペース|土間のある家
皆さんは、土間にどんなイメージを持っているでしょうか?ほとんどの人達は、「田舎の家にあるスペース」という印象を持っていると思います。そのため、「現代の一軒家には、土間はミスマッチである」と考えている人も少なくはないようです。
しかし最近では、一軒家を建築する時に、土間を作る傾向も見られるようになりました。
- INDEX
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- 1.そもそも土間とはどんなものか?
- 2.かつての土間はどのように使われていたのか?
- 3.現代での土間の使われ方とは?
- 3-1.ベビーカー置き場として
- 3-2.子供の遊び場として
- 3-3.暖房器具の置場所として
- 4.土間のメリットとデメリットについて
- 4-1.土間のメリットその1 庭の延長線上で使える
- 4-2.土間のメリットその2 ガーデニングに役に立つ
- 4-3.土間のメリットその3来客とのコミュニケーションに最適
- 4-4.土間のメリットその4 管理が簡単
- 4-5.土間のデメリットその1 冬場の寒さが心配
- 4-6.土間のデメリットその2 部屋の行き来が面倒になることがある
- 4-7.土間のデメリットその3 バリアフリーに段差が邪魔になる
- さいごに
1.そもそも土間とはどんなものか?
土間の明確な定義を申し上げるのは少し難しいのですが、基本的には
・屋内にある
・床の高さよりも低い
・ほとんど地面のようなもの
・コンクリートで仕上げられている
・タイルで仕上げられている
このような内容で仕上げられているのが土間です。一般的には、玄関部分に設置されていることが多いスペースです。今では「少し広い玄関」と考えられている場合もあります。
2.かつての土間はどのように使われていたのか?
土間といえば、かつての古い一軒家にはつきものでした。昔の土間は、いったいどのように使われていたのでしょうか?
かつての古い一軒家は、現在のようなおしゃれなキッチンはありませんでした。土間で火を焚いて、釜を使うなどして、料理していたのです。野菜などの食材も、土間で水洗いして、そのまま調理していました。
また、何かしらの作業をするときに、土間を活用することが多かったようです。土間なら、ゴミやほこり、木屑が出たりしても、掃除するのは簡単なのです。
近所の人と、ちょっとお茶をしたり、世間話をするような時にも、土間は最適なスペースでした。たとえるならば縁側でお茶をする感覚に近いです。
3.現代での土間の使われ方とは?
現在では、一体どのような土間の使われ方がされているのでしょうか?目立つものをピックアップしてみました。
3-1.ベビーカー置き場として
赤ちゃんがいるような家庭だと、ベビーカーは必須です。しかし、ベビーカーを置いておく場所には悩まされるのが実情です。そんな時に土間があると非常に便利です。3輪車などのような、子供の遊び道具を置いている場面も多く見かけます。
3-2.子供の遊び場として
小さな子供の場合、外で遊ばせるのは、まだ不安になる場合もあると思います。そんな時に、土間があれば、目が届く場所で子供を遊ばせることができるので安心感があるんです。
3-3.暖房器具の置場所として
暖房器具に、だるまストーブや薪ストーブのような、渋いアイテムを導入している人たちも増えるようになりました。だけど、これらのような暖房器具は魅力的ではあるものの、火事がちょっと心配ですよね。従って、室内に置いておくのは、ちょっと危険かもしれません。
しかし、コンクリート造りになっている土間なら大丈夫!土間は、少し冷えやすいスペースなので、それを回避するためにも、土間に暖房器具を置くというのはなかなか良いアイデアなのです。
4.土間のメリットとデメリットについて
土間のメリットとデメリットを理解しておけば、これから家を建設する時に役に立ちます。
4-1.土間のメリットその1 庭の延長線上で使える
「土間は、屋内にありながらも、地面のようなもの」。このメリットを生かせば、庭のような感覚で利用することができます。おすすめの使用方法としては、自転車やバイクを停めておく使い方です。高級なバイクや自転車の場合は、野ざらしにしたくないと思っている人たちも多いと思います。そんな時に土間があれば、屋内に停めておきながらも、室内を汚すことがありません。
4-2.土間のメリットその2 ガーデニングに役に立つ
庭でガーデニングに励む人たちにも、土間はおすすめです。ガーデニングをすると、道具や靴、洋服が土で汚れてしまいますよね。家に戻る時に土間があれば、それらの道具を一時退避させることができるので、室内を汚すことがないのです。鉢植えを活用すれば、土間でガーデニングや家庭菜園することもできます。このように、土間の使い道は、アイデア次第で広がるのです。
4-3.土間のメリットその3来客とのコミュニケーションに最適
「来客が来たけど、家に上がってもらうほどではない。玄関で立ち話ぐらいの感じでいいかな?」ということは、よくあると思います。そんな時に、土間があると、おしゃれなコミュニケーションをとることが可能なんです。靴を履いたまま、ちょっとした段差に腰掛けてもらえば、趣のある世間話ができます。お茶や和菓子などを提供してあげれば、古き良き日本の姿がそこに蘇ります。
4-4.土間のメリットその4 管理が簡単
土間は、室内のように傷に気を配りながら丁寧に掃除する必要はありません。コンクリートやタイルでできているため、水で一気に汚れを流すことができるんです。デッキブラシなどが一つあれば、じゃぶじゃぶと洗うことができるので、非常に管理が簡単。子供と一緒に遊び感覚で掃除しちゃうのもいいかもしれません。
4-5.土間のデメリットその1 冬場の寒さが心配
土間は利便性が高いのですが、冬の冷えが心配です。生活するスペースと明確に分かれているのであれば、特に心配する必要ないかもしれません。しかし、生活スペースと土間に、遮るものがない場合は、部屋全体がひんやりとしやすいので注意しておきましょう。家の建設費用に余裕がある場合は、土間専用の床暖房を設置するのがいいかもしれません。少し費用がかさばるのですが、長年にわたって快適な生活を続けていくためには必要な出費だと言えます。
4-6.土間のデメリットその2 部屋の行き来が面倒になることがある
土間の設置の仕方にもよるのですが、部屋と部屋を土間で仕切っている場合は、「部屋の行き来が面倒になる」というデメリットがあります。土間を移動する時だけ、靴を履き替えなければならないという、めんどくささがあるのです。そのため、土間を設置する時には、生活のしやすさを考慮して検討するようにしましょう。しかし、この辺りをうまく活用すれば、二世帯住宅などには有利に働くことがあります。
4-7.土間のデメリットその3 バリアフリーに段差が邪魔になる
一軒家を建設するということは、「一生その家で生活していく可能性が高い」ということ。だから、年齢を重ねるにつれて、段差が邪魔になることも考慮しておきましょう。バリアフリーが必要になると、ますますその段差はデメリットです。リフォームをする必要が出てくるかもしれません。
さいごに
現代では、土間もおしゃれで便利な空間として利用されることが増えています。これから自宅を建てられる方は、ぜひ土間のある家を想像してみてください。