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2019.08.10

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樹脂サッシとアルミサッシ 熱伝導率が違うと室内には大きな違いが

アルミニウムは安くて軽くて強く、加工がしやすいので住宅の様々な部分で使われています。代表的なのは建築材として使われているのが、窓枠のサッシです。ただ、アルミニウムは熱の伝導率がとても高い金属です。熱伝導率が高すぎるがゆえに、冷房時、暖房時に室内で調整した温度が窓枠を通して外に漏れ出てしまうのです。

そこで、近年注目されているのが樹脂製サッシです。アルミニウムよりも熱伝導率が低く、アルミよりもデザイン性が豊富なので人気があります。今回は、窓枠における樹脂サッシについて詳しく見ていきましょう。

INDEX

1.窓枠に使われているのはどんな素材?

普段あまり意識して見ることのない窓枠、いわゆるサッシは、どような素材でできているでしょうか。一昔前では、アルミで作られていることが一般的でした。まずは、昔ながらのアルミサッシと、近年人気の樹脂サッシの違いを見ていきましょう。

1-1.金属製サッシ(アルミサッシ)とは

金属性サッシ、いわゆるアルミサッシは、長年日本の住宅には欠かせない素材として活躍しています。アルミサッシは軽量であり、とても耐久性が高いことで知られています。そのため、集合住宅では当然のように使われており、学校といった建物にもアルミサッシが使われているのが一般的です。

ただ、アルミサッシは熱伝導率が高く、寒いときには外気の冷気と同じように冷え、暑いときは太陽光の暑さをそのまま部屋に取り入れてしまうといったデメリットもあります。特に、冬場の暖まった部屋のなかでは、外気の冷気が熱伝導によって伝わり、窓に結露が発生してしまうのです。

参照https://rehome-navi.com/articles/598

1-2.樹脂製サッシとは

窓に発生する結露を何とかしたい、そうしたこともあり、誕生したのが樹脂製サッシです。樹脂サッシは、塩化ビニール素材を中心とした素材であり、アルミサッシよりも熱伝導率が低く、外気の気温に影響を受けにくい素材です。

熱伝導率が低い樹脂サッシは、特に寒さの厳しい、北欧や北米などの寒冷地を中心に普及しています。窓枠をアルミから樹脂サッシにするだけで、部屋の気温が下がりにくく、結露が発生しにくいというメリットがあります。アルミサッシが普及している日本では、まだ普及率は低いといえるでしょう。しかし、寒さに強く省エネにも貢献できる素材として、徐々に国内でも普及しています。

参照https://rehome-navi.com/articles/483

1-3.アルミから樹脂サッシへのリフォームも増えている

窓の結露の原因はいろいろありますが、やはりアルミサッシの熱伝導が原因で、外気の寒さを取り込んでしまうことが要因ともいわれています。そのため、窓を新しくするのと同時に、サッシもアルミから樹脂製へリフォームするケースも増えています。

リフォームの費用は、窓枠の大きさやタイプにもよるものの、おおよそ15万~40万円ほどすることが多いです。窓と窓枠を変えるだけでその値段なので、やや高いともいえるでしょう。しかし、サッシと窓を高性能なタイプに交換するだけで、冷暖房効果はグッとアップします。高性能な冷暖房器具を導入するのも良いですが、ランニングコストを考えると、窓やサッシを最新のものに交換するのも良いかもしれません。

2.樹脂サッシのメリット

ここからは、今後主流になるといわれている樹脂サッシについて、もう少し詳しく見ていきましょう。樹脂サッシは、アルミに比べると値段が高いといったデメリットがあるものの、断熱性や防音性に優れているというメリットがあります。

2-1.アルミサッシよりも断熱性に優れている

アルミサッシの一番の欠点というのは、やはり熱伝導率が高いがゆえの、断熱性の悪さです。例えば、雪の降るような寒い日にアルミサッシに触れると、外気と同じような冷たさを感じるでしょう。

その点、樹脂サッシは熱伝導率がアルミに比べるとだいぶ低いので、冬場でも大幅に冷えることがありません。アルミと比べたときの熱伝導率は、なんと1000分の1です。そのため暑い夏場には熱さを室内に入れにくく、寒い冬でも冷気を取り入れにくいといったメリットがあります。

そのため、外気に影響を受けやすい、病室や老人ホームでも樹脂サッシを取り入れる場所が増えてきました。ある実験では、アルミサッシと樹脂サッシを比べたところ、夏場は室内温度が2℃低く、冬場は4℃高くなるというデータ結果が出ています。

参照 https://www.fixhome.jp/column/20180720/

2-2.防音性も高い

樹脂サッシは、断熱性だけでなく、防音性にも優れています。そのため、防音ルームや音楽室といった音が気になる場所によく利用されています。

樹脂サッシは、そもそも気密性に優れているため、外部の音が部屋に入りにくいといった特徴があります。そのため、幹線道路沿いといった住宅にもよく使われており、外部の音気にすることなく快適に過ごすことができます。また、樹脂サッシは新しいサッシのため、使われる窓もペアガラスやトリプルガラスといった構造が多いです。窓自体が2重になっていることも多いので、防音効果はさらに高めることができるでしょう。

2-3.デザインが豊富

樹脂サッシの良い点として、デザイン性に優れていることがあります。アルミサッシは、基本的にシルバーの無機質なデザインが多いです。多少色をコーティングすることはできますが、独特の金属的なイメージに変わりはありません。特に冬場は寒々しい印象となるでしょう。

その点樹脂サッシは、まっ白だったり真っ黒だったり、色のバリエーションも豊富です。また、上部分とした部分で色やデザインを分けるといった使い方もでき、部屋の印象を変えることもできるでしょう。欧州風のインテリアにもマッチし、部屋の内装にこだわる方には特に人気があります。

3.樹脂サッシのデメリット・注意点

熱伝導率が低く、防音性も高い樹脂サッシですが、これまでのアルミサッシと比べるとデメリットもあります。樹脂サッシへリフォームをする際には、次のようなデメリットも踏まえたうえで検討しましょう。

3-1.アルミに比べると強度はやや足りない

樹脂サッシに使われている樹脂は、そもそもフライパンや鍋の取ってなどに使われている素材です。日常生活で使う分には良いものの、窓枠のサッシに使うとなると、やや強度には不安を感じるかもしれません。

そのため、サッシに使われる樹脂は何十にも重ねて強度を高めています。そのため、アルミサッシに比べると重量があります。これにより、窓の開閉に重さを感じることもあるでしょう。徐々に改善されている商品は多いものの、軽いアルミサッシを使っていた人にとっては、やや重量感を感じるかもしれません。

3-2.耐久性に不安がある?

樹脂サッシの弱点としてよくいわれるのが、アルミサッシに比べると耐久性に不安がある、という点です。

ただ、アルミサッシはサビやすいため、耐久年数は30年前後といわれています。これに関しては樹脂サッシも同じであり、耐久性は30年前後といわれています。樹脂サッシは紫外線に弱いため、見た目の変化はアルミサッシよりもあるでしょう。ただ、サビが発生することは少ないため、樹脂サッシの方が耐久性が悪いともいえません。

ちなみに、明るい色の樹脂サッシを選ぶと、経年劣化による汚れが目立つこともあります。その際はメラミンスポンジで軽くこすることにより、キレイな状態に戻すことができます。

参照https://www.2x6satoru.com/article/pvc-durability.html

3-3.価格が高い

樹脂サッシは、アルミサッシと比べると、価格は2倍ほどすることが多いです。種類にもよるものの、シンプルなアルミサッシと比べると、やはり価格が高いことは否めません。

ただ、窓の一部分だけ樹脂サッシにするより、部屋全体の窓枠を樹脂サッシにするといった購入方法のほうが、1つ当たりの単価は安くなります。また、樹脂サッシを多く取り扱っている業者を選ぶことにより、価格が抑えられることもあるでしょう。

まとめ

樹脂製サッシは、従来のアルミサッシよりも、熱伝導率が低く、外気温の影響を大きく受けることがありません。これにより結露を防止することもできるので、カビやダニの発生を抑えることもできるでしょう。まだ価格は高めですが、今後の住宅業界において、普及していく素材であることに間違いはありません。住宅の購入やリフォームを考えているのなら、サッシの素材にも注目し、樹脂製サッシを検討してみてはいかがでしょうか。

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