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2019.10.18

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お気に入りの家具とずっと付き合っていくために「塗装」にも注目してみよう

木の手触りや香りを存分に楽しむには、塗装無しの素材そのままでできた家具が一番です。しかし、家具は道具として使うものであり、実際には塗装がされていないと家具として使えないことが多いでしょう。

また、家具は使われる塗装によってだいぶイメージが変わってきます。長く大切に使うには表面を保護するための塗装が必要です。今回は、家具と塗装の関係、そしてDIYで作った家具の塗装方法などについて見ていきましょう。

INDEX

1.塗装されていない家具は基本的にない

自分の家の家具を見てほしいのですが、どの家具も光沢があり、手触りが良くありませんか?それは木の素材が素晴らしいというより、塗装による効果が高いからです。

基本的に、家にある家具というのは、塗装されていないことはありません。合板で作られた家具であっても、木目調の模様が表面にプリントされており、これが塗装ともいえるでしょう。天然の木を切っただけの状態では、ざらざらして使いにくく、ささくれなどでケガをすることもあります。家具を作るうえで、塗装をすることはもはや当たり前のことなのです。

1-1.覚えておこう、塗装の4種類

世の中に流通している家具はすべて塗装が施されている、といっても良いでしょう。ここからは、家具を塗装している主な4つの塗料について紹介します。

1-1-1.ウレタン塗装

家具を塗装している多くは、この「ウレタン塗装」です。原材料はプラスチック樹脂系のウレタン樹脂であり、家具を塗装することによりツヤを与えます。また、ウレタン塗装が施されている家具は、傷つきにくく、耐久性も高いのが特徴です。とくにメンテナンスが必要なこともないため、流通している家具の多くはウレタン塗装が施されています。

1-1-2.UV塗装

UV塗装は、正式名称をウルトラヴァイオレットといい、紫外線塗装のことを指します。名前の通り紫外線を当てることで硬化させ、固まった塗膜により家具をコーティングします。ウレタン塗装もツヤがでますが、UV塗装のほうがさらに固くて耐久性もあり、輝くようなツヤがあるのも特徴です。とても存在感のあるコーティングなので、木材の家具に限らず、いろいろな素材の塗料にも使われることがあります。

1-1-3.ラッカー塗装

ラッカー塗装は、簡単にいうとスプレーで塗装をするイメージです。日本では昭和時代に多くみられた塗装方法であり、ラッカースプレーを家具に吹きかけて塗装を行います。

ラッカー塗装は、ウレタンをシンナーで薄めて作られています。揮発性が高く健康被害に影響が出るという点から、日本ではあまり利用されなくなりました。現在では海外から輸入される家具に使われていることが多いです。それほどツヤは出ないため、素材の雰囲気をそのまま楽しめるという利点があります。

参照https://handle-marche.com/antique/school/miya20170523/#03

1-1-4.オイルフィニッシュ

オイルフィニッシュは、名前の通り「オイル」を主原料とした塗装方法です。しかも、オイルといっても石油ではなく、環境に優しい植物由来のオイルを主原料にした塗装が人気になっています。使われる原材料は、ナッツ系、亜麻仁油、ミツロウなどがあり、人体への影響が少ない塗料として注目されています。そのため、子供向け玩具や勉強机などに用いられることが多いです。

オイルフィニッシュは、化学薬品の含有量が少ないため、塗装をしてもそれほどツヤツヤになるわけではありません。そのため、定期的にオイルを付け足すといったメンテンナンスが必要になることもあります。

1-2.4つの塗装を見比べてみよう

上記で紹介した4つの塗装を比べると、メリットやデメリットは次のようになります。

  ウレタン塗装 UV塗装 ラッカー塗装 オイルフィニッシュ
傷や汚れに強い
自然に近い仕上がり
環境に優しい ×
メンテナンス不要 ×

丸の数が多いのはウレタン塗装であり、自分でメンテンナンスは不要であったり、傷や汚れに強かったりと、利便性は高いです。ただ、自然な仕上がりがあった方が良い、人体や環境に優しい方が良いといったこだわりがある場合は、オイルフィニッシュなどの塗料を選んだ方が良いでしょう。

また、家具のデザインは塗装が大きく影響しています。木の風合いや自然な木目を感じられるのはラッカー塗装やオイルフィニッシュであり、光沢を重視したデザインはUV塗装やウレタン塗装が中心となります。

2.自分で家具を塗装するには

自分で椅子や机などを作る場合、長持ちをさせるためには塗装をしなくてはなりません。もとから塗装が施されている木材の場合は不要なこともありますが、それでもカットした部分にはニスをぬるといったことをしないと、そこからカビが生えてきたり、設置する場所によっては白アリが発生することもあります。ここからは、自分で家具を塗装する際の塗料や注意点などを見ていきましょう。

2-1.塗装の上から塗装は基本的にできない

まず、既存の机や椅子などは、基本的に塗装がされているので、その上から再び塗装をするということはできません。例えば、簡単にコーティングとツヤ出しをしてくれる塗料に「ニス」がありますが、すでにウレタン塗装がされている家具にニスを塗っても、たいした変化は起きないのです。

ニスを塗る場合、コーティングされている塗料をやすりなどでそぎ落とさないと、上手にのせることはできません。オイルフィニッシュなどの天然塗料は別ですが、基本的に塗装されている家具に再び塗装をすることは難しいでしょう。

2-2.植木鉢スタンドなど、ガーデン用の塗装

手軽に作ることができる家具として、ガーデニング用品があります。例えば植木鉢を置くスタンドや、気軽に腰掛けることのできるベンチなどがそうでしょう。植木鉢スタンドなどは塗装をしなくても使うことはできますが、雨風にさらされることで木材は劣化し、カビが生えるといったトラブルも起きます。

そこで、おすすめなのは「ガーデニング用の塗装」ペイントで塗装することです。ガーデニング塗装はペンキとして売られていることが多く、水性塗料ながら耐久性があるといったタイプが多いです。カラーバリエーションが豊富なので、お気に入りのデザインに塗装をして楽しむことができるでしょう。

2-3.雨風があたるような場所の塗装

DIYで家具を作る場合、庭に置くためのテーブルや椅子を作る人もいるでしょう。また、ガーデニングをさらに楽しむために、草木を分けやすく手入れをしやすいレイズベッドを設置する家庭も多いです。こうした雨風が当たるような場所の木材には、本格的な「屋外用塗料」でコーティングするのがおすすめです。

屋外用塗料はガーデニング用と併用することもできますが、入っている塗料の量が少ないこともあるので、ベンチやテーブルなどがコーティングできる量の塗料を選ぶのがおすすめです。密着性があり、雨風にも耐えられる高い耐久性のある塗料を選びましょう。

2-4.ウッドデッキは専用の塗料を

庭にウッドデッキを作る場合、塗装はウッドデッキ専用の塗料を選ぶようにしましょう。ウッドデッキを作る場合、そもそも木材が塗装されたものを選ぶのが一般的です。それでも色にこだわりがあったり、白アリ対策としてさらに塗装をしたかったりする場合は、油性のウッドデッキ専用塗料を使うようにします。

ウッドデッキ用の塗料は、基本的に油性のものが多いですが、なかには天然由来のオイル製であったり、木材を保護する目的の水性塗料あったりします。利用する目的に合わせ、日に当たりやすい箇所は油性、あまり目立たない場所は水性など、使い分けをするのもおすすめです。

参照https://makit.jp/03109/

まとめ

家のなかにある購入した家具というのは、基本的にはお手入れをしなくても長持ちすることが一般的です。しかし、無垢材などでできたコーティングされていない家具の場合、利用していくうちに汚れが付きやすくなることもあります。そのようなときは自分でオイル系塗料や水性塗料を軽く塗り、家具が長持ちするよう塗装をしてあげるのもおすすめです。

また、家具の印象は塗装によってだいぶ変わってきます。自分がどのような家具を求めているのかを考え、塗装方法にも注目して家具選びをしてみるのもおすすめです。

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