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子供部屋?それともリビング?意外と悩む「ピアノの置き場所」
子供の楽器の習い事で昔も今も人気があるのはやっぱり「ピアノ」です。マンションやアパートに住んでいたことを理由にあきらめていた練習環境を、新築を機にピアノを置く人はたくさんいるでしょう。
でも、一戸建てとは言え、何も対策をしないで楽器を置くことはあまりお勧めしません。音の問題はご近所だけではなく、家族間でも配慮が必要なのです。今日は、ピアノの置き場所や、置く際に注意すべき点などを詳しく紹介します。
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1.思いのほかピアノを置く家は多い
自分はピアノなんて弾けないから、家にピアノを置くことはない。そう考えている人もいるでしょう。しかし、結婚をしたり子供が生まれたり、ライフスタイルが変化することにより、思いがけずピアノを家に設置することもあるのです。まずは家にピアノを置くきっかけについて見ていきましょう。
1-1.子供の習い事でピアノを買うケース
ピアノは昔から、子供の習い事の中でも人気のあるものです。昔は女の子が習うイメージが強かったピアノですが、最近ではピアノが弾ける男子も増えてきています。実際ピアノが弾けるように育つと、将来音楽の授業で役に立ったり、ピアノが弾ける男の子はカッコいい!なんて言われたりもします。
しかも、ピアノの先生によっては「電子ピアノではなく、本物のピアノを家にも用意してください」と言われることもあります。そのうえで、自分の子供が本気でピアノに取り組むようになると、親は買わざるを得なくなるのです。
1-2.実家からピアノが来るケース
新しいピアノを買うのではなく、実家の古いピアノを、自分の家に引き取るケースも多いです。
ピアノの寿命は、メンテナンスにもよりますが、およそ60年と言われています。それだけ長い間持つのであれば、自分が子供の頃に買ってもらったピアノが、自分の子供にも使えることになります。
そのため、実家で眠っていたピアノを、自分の子供が生まれたのを機に 、自分の家に移動させるというケースも多いです。ただこの場合、ピアノを運搬する費用や、ピアノの調律費用など、意外とコストが掛かることも覚えておきましょう。
参照https://www.piano-t.net/article/melma_bn_1704_nagamochi.html
2.ピアノの置き場所 忘れてはいけない注意点
いざピアノを置こうと思っても、まずはどの部屋におくべきか、迷う人もいるでしょう。多くの家の場合、リビングに置かれることが一般的です。理由としては「ピアノが重い」「高温多湿の場所を避けるため」といったことがあります。2階だとピアノの重さに耐えられなかったり、高温になったりするため、1階のリビングに置くケースが多いのです。そうしたことを踏まえながら、ここからはピアノの置き場所における注意点を見ていきましょう。
2-1.ピアノの重量は200キロ以上
ピアノは想像以上に重いです。一般家庭におけるアップライトタイプのピアノでも 200~270 kg 程度。そして、グランドピアノの場合は250~500kg 程度の重さがあります。そのため、ピアノを2階に置く場合は専門の運搬業者の手助けが必要になります。
また、重いピアノを家に置く場合、床が抜けてしまうのではないかと不安に感じる人もいるでしょう。現在の建築基準法では、1㎡に対し約180㎏の重さまで対応できます。ピアノには基本的に四つの足があるので、一点の足にかかる重さはおよそ60 kgです。そう考えると、ピアノを置いただけで床が抜けてしまうといったことはありません。
ただし、築年数が相当建っている家や、簡易的なプレハブにピアノを置く場合は、床に相当なダメージを与えてしまいます。そのような場合は、施工業者やハウスメーカーにピアノの設置を相談した方が良いでしょう。参照http://yamaha.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/1474
2-2.高温多湿、直射日光を避ける
ピアノはとても繊細な楽器です。過度な湿度や乾燥状態が続くと、ピアノの内部からダメージを受け、音が出にくくなるといったトラブルも起きます。そのためピアノを設置する際は、エアコンの冷気などが直接当たらないような場所を選びましょう。
また直射日光が当たる場所もお勧めできません。ピアノは普段蓋をして鍵盤を守ることができますが、直射日光が当たり続けると、ピアノの寿命にもダメージを与えます。また、ピアノが日焼けする原因にもなるので、注意が必要です。
どうしても直射日光がかかるような場所にピアノをおかなくてはいけない場合は、カーテンを閉めて日光を遮ったり、ピアノにオールカバーをして日焼けによるダメージを防いだりしましょう。
参照https://www.otanigakki.co.jp/piano-tuner-blog/45/
2-3.コンセントの位置を確認する
アップライトピアノの高さはだいたい125 cm ぐらいです。その上横幅は150センチ、奥行きは60センチほどあるので、実際に置いて見るとかなり場所を取ることが分かります。
しかもピアノは床に直接置くことはなく、敷板のような受け皿に置くため、さらに2 cm ほど高くなります。その上で湿気がこもらないようにするため、壁に向けて置く場合も壁から5 cmほど離しておくのが鉄則です。
このような大型のものを置く場合、コンセントや家のスイッチが隠れてしまうことも多いでしょう。 はじめからコンセントやスイッチがない場所を選べると良いのですが、部屋によってはそううまくはいきません。コンセントの場合は設置する前に延長コードを準備するなど、ピアノを置くことで不便が生じないか確認しましょう。
参照http://www.toriimusic.co.jp/8634/
2-4.子供部屋よりリビングがおすすめ
ピアノをどこの部屋に置こうか迷うとき、とても多いのが、リビングに置くべきか、子供の部屋に置くべきか、という問題です。特に子供部屋に割とスペースがあり、ピアノを弾くのがその子だけと言った場合は、子供部屋にピアノを置きたくなるでしょう。
しかし子供が音大生のように特化してピアノを弾くといったことがない限り、ピアノは多くの人の目に触れる場所にあった方が良いです。
特に子供がまだ小さく、親が見ていないとなかなか練習しないと言った場合は、親の目の届く範囲にピアノ置きましょう。ただ「練習しなさい」と言って子供部屋にピアノを置いてしまうと、子供は1人でピアノを練習してもつまらないと感じ、やる気が起きません。多くの人が見える場所にピアノを置いて、誰かが褒めてくれることにより、子供も練習をする気になるのです。
3.一番肝心なのは防音対策
ピアノを家に置くことで、一番大切なのが防音対策です。ピアノの音は思いのほか大きく、例え電子ピアノであっても、外に音が漏れてしまうことは少なくありません。近所トラブルはもちろん、家族が眠れないといったことを防ぐため、ピアノを置く際はしっかりと防音対策をしましょう。
3-1.防音カーペットを敷く
ピアノを置く前には、床に防音カーペットをひくのがおすすめです。マンションにピアノを置く場合は、下の階の人に気遣い、防音カーペットをひくのが一般的です。
ただ戸建ての場合であっても、直接フローリングにピアノを置いてしまうと、ペダルを踏んだ時の音がとても響きます。そのためあらかじめ防音カーペットを引いておけば、 打鍵音やペダルの音が響くのを防止できます。特に2階にピアノを置く場合は、1階にとても音が響いてしまうので、専用の防音マットを敷くようにしましょう。
3-2.カーテンや2重窓で防音対策を
ピアノの騒音トラブルで最も多いのが、外部への音漏れです。音漏れの原因の多くは窓です。窓は壁に比べると防音効果が薄く、人の話し声ですら外に漏れることもあるでしょう。そのため窓のそばにピアノがあると、簡単に音漏れしてしまいます。
ピアノの音が非常に外に漏れてしまう場合は、窓を2重窓にするのがおすすめです。多少費用はかかるものの、防音対策としては効果が高く、断熱効果もあるため、エアコンの効きが良くなるといったメリットもあります。
2重窓にするほど音は漏れていないといった場合は、カーテンに工夫をしてみましょう。カーテンの中には「防音カーテン」と呼ばれるものもあり、長めの防音カーテンを取り付ければ、ピアノの音を少し吸収することもできます。
参照https://www.pialiving.com/customer/piamaga_20170809
3-3.本棚やソファで防音対策をする
大きめの家具を窓のそばに置くことにより、外部に音が漏れるのを防ぐこともできます。例えば、ピアノを北側の寒い部屋に置いたとしても、南側の窓から音が漏れるケースは良くあります。特に部屋の隅は音が溜まりやすいため、南側の小窓を開けると、外部にピアノの音が漏れてしまうのです。
そのような時は、南側の窓近辺に本棚を設置します。本棚は本と本の隙間で音を吸収する作用があるため、外部への音漏れを防いでくれます。
本棚に限らず、ベットやソファー、絨毯などもピアノが出す中高音を吸収してくれる作用があります。参照https://www.pialiving.com/blog/archives/184
4.まとめ
ピアノは人の心を豊かにし、家にあるだけでちょっとした趣味の時間に使うことができます。本物のピアノは場所を取り、防音対策にも気を付けなくてはなりません。それでも家族や近隣に配慮して置くことにより、長い間楽器と向き合えることになるでしょう。ピアノを将来家に置こうとしているなら、今日紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。