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2019.11.28

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ゆったり閉まって子供もお年寄りも安全 ソフトクローズのドア

ガラスの引き戸を閉めるときに、思いのほか力が入ってガシャンと大きな音を立てることはないでしょうか。また、風にあおられた玄関ドアがバタンと勢いよく閉じると、誰か近くにいなかったとヒヤヒヤすることもあります。

特にヒヤッとするのは、小さな子供やお年寄りが近くにいた時です。ドアに挟まれてケガでもしていたら…と冷や汗をかいた経験をした人も多いでしょう。ドアに指が挟まれる事故は昔から一向に減ってはいません。そのようなときにぜひ検討してほしいのが「ソフトクローズ」のドアです。

INDEX

1.そもそもソフトクローズとは?

ソフトクローズという言葉は、まだあまり聞きなれない人が多いかと思います。大まかに説明をすると、次のように紹介されています。

ソフトクローズとは、引戸の閉め際に戸が閉まるのをアシストする引戸金物です。

戸を閉めていきますと枠より残り約5cmよりソフトクローズ機構が作動し、最後までバネの弾性を利用して静かにゆっくりと戸を閉めます。

参照https://www.atomlt.com/faq/suspended_sliding_door_hardware/1060

ソフトクローズのドアは基本手に引き戸が多く、閉まるときにゆっくりとスピードダウンして閉まるドアを言います。これにより、身体や指がドアに挟まるのを防ぎ、日常生活が安心して過ごせるのです。

1-1.ドアの跳ね上がりを抑制する効果も

ソフトクローズには ドアをゆっくりと閉める効果だけでなく、ドアの跳ね上がりを防ぐ目的もあります。例えば子供達が引き戸を思いっきり閉めるとどうなるでしょうか。一般的なドアの場合は、思いっきり閉められたドアが跳ね返り、再び開いてしまいます。

しかし跳ね上がりが抑制されたドアであれば、思いっきり閉めても ドアが衝撃によって開くということはありません 。このようなことから、子供がいたずらでドアを思い切り閉めたり、風にドアが煽られたりしても 、安心して使うことができるのです。

1-2.既存のドアをソフトクローズにする方法もある

ソフトクローズは初めから設置する場合は引き戸になることが多いのですが 、一般的な開閉を行うドアにも取り付けることができます。

開閉式ドアにソフトクローズを取り付けるには、専用の器具をドアの上部に取り付けるのが一般的です。これによりドアを勢いよく閉めても、閉まる直前で ドアの動作がゆっくりになり、やや時間をかけて閉めることが可能です。また開閉式のドアであってもソフトクローズを取り付ければ、こちらも跳ね上がりを抑制することができます。

例えば子供部屋にソフトクローズを導入した場合、子供が勢いよくドアを閉めても、跳ね上がりによるドアの開けっぱなしを防ぐことができるでしょう。

1-3.電気代の抑制にもつながる

ソフトクローズのドアは、導入することにより、開けっぱなしを減らすことができます。特に引き戸の場合、ソフトクローズはバネの力によって、ゆっくりと閉じられるのです。これまでのドアの場合、勢いよくドアを開けた後には、そのまま開けっ放しになってしまうこともあったでしょう。

しかし、ソフトクローズなら自動ドアのようにドアが閉まるので、冷暖房を付けていいる際、冷気や暖気が外に逃げることもありません。これにより電気代の節約などにもつながるでしょう。

2.ソフトクローズが役立つ場面

新築物件においては、ソフトクローズを導入するところが増えています。ソフトクローズは安全性だけの問題ではなく、ゆっくりドアが閉まるところから騒音対策にもなるのです 。ここからはソフトクローズが役立つ家や場所について詳しく見ていきましょう。

2-1.赤ちゃんや小さな子供がいる家

赤ちゃんや小さな子供がいる家では、積極的にソフトクローズを導入しましょう。ドアは時に、子供に対して重大な事故を引き起こします 。周りを確認せずにドアを閉めたとたん 、蝶番の部分に子供の手があり、挟まってしまう事故は 後を断ちません。また子供同士がふざけてドアを思い切り締め、その兄弟などがドアに手を挟まれる事故も多いです。

ソフトクローズのドアであればそのような事故を未然に防ぐことができます。万が一ハイハイをしている赤ちゃんが出入りをしていても 、ドアがゆっくり閉まることにより、赤ちゃんに危険を与えることはありません。

2-2.ペットがいる家

ペットがいる家にもソフトクローズはお勧めです 。ドアが開いた瞬間に飛び出してしまうペットというのは多いでしょう 。逆に、閉まる瞬間に慌てて飛び出してしまうペットもいます 。人とペットの視覚は高さが違うため、ペットの存在を確認せずにドアを閉めてしまう事故というのは多いのです。

その点、ソフトクローズがあれば 、ペットがドアに挟まれてしまうという事故を防ぐことができます 。ただし、ドアが閉まるのに時間がかかるため猫などは素早く外に飛び出てしまうかもしれません 。そのあたりの対策は必要となるでしょう。

2-2.騒音を立てたくない場所

ソフトクローズのドアは騒音を立てたくない場所に大変役立っています。ドアを開閉する音というのは非常に大きく近所迷惑になることも珍しくありません 。特に夜間の出入りが激しい部屋では 、近隣住民とのトラブルになることも少なくはないのです。

ソフトクローズを導入した後はドアの開閉音をだいぶ 軽減することができ、トラブルが減ったケースも多いです 。マンションなどの集合住宅はもちろん、一軒家でも 2階のドアの音がうるさいと言った時に導入すると便利でしょう。また、大規模なリフォームをしなくても、自分で器具を設置してソフトクローズ式にする方法もあります。その際は取り付けるドアの開き方の左右を確認してから対象商品を購入するようにしましょう。

2-3.食器棚に設置するのも便利

ソフトクローズは人の出入りの場所だけでなく食器棚などの 大型家具に設置するのもおすすめです。ドアを閉める時の衝撃が和らぐということは、食器棚に設置することにより、中の食器に ダメージを与えることがありません。

また大切なものがしまってある倉庫などに設置するのも良いでしょう。傷つけたくない衝撃を与えたくないものの場所にソフトクローズを導入すれば、衝撃を与えず大切なものを守ることができます。

参照http://blackcastle69.com/soft-close-function/

2-4.教室に導入する学校も増えている

そもそも、ソフトクローズが導入されるきっかけになったのは、学校や商業施設などに取り入れたことでした 。一昔前の学校では教室の出入り口が引き戸になっており、ふざけた子供同士がドアを思いっきり閉めるといった遊びをすることも少なくありませんでした。これによりドアに指を挟んで骨折をしてしまう事故も多発していたのです。

このような事故を防ぐため、子供の多い場所や、人の出入りが多い場所には ソフトクローズのドアが導入されるようになってきました。以来指を挟むといった事故は少なくなったので、今後も多くの学校などで導入が検討されています。

3.ソフトクローズのメリット、デメリット

ソフトクローズのドアは、便利な反面、設置費がやや高いといったデメリットもあります。ここからは、ソフトクローズにおける良し悪しを詳しく見ていきましょう。

3-1.ゆっくりドアが閉まることのメリット

ソフトクローズのメリットは次のようなことがあります。

  • ゆっくりと閉まることにより指や身体が挟まれる心配がない
  • 強風が吹いてもドアが勢いよく閉じることはない
  • 騒音対策になる

取り付けたあと、ドアがゆっくりと閉まることに対し不満を感じるという人はほとんどいません。安全性を考慮すれば、ソフトクローズのドアにリフォームすることは正しいと言えるでしょう。

3-2.まだ家庭での普及率は低い

その一方で、まだ次のようなデメリットもあります。

  • ドア自体の設置費用はやや高め
  • 基本的に引き戸となるので、リフォームの際は時間が掛かることも
  • 施工する場所によっては設置が難しいケースもある

開閉するドアの場所にソフトクローズの引き戸を導入した場合、そのレールを新たに設置する必要も出てきます。また、既存の開閉ドアにソフトクローズの部品を取り付けることもできますが、蝶番に指が挟まれるリスクは減らすことができません。安全性を考えてのリフォームであれば、引き戸のソフトクローズを検討したほうが良いでしょう。

まとめ

ソフトクローズのドアは、新築物件を中心に徐々に普及を見せています。ドアがゆっくりと閉まることは、指を挟まないといった安全性と、開閉音がしないという騒音対策に役立っているのです。

また、新たな引き戸として設置をしなくても、専用器具を取り付けることにより既存のドアをソフトクローズにすることも可能です。ドアの安全性を高めたい、騒音を何とかしたいとお悩みの方は、是非今のドアをソフトクローズへと検討してみましょう。

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