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狭いスペースで倒れる自転車を解決!自宅に「自転車どめ」を設置しよう
ちょっとしたことで倒れる、でこぼこした場所には止められない。自転車はエコで便利な乗り物ですが、形や比重のバランスがいまいちで、安定しない不便な面もあります。毎日使う乗り物ならば、安全なように設置したいですね。ちょっとした工夫を用いて、家にも便利な駐輪スペースをつくってみませんか?
- INDEX
1.駐輪場のスペースがなくて困っている人は多い
車の販売台数は伸び悩んでいますが、逆に自転車の販売台数は20年前に比べると増え続けています。特にロードバイクや電動自転車といった、利用者の足腰に負担を掛けずに乗れる自転車は人気です。いまや4人家族なら4台自転車があるという家も多く、駐輪場のスペースが必要な家庭が多いのです。
1-1.集合住宅では駐輪代が発生するケースも
自転車止めに必要なスペースは、1台につき「60センチ×180センチ」、これが4人家族で4台の駐輪場スペースを作るとなると、大体2m40センチ程度のスペースが必要です。これは小型の車1台分程度のスペースとなり、大規模なマンションなどは場所を確保するのが大変でしょう。
そのため、新築マンションの多くは、1台につき月額300円程度駐輪代が掛かることが多いです。4台分だとひと月1200円、年間駐輪場代だけで1万4400円のコストが掛かります。自転車を止めるだけなのにこのコスト…。しかし、それほど自転車置き場の確保には、手間と時間が掛かるケースが多いのです。
https://iiietsukuru.com/home-230
1-2.戸建ての場合はもっと深刻!?
集合住宅の場合、ある程度自転車置き場が確保されていることが多いのですが、悩ましいのは戸建てです。購入するときは「駐車場さえあればいい」と考える人が多いのですが、いざ住んでみると自転車の置き場所がなくて困ってしまうケースがあるのです。
だからといって、道路に放置するのは良くありません。道路に自転車を放置する行為は「自動車の保管場所の確保等に関する法律」で禁止されています。
自動車の保有者は、道路上の場所以外の場所において、当該自動車の保管場所(自動車の使用の本拠の位置との間の距離その他の事項について政令で定める要件を備えるものに限る。第十一条第一項を除き、以下同じ。)を確保しなければならない。
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=337AC0000000145
いくら道路のはじだからといっても、自転車を置いてしまうのは法律で禁止されています。お向かいの人が車の出し入れをする際、非常に出しにくくなるといったトラブルも起きるのでやめましょう。戸建ての場合、周りに迷惑を掛けないためにも、どうにかして敷地内に自転車を置く必要があるのです。
2.工夫して我が家に自転車止めを設置しよう
玄関わきのスペースや、駐車場の空いたスペースを利用し、自転車止めを設置しましょう。特に、玄関付近にカーポートを設置できるようなスペースがあれば便利なのですが、空いた場所がなくても工夫次第で自転車止めを設置できるケースもあります。
2-1.手軽に設置できる自転車止め
最近人気になっているのが、持ち運びのできる簡易的な自転車スタンドです。値段も3千円程度で購入できる商品が多く、空いたスペースに置くことで前輪の動きを止めることができます。普通に地面の上に自転車を置くよりもタイヤが安定するので、強風が吹いても倒れにくいでしょう。
ただ、地面に設置する自転車止めではないので、絶対的な安定感があるわけではありません。スタンドそのものが持ち運び可能なので、勢いよく自転車を設置した際にはズレてしまう、といったトラブルもあります。
2-2.安定感があっておススメ、地面に設置するタイプ
駐輪場のスペースがある程度用意できる場合は、業者に頼んで「地面に設置する自転車止め」が良いです。設置する装備や台数などにもよりますが、1~2万円程度で自転車止めを作ることも可能であり、ずっと同じ場所に自転車を置くのであれば、思い切って工事をしてしまうのも良いでしょう。
頑丈に設置された自転車止めなら、台風といった予想外の強風にも対応できます。また、人がぶつかった衝撃などで自転車が倒れるのも防げるので、車に倒れてしまうといったトラブルも回避できます。雨よけのカーポートなども設置できれば、立派な自転車置き場の完成です。
2-3.敷地にタイヤの溝を掘るという方法も
自転車止め=スタンドを設置する、というイメージがあるかもしれません。しかし、斜めの場所に自転車を止める場合、そもそもスタンドが設置できず、自転車を止めても転倒してしまいます。
そんなときにおすすめなのが、自転車を設置する場所に溝を作るというやり方です。自転車は、前輪のタイヤ、後輪のスタンドを立てて止めます。そのため、前輪のタイヤを置く溝を掘り、後輪のスタンドの場所も掘って設置してしまうのです。土の場所なら自分で掘って作ることもできますが、コンクリートの場所に設置する場合は業者に頼む必要があるでしょう。
2-4.外が無理なら室内に自転車を止める
電動自転車といった大型車は無理ですが、ロードバイクの場合は「室内に自転車を置く」という方法もあります。種類によるものの、ロードバイクのなかにはとても軽量化されたものもあり、持ち運びが簡単な自転車もあります。玄関にスペースがある場合は、ロードバイクをそのまま玄関に入れても良いでしょう。逆に、下に置くスペースがない場合は、自転車を吊るすような形で収納する方法もあります。
また、ロードバイクは値段が高い商品が多く、外に置いておくと簡単に盗まれてしまうケースも。そのため、ロードバイクを部屋に収納するための専用ポールなども売られています。普段から手入れをして収納すれば、ちょっとしたインテリアとしても活躍できそうです。
3.自転車止めのメリットやその注意点
広いスペースがあれば、自転車止めなんて設置せず、そのまま自転車を止めることもできます。しかし、自転車止めという場所をあえて確保することにより、「自転車が倒れにくくなる」というメリットがあるでしょう。また、カーポートを取り付ければ「雨を防ぎ錆びにくくなる」という効果もあります。長年乗り続ける自転車だからこそ、きちんと自転車止めを設置する必要があるのです。
3-1.駐車場スペースは気を付けて
狭い戸建ての場合、駐車場スペースを利用して自転車を止めている人も少なくありません。確かに、多くの駐車場スペースでは、車の横に自転車が2台ほど置けることもあります。しかし、自転車の出し入れをする際、よろけた拍子に自転車が車に倒れてしまったり、こすったりすることがあります。
そのため、高級車などが置いてある場合は特に、駐車場に自転車を置くのはやめた方が良いでしょう。玄関先をリフォームして自転車置き場を設置するなど、車と自転車の場所は別々に設置するのがおすすめです。
3-2.自転車の台数を見直し、小さくする方法も
家に自転車置き場がない、という場合、自転車そのものを小型化にする方法もあります。いくら小さな戸建てであっても、自転車2台程度であれば、何とか置くスペースを確保できることが多いのです。どうしても置けないケースというのは、
- 自転車の台数が多すぎる
- 電動自転車など、大型の自転車が多い
といったケースです。このような場合は、自転車そのものを見直す必要があります。例えば、夫婦と子供が3人いる家庭の場合、5台も自転車があると置き場所に困ってしまいます。子供は3人で2台の自転車を利用しあい、夫婦も1台の自転車を使うということにすれば、自転車は3台で済むでしょう。
また、電動自転車などでも、近年では小型化されたものが人気です。タイヤのインチを小さくすることで、狭いスペースでも自転車は止めやすくなるでしょう。まずは自転車の置く場所を考え、そこのスペースに合わせた自転車選びが大切です。
まとめ
「自転車を盗まれたことがある」という人は、状況にもよるものの、家の敷地にただ置いていて盗まれてしまったというケースも多いです。自転車置き場を設置しカギをかけるのはもちろん、自転車止めにワイヤーで固定をしておけば、盗難にあうリスクはだいぶ減らせるでしょう。
また、自転車止めをしっかりと設置すれば、自転車がちょっとしたことでバランスが崩れて倒れるといったことも防げます。自転車のカゴやチャイルドシート、バッテリー部分(電動自転車)などは、強い衝撃を与えると壊れやすい部品でできています。安心して自転車に乗るためにも、家のスペースに工夫して自転車止めを設置しましょう。