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何ワットで何個必要?部屋の広さに合わせた「照明」の選び方とは
リビングからトイレまで、一軒の家の中でも部屋の広さは様々です。それぞれに合わせて照明を選びたいところですが、どのくらいの明るさや数が必要なのかは、わかりにくいでしょう。安いからといって適当な照明を選んでしまうと、部屋の大きさと釣り合わないこともあり、注意が必要です。
ここでは、照明と部屋の広さについて詳しく説明します。また、リビングや寝室、トイレやバスルームなど、箇所においての照明についても解説するので、ぜひ照明選びの参考にしてみてください。
- INDEX
1.実は重要!照明器具の選び方
新築で住宅を建てたあと、意外と困るのが「照明器具がない」という状態です。中古住宅やマンションなどでは、あらかじめ照明器具が設置されていることも多いのですが、新築戸建てといった場所に入居すると、照明がついてなくて夜は真っ暗、ということもあります。まずは部屋の広さを考え、正しい照明を選びましょう。
1-1.安かった、もらった照明では部屋の広さに合わない!?
照明器具は、ものによって5万円以上するものも多く、結構なコストが掛かります。そのため、格安で売られているものや、人から譲り受けたものを使っている人もいるでしょう。しかし、よく選ばないで照明器具を取り付けてしまうと、次のようなデメリットが起きることもあります。
- 部屋の広さと合わず、暗い
- 天井の高さと合わず、ぶつかったり、高すぎたりする
- 部屋のインテリアと合わない
- 白い照明だと思ったら暖色系の照明だった など
照明器具は、部屋の広さやイメージを考え、新しく購入するのがおすすめです。昔使っていた照明や、人からもらい受けた照明では、思いのほか不便だったり、イメージに合わなかったりするので注意しましょう。
1-2.知っておくと怖い、目と照明器具の関係
照明器具は、ただ夜に明かりを与えてくれるものだけではありません。正しい照明を選ぶことにより、目の疲れや視力低下を防ぐともいわれています。照明と視力の関係は、いまだ多くの医療機関で研究中なのではっきりとしたことはいえないのですが、現在分かっていることは次のようなものです。
- スタンドのような間接照明ではなく、部屋全体が明るい方が目は疲れない
- 高齢者は若者の2倍の明るさが必要
- 蛍光灯のちらつきは目の疲労原因になる
これにより、例えば高齢者がいる部屋にはより明るめの照明が必要ということになります。また、部屋をオシャレに演出してくれる間接照明が流行っていますが、一日中その部屋にいる場合は、部屋全体を明るくしてくれる天井につける照明が必要になるでしょう。
参照https://www.kawamotoganka.com/tayori/1076/
1-3.LEDと白熱電球は何が違う
照明をつける際に、もはや当たり前になっているのがLEDを使った照明器具です。これまで使われていた白熱電球と比べると、次のようなメリットがあります。
- 寿命が長い
- 消費電力が掛からないのでコストに優れ、エコである
- 紫外線や赤外線を含まないため、人体にも安心
LEDの特徴は、なんといってもこれまでの照明器具より寿命が長いということです。その消費電力はこれまでのおよそ8分の1ともいわれており、超省エネ家電と言われています。そのため、これまでは年に1~2回テーブルに上って天井の照明を取り換える手間がありましたが、LEDに変わってからは10年間交換の必要がないといわれているのです。
また、紫外線や赤外線を含まない照明なので、天井が照明焼けを起こすといったトラブルも少ないです。新しいLEDほど人の顔をキレイに映し出す効果もあり、女性にとってはメイクがしやすくなったという声も多いでしょう。参照https://enepi.jp/articles/459
2.部屋の広さに応じた照明器具をつけよう
ここからは、部屋の広さにあった照明器具について紹介します。家電量販店などに行くと、照明器具には目安として何畳用といった説明が書かれているでしょう。ただ、日当たりの良い部屋なのか、そうでない部屋なのかで、照明の明るさはだいぶ違います。もし利用する部屋が全く明かりの差し込まない状況だった場合、ワンランク上の照明を選んでも良いでしょう。
2-1.部屋の広さと照明器具の明るさの目安
以下は部屋の広さと照明のW数における目安です。
部屋の広さ | 4.5畳 | 6畳 | 8畳 | 10畳 | 12畳 |
照明のW数 | 60~180 | 100~240 | 220~320 | 300~400 | 360~480 |
壁の色や窓の大きさ、そして照明のデザインなどによって明るさは変わってきます。それでもこのW数を目安にして照明を選べば、まず暗すぎるといったことはないでしょう。
2-2.部屋別における照明の紹介
照明といっても、設置する場所によって形や種類はかわってきます。ここからは、設置する箇所別に、どのような照明をつけたらよいか見ていきましょう。
2-2-1.リビング・ダイニング
リビングは部屋の中でももっとも広いことが多く、目が疲れない明るい照明を設置する必要があります。ダウンライトや間接照明といったものではなく、天井に直付けして部屋全体を明るくする「シーリングライト」などがおすすめです。
また、ダイニングテーブルの上には、オシャレなペンダントランプを設置することもあるでしょう。ただ、天井の高さによっては立ち上がったときに頭にぶつかる可能性もあります。また、住人の身長により、照明器具が邪魔になってしまうこともあるでしょう。食事の際に使う、ソファーのそばに設置するなど、人の動線上に照明を設置する場合は、天井の高さや身長などをあらかじめ計算して設置することが大切です。
ペンダントランプを設置することが多いリビングでは、特に照明の位置と天井の高さを確認しましょう。
天井の高さによっては、照明の位置が思ったよりも低くなります。導線上に設置する場合は、頭がぶつからない高さに設置できるか確認しましょう。
2-2-2.子供部屋
子供部屋は別名勉強部屋ともいいます。勉強するときに暗い照明では、視力が低下する原因にもなりかねません。また、小さな子供が使う場合も、ブロックを組み立てたり絵本を読んだり、細かな作業をすることが多いでしょう。そうした意味では、子供部屋の照明は「明るさ」を中心に選ぶ必要があります。
また、子供部屋用にかわいらしいデザインの照明もありますが、あまりおすすめはできません。いくら明るい照明でも、子供の場合部屋でボール遊びをしたり何かを投げたりして、照明に当たる可能性も高いのです。そのため、子供部屋にはシンプルな形の明るい照明を取り入れるのが良いでしょう。
2-2-3.寝室
本当に寝るためだけの部屋の場合、間接照明やランプシェードだけで済ませる方法もあります。ただ、ベットカバーを取り換えたり、着替えもベットルームでおこなうとなると、やはり天井にも照明はあったほうが良いでしょう。
一昔前の照明は、ひもが釣り下がっていて、何度か引っ張って豆電球にするのが一般的でした。しかし、近年の寝室用照明はリモコン操作が一般的であり、寝たまま豆電球に設定することができます。ただ、照明のカバーによって、豆電球の明るさには差があります。あまり明るい豆電球を好まない場合、カバーはスリガラスのようなタイプになっているものがおススメです。
2-2-4.トイレ・バスルーム
トイレやお風呂場に設置するのは、照明器具というより電球になります。近年では式の電球は売られておらず、LED電球に切り替わっています。LED電球も旧式の電球と同じように30W、60Wといったように売られていますが、よく見ると「30W相当」といった表示がされています。これは、実際は10Wの消費電力だが、LED特有の省エネで明るさを出すため、昔の電球と比べると30W相当に匹敵するからです。
そのため、トイレは30Wを使っていたからLEDも30Wを選ぶのではなく、30W相当と表示されているものを選びましょう。ちなみに、トイレといったあまり汚れを目立たせたくない場所には、黄色っぽい光の「蛍光色」を選ぶと良いでしょう。
3.照明器具を取り付ける際の注意点
照明器具の取り付けは、ただ照明を買えば終わりというわけではありません。天井に設置してあるシーリングによっては、取り付けができない照明などもあります。また、間接照明と併用する際の注意点なども見ていきましょう。
3-1.まずは天井についている設置個所を確かめる
新築の場合はほとんど問題ありませんが、中古住宅などの場合、天井に設置されている照明のアダプタは古い場合も多いです。特に、近年主流になっているLEDのシーリングライトの場合、古い天井のアダプタでは対応できないこともあるでしょう。そうした場合、天井のアダプタを取り換える工事が必要です。
照明器具を買う前に、天井のシーリングをスマホなどで撮影しましょう。その写真を持って家電量販店などへ行けば、対応している商品もスムーズに案内してもらえます。
3-2.間接照明と併用する場合は?
天井の照明にプラスして、ダウンライトやスタンドランプなどの間接照明と併用することもあると思います。ランプなどの持ち運びができる場合は、家具の位置や普段の動線を意識して、使いやすい位置に置くことができます。
しかし、天井に埋め込む必要のあるダウンライトは注意が必要です。特に、はじめにダウンライトを設置してしまうと、天井に照明を設置したあとにまぶしすぎたり、光が反射したりすることもあるのです。ダウンライトといった間接照明を使う場合は、天井の照明を設置し、家具の位置を決めてから設置するようにしましょう。
また、間接照明と併用する場合、部屋がごちゃごちゃしているとあまり印象はよくありません。物が少ない寝室に設置したり、すっきりとしたダイニングの周辺に設置するといった工夫をしましょう。
まとめ
照明は部屋を明るくしてくれるだけでなく、部屋の印象も左右する大事なインテリアです。また、部屋の広さに合わせた明るさを選ばないと、疲れ目や視力低下の原因にもなるでしょう。デザインや色合いで決めるのも大切ですが、部屋の広さと明るさを考え、明るい生活をサポートできるような照明を選びましょう。