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部屋がくすんで見えるのは壁紙汚れのせい?種類別汚れの落とし方
照明のスイッチ周りや、静電気のおきやすい家電の周辺の壁は、汚れがとくに付きやすい所です。気が付くとくすんでいたり黒ずんでいたり… 汚れは古くなると取れにくくなってしまいます。壁紙の種類や汚れの性質に合わせて早めに対処しましょう。今回は、壁紙(ビニールクロス)を中心にした、汚れの落とし方を紹介します。
- INDEX
1.壁紙はどんどん汚れていく
新しい住宅に住んでも、部屋が汚れてきた、と感じる原因に「壁紙の汚れ」があります。壁紙の汚れは、生活するうえでどうしてもついてしまうものです。あまり神経質にならないためには、はじめから汚れが目立ちにくい壁紙を選択するのもおすすめです。
1-1.子供がいる家は「手垢」が多い
壁紙が汚れる原因はさまざまありますが、子供がいる家庭だと、ダントツで多いのが「手垢の汚れ」です。外から帰ってきた子供たちの手は汚れていることが多く、そのまま壁紙をさわってしまうことも多いでしょう。
特に、階段のある家では、子供は壁を触りながら慎重に上ることも多いです。そのため、大人の目線よりも下の方に、階段に沿って黒っぽい汚れがずっと続くこともあります。子供に対し、階段は壁を触って上るな、とは言えません。子供のいる家庭では、月に1回程度、壁紙の掃除をした方が見た目の美しさをキープできるでしょう。
1-2.壁紙が汚れる原因
壁紙が汚れるのは、次のようなものが原因となっています。
- 調理時における油跳ね
- 手垢
- カビ
- ホコリがついている
- クレヨンや鉛筆などのいたずら書き
- 食べ物がついた汚れ
これらの汚れは日常生活において欠かせない汚れ、ともいえるでしょう。壁を汚さないような生活を心がけるのが一番ですが、家でゆっくりとくつろぐためには、壁紙が汚れないよう意識した生活なんて難しいのです。そのため、壁紙の汚れは、見つけたときにすぐ取り除くのが一番といえます。
1-3.クロス替えを検討する前に掃除を
基本的に、壁紙の寿命は10年程度といわれています。しかし、10年経過するたびにクロスの張替えを行うのは、かなりコストが掛かってしまうでしょう。しかも、壁紙の交換は、その日1日中部屋に入ることができず、家具を動かしたり、換気をしたりと、業者が入る大きな工事が必要になります。
そのため、クロス替えには、時間とコストに余裕があるときに行う必要があるでしょう。それを考えると、あまりにもこまめにクロス替えを行うのは難しいのです。なるべく普段から壁紙の汚れを取り除き、部屋全体がくすんで見えないよう、注意する必要があります。
2.汚れ別に見た、壁紙汚れの落とし方
ここからは、汚れ別に見た、壁紙汚れの落とし方を紹介します。基本的にどの壁紙にも適用できる方法ですが、ここでは最もスタンダードな壁紙である、ビニールクロスを中心に紹介します。(対象外は木材やタイルなど)
ただ、いずれの方法も、汚れを落とす前に、ぞうきんやハタキで壁の汚れを取り除きます。壁紙には静電気などでホコリが付着していることも多く、ハタキをかけるだけで意外とキレイになることもあるでしょう。
2-1.まずは最も簡単な汚れ落とし方法
壁紙の汚れがそれほどひどくない、時間をかけたくない、といった場合は、メラミンスポンジか、アルカリ電解水を使って簡単に汚れを落としましょう。
掃除方法
- 軽く濡らしたメラミンスポンジを使い、壁紙の汚れにこすって落とす
- アルカリ電解水を汚れた箇所にスプレーし、固く絞った雑巾でこする
軽い汚れであれば、これらの2つの方法で簡単に汚れを落とすことができます。しかし、長年放置された汚れだったり、頑丈に汚れがついていたりする場合は、以下の方法を試しましょう。
2-2.油性汚れの落とし方
油性汚れとは、キッチン周りの調理汚れが跳ねた場合や、クレヨン、マジック、灯油、ファンデーションや口紅などをいいます。油汚れがひどい場合は、次のような方法を試してみましょう。
準備する物
- スポンジ
- カット綿
- ゴム手袋
- ぞうきん
- バケツ
- ベンジン、もしくはマニキュア除光液
掃除方法
- 窓をあけて通気を良くする
- カット綿に、ベンジン、またはマニキュア除光液をつけ、汚れ部分を軽くたたく
- 固く絞った雑巾で、2の箇所を丁寧に拭き取る
油性の汚れ落としに使うベンジンや除光液は、掃除中に吸い込まないようにしましょう。最も強力な汚れ落としともいえるので、必ず窓や換気扇を回すようにします。
2-3.水溶性の汚れ落とし方法
水溶性の汚れは、ごはん粒、果物やお茶のシミ、血液、水性インクの汚れ、といったものが当てはまります。
準備する物
- スポンジ
- ラップ
- ぞうきん
- ゴム手袋
- 市販の強力洗剤、壁紙用など
掃除方法
- ラップを汚れの箇所より大きめにカットしておく
- 汚れ部分に強力洗剤をスプレーし、素早くラップを乗せる
- そのまま10分ほど放置する
- ラップをはがし、もう一度スプレーしてスポンジで軽くこする
- 固く絞った雑巾で拭き取る
壁紙用の強力洗剤というのは、100円ショップなどで売られていることも多いです。また、アルカリ電解水クリーナーでも対応できることが多いので、目立たない部分でためしてみても良いでしょう。洗剤を吹き付けるときはたれないよう、雑巾でおさえながらスプレーするのがポイントです。
2-4.落書き、手垢など
その他の汚れも、基本的には上記に紹介したやり方で落とすことができます。ただ、ベンジンや除光液は壁紙の色を落としてしまうこともあるので、基本的にはアルカリ電解水クリーナーか、壁紙用の強力洗剤を使います。また、それらがない場合は、台所用の中性洗剤を使うことも可能です。
準備する物
- スポンジ
- ラップ
- ぞうきん
- ゴム手袋
- 市販の強力洗剤、もしくは中性洗剤など
掃除方法
- 汚れの箇所に強力洗剤をスプレーし、スポンジで軽くこする
- 汚れがひどい場合は中性洗剤を汚れ箇所につけ、素早くラップを乗せる
- そのまま10分ほど放置する
- ラップをはがし、スポンジで軽くこする
- 固く絞った雑巾で拭き取る
頑固な汚れは、洗剤をつけてラップをすることが基本です。中性洗剤の場合は原液をつけるのではなく、スポンジで泡立てたものをつけるようにしましょう。汚れをこすり落とした後は、必ず固く絞った雑巾で水ぶきします。
3.壁紙ごとに違う、汚れの落とし方
日本の住宅における壁紙は、ほぼすべてがビニールクロスです。ただ、ビニールクロスのなかでも、紙製でできた素材のものや、凹凸があるものなど、微妙な違いはあります。ここからは、素材別に見た汚れ落としの注意点について見ていきましょう。
3-1.紙壁紙
紙壁紙は、デザインが豊富なものが多く、DIYで取り換えられることもあります。ただ、クロスの中でも汚れが付着すると、取り除くのは苦労します。基本的には水ぶき厳禁な素材が多いので、汚れがついた場合は消しゴムをつかって落としましょう。紙素材なだけあって、消しゴムとの相性は良いです。
3-2.珪藻土壁紙
珪藻土壁紙は、基本的な壁紙に凹凸がついているものです。水ぶきには弱い素材なので、あまり雑巾でゴシゴシ拭き取ることは避けましょう。また、中性洗剤との相性も悪く、シミになる可能性が高いです。汚れ落としにはメラミンスポンジか消しゴム等を使うようにしましょう。
3-3.織物壁紙
織物壁紙は、比較的中性洗剤でも対応できる素材です。メラミンスポンジで強くこすりすぎると、凹凸が減ってしまうこともあるので注意しましょう。また、洗剤を使うときには、量が多いとシミになることもあります。また、凹凸がある分キレイになると、白くなった部分だけが目立つことも。汚れが染みつく前に、ちょくちょく汚れを落とすことがポイントです。
まとめ
壁紙の汚れは、生活をしているうえで防ぐことのできない汚れです。また、毎日生活をしていると汚れに気付かないことも多く、いつの間にか部屋全体がくすんだ印象になることもあるでしょう。
そうならないよう、壁紙はこまめに掃除をすることが大切です。何年も汚れを放置しておくと、染みついた汚れは落ちにくくなり、クロス替えを検討しなくてはなりません。しかし、こまめに掃除をすれば、壁の汚れは落ちやすくなり、クロス替えの時期を伸ばすこともできるでしょう。今日からちょっと壁に意識を向け、まずはメラミンスポンジで軽くこするといったお掃除をはじめてみてはどうでしょうか。
画像参照https://tg-uchi.jp/topics/3753