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着ないけど捨てられない衣類達 衣替えを機に寄付を考えてみては?
着なくなった服はリサイクルショップに持ち込んだり、フリマサイトなどで売ったりしている人も多いかもしれません。物や量によっては、ちょっとしたお小遣いになるくらいのこともあるでしょう。しかし「もう手放してもいいかな…」と思う時点で、その服のシーズンは終わっていることも多いです。その時期に適さない洋服が高く売れることは、ほぼ無いでしょう。
そんなときは「衣類の寄付」を検討してみてはどうでしょうか。衣類の寄付は、自分に収入が入るわけではありませんが、その服を寄付することで社会貢献のような形で役立てることができます。衣類の寄付にはある程度の制約やマナーが必要です。ここでは衣類を寄付する具体的な方法について紹介します。
- INDEX
1.衣類の寄付とは
衣類の寄付は、それを募っている団体に不要になった衣類を無料で渡すことをいいます。売買をするわけではないので、お金を得ることはありません。しかし、衣類を必要としている団体に寄付することにより、社会貢献へつなげることができます。
1-1.衣類が役立ち、社会貢献につながる
衣類の寄付をすると、大きく分けて次のような貢献をすることができます。
- 発展途上国などに衣類が渡り、その衣類を必要としている人に渡る
- 寄付した衣類が転売などされ、その売上金が社会貢献につながる
衣類ブランドが行っているリユースでは、不要になった衣類がそのまま発展途上国の人へ渡っているケースが多いようです。年間を通じて同じ服しかない子供や、立場の弱い人達へと洋服が渡り、必要なときに必要な洋服を着ることができると喜ばれています。
そして、NPOなどが行っている衣類の寄付は、その服を転売や何かしらのリサイクルとして生まれ変わらせ、その収益が社会貢献のような形で役立っています。そのため、自分の寄付した洋服が、そのままの形で約に立つということは少ないかもしれません。それでも寄付した洋服がもとになり、立派な社会貢献ができることになるでしょう。
1-2.送料は自分で負担、そこでできる具体的な支援内容とは
衣類の寄付は、それを行っている団体へ送ることが多いです。その際の送料は自分が負担します。そのため、衣類を寄付するということは、無料で洋服をあげるだけではなく、送料という形で自分がお金を負担しなくてはなりません。
それでも、お金をかけて衣類を寄付することにより、次のような社会貢献につなげることができます。
- 発展途上国の子供へのポリオワクチン
- 食糧支援
- 子供の学習支援
- 動物愛護団体への寄付
- 女性の人権支援 など
団体により、力を入れている支援内容には違いがあります。自分がどのような支援をしたいのかを考え、その目的とマッチする衣類の寄付先を探すと良いでしょう。
2.おススメの衣類寄付サイト4選
ここからは、具体的な衣類の寄付先である団体をいくつか紹介します。どの団体も寄付された衣類はしっかりと社会貢献へとつなげているので、安心して利用することができます。
2-1.国際社会支援推進会ワールドギフト
発展途上国へ、日本の不要になった物資を届けている団体です。要らなくなった洋服はもちろん、不要になった玩具やランドセル、食器や雑貨なども募集しています。興味深いのは、日本古来から多くの家庭にある「ひな人形」や「五月人形」なども回収していることです。寄付するには供養料も含めた配送料が必要ですが、きちんと神社などで供養されてから途上国へ行きわたるのは安心でしょう。
ワールドギフトでは、つい捨ててしまいがちなぬいぐるみといった玩具もしっかりと引き取りを行っています。ほぼ毎日のように寄付されたものがどう使われているのか、HPを通じて情報公開も行っています。不用品の多くを寄付につなげているので、引っ越しなどで要らないものが多く出た際は利用すると良いでしょう。
2-2.認定NPO法人フローレンス
衣類の寄付というと、国外の発展途上国を支援するイメージがあるかもしれません。しかし、フローレンスの場合は、衣類の寄付により「日本の子供を支援する」活動を行っています。日本の子供は発展途上国の中でも貧困率が高く、およそ7人に1人が貧困家庭といわれています。また、医療を必要とする子供への寄付金は足りておらず、十分なケアが受けられていないのも実情です。
フローレンスでは、不要になった衣類を回収し、それを売った収益で子供支援を行っています。現金での寄付も可能です。また、フローレンスで売られているファッションアイテムを購入することにより、その購入金額を子供の支援につなげることもできます。
参照フローレンス
2-3.ユニクロ、GUリサイクル活動
大手アパレルメーカーでも、衣類の寄付を募っているところは多いです。なかでも、ファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」「GU」は、店舗数も多く、出かけたついでに洋服を寄付することもできるでしょう。
ユニクロとGUが展開している寄付内容は、要らなくなったユニクロとGUの洋服を各店舗へ持って行き、それが発展途上国に送られ、服を必要としている人に届けられるというシステムです。この2大ブランドなら、多くの人が持っているでしょうし、タンスの中に眠っているアイテムの多いかもしれません。郵送での受付は行っていませんが、買い物がてら不要となったユニクロ、GUメーカー服を持って行くだけで、社会貢献につながります。
2-4.寄付内容選ぶことができるBrand Pledge
最後に、どこへ衣類を寄付したいか迷ったときは、自分が社会貢献をしたい内容を行っている団体を選ぶ方法もあります。「Brand Pledge」では、寄付をしたいけどどこへ送れば良いか分からないといった人に、各団体がおこなっている社会貢献の内容を分かりやすく紹介しているのです。しかも、大手買取企業が協賛していることもあり、衣類は送料無料で段ボールに詰めるだけで送ることができます。ただ、ある程度のブランド基準がないと送料は無料にならない、という点もあるので注意しましょう。
Brand Pledgeが紹介している団体は「食糧支援」「難民支援」「動物保護」「女性と子供への支援」といったように、自分が何を支援したいのか分かりやすく紹介されています。支援内容に納得いく団体を見つけたら、衣類を段ボールに詰めて気軽に寄付ができるので、初心者でも取り組みやすいでしょう。
3.寄付をするときに知っておくべきことやマナー
衣類を寄付するのは、何でもかんでも送れば良いというわけではありません。不要な衣類であっても洗濯やクリーニングを行い、キレイな状態にして送るのがマナーです。
3-1.クリーニングまたは洗濯済みのものを送る
寄付する衣類は、必ず洗濯やクリーニングを済ませてから送るようにしましょう。いくら高級な洋服であっても、明らかに汚れや虫食いといったトラブルがあると、寄付に貢献することはできません。久しぶりに取り出す衣類は黄ばみが生じていることもあるので、かならず洗濯をしてから送るようにします。また、基本的に学校の制服や作業着といったものは寄付することができません。
また、汚れの落ちないシミや汚れ、虫食いや破れがある洋服は寄付できません。そして、子供服を寄付する場合は「名前」が書かれているものもあるでしょう。団体により、名前が書いてあるものがOKかどうかは判断が分かれます。必ず確認をしてから送るようにしましょう。
3-2.送料以外の料金負担があるか確認する
衣類を寄付する場合、基本的には送料は自分で負担することになります。しかし、団体によっては送料の他にも「リユース代」や「廃棄料金」「人件費」といったコストが掛かるケースもあるでしょう。多くの場合は送料に含まれていることもあるのですが、送った後に別途振り込みが必要な団体もあります。あまりにも高額な金額を請求してくる団体には注意が必要です。送料以外の金額が必要な場合、何の金額がどう使われているのか、自分なりに調べることが重要でしょう。
まとめ
不要になった洋服は、フリマアプリなどで売る人が多くなってきました。こうした使い方でも、不用品を社会にまわすことができるので、エコに貢献しているといえるでしょう。
しかし、世の中にはもっと洋服を必要としている人もたくさんいます。衣類を寄付することにより、子供の命を救ったり、飢餓から救われたりすることもあるのです。衣類の寄付は、大きな社会貢献にもつながります。衣替えの時期に不要になった洋服が出た場合、まずは気軽に寄付することを検討してみてはいかがでしょうか。