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あこがれの輸入家具 座ってもしっくりこないのは「椅子の高さ」が原因かも
ゆっくりと何時間も座っていられるダイニングの椅子、仕事に集中して取り組めるワークチェアなど、場所や目的によって適した座面の高さは違ってきます。フィットしない椅子に座っていると疲れが出たり、姿勢にも大きく影響が出てしまうでしょう。椅子の高さを選ぶには、まず座って確かめることが大切です。ここでは家具店での椅子を選ぶ時のポイントについてお話します。
- INDEX
1.椅子の高さは目的によって違う
家のなかを見回すと、たくさんの椅子がありませんか?ダイニングチェアにソファー、勉強机やピアノ用の椅子など、椅子は用途によって高さがそれぞれ違います。
ただ、いずれにせよ、足が床から完全に浮いてしまうほど高い座面はおすすめできません。足が浮いてしまうと太ももの血行が悪くなり、時間が経過するたびに疲れやすくなってしまいます。また、基本的に椅子とテーブルはセットになっていることが多いでしょう。椅子を選ぶ際は机の高さにも注目すべきです。ここからは、目的別に見た椅子の高さについて見ていきましょう。
1-1.ダイニングチェアの理想の高さとは
ダイニングチェアは、一日のなかでもっとも座る時間が長い椅子ともいえます。食事をしたり新聞を読んだり、ダイニングチェアの高さが合っていないと日常生活にも支障が出てしまうでしょう。基本的に、椅子の高さは利用者の身長に合わせることが大切ですが、机との関係も重要です。まずは、身長に合わせた椅子の高さと机の高さの算出方法を紹介します。
・理想の椅子の高さ=身長×0.25-1
・理想の机の高さ=身長×0.25-1+身長×0.183-1
この計算を具体的に身長で当てはめてみると、日本人男性の平均身長171cmの場合、椅子の高さは約42cm、机の高さは約72cmとなります。そして、日本人女性の平均身長は158cmです。こちらも数値にあてはめてみると、椅子の高さは約38cm、机の高さは約66cmとなります。自分の身長に合った絶対的な数値の椅子を探すのは大変ですが、これらの数値を参考にしてみるのは良さそうです。
参照https://www.modern-deco.jp/blog/1092
1-1-1.テーブルとチェアの座面の高さの差にも注意
ただ、ダイニングチェアの場合、注意したいのが「差尺の高さ」です。これは、テーブルとチェアの座面の高さにおける差であり、つまり、座ったときにテーブルと太もも部分がどの程度すき間が空くのかも、座り心地の大きなポイントになります。
差尺の高さにも理想の公式計算はあるものの、一般的には27~30cm前後のすき間があるのが理想です。それ以上せまいと太ももがすぐテーブルにぶつかってしまい、それ以上広いとテーブルが高すぎて本が読みにくいといったこともあります。ダイニングチェアの場合は、このようにテーブルの高さや、差尺の高さにも注意しなくてはなりません。
参照https://www.marukinkagu.net/blog/table-chair-choice/
1-2.デスクチェアの高さ
デスクチェアの場合も、机の高さが非常に重要になってきます。ただ、日本におけるデスクチェアの高さは、基本的に70cmとなっています。これは子供が使う勉強机も同じであり、身体が成長したあとを考慮して大人向けの70cmとなっています。
そうなると、差尺の高さなどを考慮した場合、理想の椅子の高さは約41cmとなります。しかし、41cmという椅子の高さは身長170cm程度の人にちょうど良いため、それ以上の身長の場合は合わないのです。特に、子供が利用する勉強机の場合は、椅子の高さが41cmもあると足が届かないことも多いでしょう。
デスクチェアの場合は、ある程度机の高さが決まっているため、椅子の高さもあまり動かすことができません。それでも足が届かない子供の場合は、下にチェアマットを敷いて足を乗せるなど、座りやすくする工夫が必要です。
参照https://www.bauhutte.jp/bauhutte-life/tip2/
1-3.ソファーにおける理想の高さ
ソファーは高さを決めるにあたり、一番難しい椅子かもしれません。結論からいうと好みに分けられますが、テレビの高さや動線を考え、楽に動くことができる高さを選んだ方が良いでしょう。また、最近ではロボット掃除機がくぐれるくらいの高さを選ぶ人も増えています。
ソファーの理想の高さは人によってさまざまですが、「身長 × 0.23」をベースに考えても良いでしょう。身長によって高さは変わるものの、この数値をベースに考えると、座面高は 38~40 cm くらいの高さになります。
参照https://www.royalsofas.jp/blog/knowledge/449/
2.自分にちょうど良い椅子の高さを探す方法
理想の椅子の高さは、自分の身長と数値を当てはめることで、ある程度の高さが分かります。しかし、実際に家具店へ行って椅子を選ぶ際、数式を当てはめて購入する人はどのくらいいるでしょうか。しかも、多くの座面にはクッション機能があり、沈み込む感触によっても高さは変わってきます。ここからは、家具店へ行ったときに、自分に合った椅子を探すポイントについて見ていきましょう。
2-1.必ず座って確かめて
家具店へ行って椅子に座る際、つい靴のまま座ることはありませんか?実際に利用するのは家のなかであり、靴をはいたまま座るのとでは数センチの差が出ます。椅子に座るときは、必ず靴を脱いで座るようにしましょう。
椅子選びのポイント
- 靴をぬいで座る
- 深く腰掛けて、背もたれとかかとをしっかりとくっつける
- 身体全体がバランスよく座れているかをチェック
- 太ももや背中に圧力が掛かっている場合は、椅子が合っていない証拠
そもそも足が宙に浮いてしまうようなら、その椅子は高すぎることになります。家具店の場合、椅子の足をカットして理想の高さにしてくれることもあるので、気に入った椅子がある場合は相談してみましょう。
2-2.座面の角度も配慮する
椅子の座り心地というのは、人によって感じ方が違います。例えば、座面が後方に沿っていた方が座り心地が良いと感じる人もいれば、直角になっていた方が落ち着くという人もいます。背中の広さや腰の角度により、座り心地の良い椅子というのは違いがあるので、どんどん座って確かめるのが良いのです。
そして、椅子に座ったあとは、少し前後に動かし、スムーズに動くかも確認すると良いでしょう。重い椅子の場合はフローリングを傷つけることもあります。しかし、軽すぎる椅子は、子供がふざけて乗った時に倒れるといったリスクもあるでしょう。家でどのように使うかを想像しながら選ぶのが大切です。
2-3.大きさや幅のcmを考える
座り心地の良い椅子というのは、一般的にはサイズがゆったりしているものが多いです。しかし、あまりにも座り心地や高さを重視して選んでしまうと、いざ家に搬入してみたら、大きすぎて圧迫感がある、ということも少なくありません。
机やソファーの場合は大きさを吟味して選ぶこともありますが、椅子の場合は「たぶん大丈夫」といった考えで、あまりサイズを考えずに購入してしまうこともあるでしょう。すると「キッチンカウンターとぶつかる」「ロボット掃除機が入らない」といったトラブルが起きることも考えられます。椅子を一脚購入する場合でも、高さや幅の理想サイズを測ったうえで、生活の邪魔にならないように配慮しましょう。
3.椅子を選ぶ際の注意点
椅子を購入するときは、自分の身長に合った高さのものを選ぶことが大切ですが、それ以外にもいくつかのポイントがあります。特に、椅子は自分だけではなく家族みんなが使うことも多いでしょう。家族それぞれの身長が違う場合はどうすれば良いのかなど、椅子選びのコツを紹介します。
3-1.日本の椅子と海外の椅子では高さが違う
椅子やダイニングテーブルといった製品の場合、オシャレなデザインのものは輸入家具であることも多いです。輸入家具はワックス塗装の方法も国内とは違うこともあり、ひときわ存在感がある椅子も多いのです。
しかし、輸入家具の場合は欧米人のサイズに合わせたものが多く、日本人が座るとしっくりこないこともあります。海外では靴をはいたまま生活するケースもあるため、椅子の高さはさらに高めに作られているのです。輸入ものの椅子はしっかりと座って高さを確かめ、場合によっては脚の長さをカットしてもらうといった配慮も必要です。
参照https://www.modern-deco.jp/blog/1092
3-2.家族で身長差がある場合は?
家族でダイニングチェアを利用する場合、身長差があることが一般的です。子供の場合はこれから身長が伸びることを考慮し、チェアマットや足置き場を設置しながら使っていくのが良いでしょう。しかし、例えば夫婦で身長差が20cmもあった場合、それぞれにあった椅子の高さというのは変わってきます。
このような場合は、なるべく低い人の身長に合わせて椅子を選ぶようにしましょう。基本的に椅子というのは、身長に合わない低めの椅子ならまだ座ることができますが、身長に合わない高い椅子の場合は疲れてしまい、長時間座ることができないのです。椅子選びは家族の身長に合わせて中間の高さの椅子を選ぶのが大切ですが、できれば身長の低い人に合わせた椅子を選ぶのが大切です。
まとめ
普段は何気なく座っていることが多い椅子ですが、デスクワークなどで長時間座り続けることが多い場合は、椅子の高さも慎重に選ばなくてはなりません。椅子選びの際は、今日紹介した身長をベースに理想の椅子の高さを出す方法で具体的な数字を算出し、その数字に近い椅子を選ぶようにしてみましょう。ほんの数センチの椅子の高さの違いが、あなたの生活に大きな影響を与えていることもあるのです。