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日当たりの悪い部屋は健康にも悪影響!明るい部屋を作るコツとは
日当たりが気になる土地、というのは結構多いものです。日当たりが微妙に悪いから価格が安いという物件は多く、ここに家を建てて本当に良いのか、迷っている人もたくさんいるでしょう。背の高い建物が隣地にあったり、大きな樹々に囲まれていたりすると、日当たりが悪くて今後の生活に影響があるかもしれません。
日当たりの悪い部屋というのは、夏は日影になるので多少は涼しいというメリットもありますが、寒さに厳しく日中でも灯りが必要になるといったデメリットもあります。ここでは、日当たりが悪い場所に家を建てることになっても、工夫次第で日当たりを良くするコツを紹介します。
- INDEX
1.日当たりの悪い部屋、そのメリットとデメリット
「日当たりの悪い物件=悪い部屋」というイメージは、多くの人が持っているかもしれません。しかし、日当たりの悪い部屋は日本に多く存在し、そこで多くの人が生活しているのも事実です。まずは、日当たりが悪いとどういったことが起こるのか、その良し悪しを見ていきましょう。
1-1.メリットは「コストパフォーマンス」に優れている
日当たりの悪い部屋のメリットは、次の2つです。
- コストパフォーマンスに優れている
- 夏場は冷房コストが抑えられることが多い
日当たりの悪い物件の最大のメリットは、なんといっても費用が安いことです。これは賃貸物件でも家賃が数割安くなることが多く、分譲マンションや販売している土地でも同じことがいえます。特に、販売している土地の場合、日当たりは悪いけれど広い土地が購入できたり、周りの価格に比べて数割安かったりするケースもあります。都心や駅から近い場所で安く販売されているのなら、多少日当たりが悪くても購入を考える人も多いでしょう。
1-2.日当たりの悪い部屋はデメリットがたくさん!?
一方、日当たりの悪い部屋は次のようなデメリットが考えられます。
- 光が差し込まない分、カビが生えやすい
- 冬は暖房費がとてもかかる
- 日に当たることが少ないので健康面での不安がある
- 寒くて湿気が多いため、ペットが飼えない
太陽の光は、人間が生きていくうえで欠かせないものです。それが全く届かない部屋となると、極端な話、おとぎ話で出てくるような牢屋に住むのと一緒です。特に、光に当たる機会がない人はうつ病になりやすいといわれ、健康面での心配があります。
1-3.日当たりの悪い部屋でも工夫次第て快適に
日当たりの悪い部屋は、さまざまな面からしてあまりおすすめできる物件ではありません。しかし、「忙しくて家に帰るのは寝るだけ」といった場合や、「出張が多くて家にはあまりいない」といった人なら、外に出ているときに日光に当たる機会も多く、日当たりの悪い部屋でも快適に住めるかもしれません。
ただ、「日当たりの悪い場所を購入する」となると、話は別です。購入した物件は基本的に一生そこで住むことになるでしょう。自分は忙しくて家にいなくても、他の家族はカビ臭い部屋で過ごさなくてはならないのです。特に子供は日光を浴びることで骨の成長を促すことにもつながるので、まったく日の当たらない家で暮らすのは良くありません。理想的な部屋は、太陽が出ている時間なら照明を付けなくても過ごせる、といった部屋です。次からは、日当たりの悪い部屋でも工夫次第て快適に過ごせる方法を紹介します。
2.日当たりの悪い部屋、それを乗り越える5つの工夫
物件を購入するとき、最初から日当たりの悪い部屋を選ぶ人は少ないでしょう。しかし、「親から譲り受けた土地が森林が多く手日当たりが悪い」といったケースや、「マンションを購入後、隣に高層マンションが建ってしまった」といったケースは少なくありません。ここからは、そうした事例をベースに、工夫次第で日当たりを良くしていく方法をを4つ紹介します。
2-1.窓や天窓を設置する
日当たりが悪い部屋というのは、その物件の横に日陰を作る障害物があります。逆にいえば、真上に障害物があるケースというのは、ほとんど考えられません。そこでおすすめなのが「上層部に窓」を設置したり「天窓」を導入したりする方法です。例えば、日当たりの悪いリビングでも、窓をリビングの横枠いっぱいに広げることにより、差し込む光を増やすことができます。また、天井に天窓を設置すれば、時間帯によって太陽光がたっぷりと差し込み、部屋全体を明るくすることもできるでしょう。仮に北側の部屋でも窓を高い位置に大きく取ることにより、まぶしすぎず、安定した光を取り入れることができます。
ただ、窓を設置すると家の耐久性が落ちることもあります。また、設置した場所がイマイチだと光をうまく取り込めないケースもあるので、必ず専門業者に相談をしましょう。
2-2.光の反射を取り入れてみる
家のなかには太陽光が入らないが、庭やベランダは日中光が差し込んでいる、という家もあります。そのような場合、反射を取り入れて部屋を明るくしましょう。例えば、ウッドデッキのベランダと、真っ白なペンキで塗ったベランダでは、白いペンキのほうが反射が強く、部屋まで明かりが差し込むことが多いです。あえてまぶしいと感じるカラーを取り入れることにより、部屋を明るくすることが可能です。ペンキを塗るのが難しい場合は、白い砂や砂利を敷き詰めることにより、光が反射する作用もあるでしょう。家周りのエクステリアをい明るい色にすることで、効率よく部屋に光を取り入れることもできます。
参照https://www.tips-for-life.net/how-to-brighten-a-dark-room
2-3.2階にリビングを設置する
一戸建てを日当たりがあまり良くない土地に建てるのなら、リビングを2階にするのがおすすめです。通常、日当たりが悪い1階は、湿気がこもりやすくてカビが発生しやすいといったデメリットもあります。しかし、2階にリビングを設置すれば、高さがある分、窓やベランダから光を取り込みやすいでしょう。また、リビングを上層部に設置すれば、天井に天窓などをつけやすいメリットもあります。普段生活する時間が長い部屋こそ2階に設置し、寝室や物置といった過ごす時間が少ない部屋は下に設置したほうが、自然と光を浴びやすくなるでしょう。
2-4.吹き抜けや光ダクトを利用する
吹き抜けや光ダクトは、日当たりの悪い部屋に良く取り入れられている方法です。光ダクトは吹き抜けと同じようなイメージであり、天窓から光を差しこみ、それが1階まで届くよう解放スペースを作ります。面積に余裕がある部屋の場合、3畳ほどの光ダクト用の吹き抜けを作ることで、1日中日の光を部屋に届かせることができるでしょう。また、スペースのない狭小住宅といった場合も、畳半分から一畳くらいの光ダクトスペースを設置することにより、明るさをキープすることが可能です。光ダクトや吹き抜けは、物件の中心あたりに設置することで、多くの部屋に太陽光を届けることができます。
参照https://hikari-duct.jp/contents/a-41
2-5.インテリアを工夫してみる
周りに障害物があって日当たりが悪かったり、そもそも部屋が北向きだったりする部屋は、努力してもなかなか光を取り入れることができません。そんなときは、せめてインテリアを変えて部屋のなかを明るくする方法があります。例えば、光を遮断するカーテンを「シェード」などに変えることにより、光を遮断しすぎないで適度に明るくする効果もあるでしょう。
また、ソファやベッドカバーなど、存在感の大きなインテリアを明るめにすることで、照明の明かりを反射して部屋全体を明るくすることもできます。そして、明かりが少しでも差し込む場所に大きめの鏡を設置すれば、反射によって部屋を照らすことも可能です。インテリアを明るいものにすれば、部屋の明るさをアップするだけでなく、開放感をもたらすことも可能です。
3.これ以外にもある!日当たりに関するトラブル
自分は日当たりの良い家に住んでいるため、日当たりが悪い部屋なんて関係ない、と思う人もいるかもしれません。しかし、今は日光がさんさんと降り注いでも、のちに部屋の日当たりが悪くなってしまった、という例もあります。また、ちょっとしたことで近隣へ日陰を作り、加害者になってしまうこともあるのです。どういうことか、見ていきましょう。
3-1.一戸建ては「草木」に要注意
一戸建ての日あたりが悪くなる原因として「草や木が生えすぎた」ということがあります。特に、庭に立派な木が生えている家は要注意です。「シラカバ」や「アカマツ」「ネズミモチ」といった庭に生えいているスタンダードな木でも、植えてから10年もすればあっという間に2階の高さを超えるケースも少なくありません。毎年きちんと剪定をしていればよいのですが、2階以上の高さになった巨木は、素人ではなかなか太刀打ちできないでしょう。木は庭の目隠しになったり、涼しい空間を作るのに有効ですが、成長しすぎると日当たりを悪くします。自分の家だけでなく近隣に迷惑をかけることもあるので、きちんと剪定を行いましょう。
3-2.マンションは日当たりが良すぎるトラブルも
マンションの高層階に住んだのだから、日当たりが悪くなることはない。確かに、この考えは合っています。特に高層マンションに住めば、近隣にマンションが建ってもさほど影響を受けることはなさそうです。
しかし、日当たりが良いからといってマンションの最上階を選んでしまうと、物件によっては24時間エアコンをつけていないと、暑すぎて住めないケースもあるでしょう。高層階は天井から降り注ぐ太陽光の熱を受け、夏場は部屋のなかが40度近くになってしまうこともあるのです。また、低層に住めばそうしたトラブルはないものの、後日近隣に高層マンションが建って日当たりが悪くなってしまうトラブルも考えれられます。意外とマンションも日当たりに関するトラブルは多いので、購入の際には慎重に検討しましょう。
まとめ
日当たりの悪い部屋は、住み続けることによって体にさまざまな悪影響を及ぼします。賃貸住宅の場合は引っ越せることがあっても、日当たりの悪い土地を選んで住み続ける場合は、何とかして光を部屋に取り入れることが大切です。最近の建築技術は、日当たりの悪い場所でも工夫次第で日光を効率よく取り入れることができます。長年住み続けていくのなら、自分の家にあった良い方法を取り入れ、日常生活に光を取り入れることが大切です。