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家族は温度を下げたがるけど私はクーラーが苦手 その解決策は?
毎年記録的な猛暑日がふえて、クーラーをつける日もどんどん増えています。昔やっていたように窓を開けて風通しで暑さをしのごうと思っても、体温に近い熱風が入ってくるだけで、とても涼しいとは感じられません。今の夏は命を守るためにクーラーをつけることが大切です。
しかしエアコンを点けるも、今度は設定温度で家族がもめるということはないでしょうか?同じ部屋で家族みんなが心地よく過ごす部屋にするには、エアコンの使い方をはじめとしたいろいろな工夫が必要です。今日はクーラーが苦手な人でも、上手にエアコンを使う方法についてみていきましょう。
1.クーラーが苦手な人は多い
夏には必需品になっているエアコンのクーラーですが、実はクーラーが苦手な人はとても多いです。その理由としては次のようなことがあげられます。
・オフィスで男性向けの温度設定にされており、女性にとっては寒い
・クーラーの効いた部屋に長時間いたら体調を崩した
・そもそもクーラーの冷風が苦手
・昔はクーラーなんてなかった、人工的な風は体に悪そう
このような意見は特に女性に多く、クーラーの風には悪いイメージを持っている人も多いです。また、年配になると脱水や暑さを感じにくくなり、どれだけ暑い日でもエアコンをつけないといった人もいます。しかし今の猛暑を考えると、エアコンをつけないのは非常に危険です。
1-1.男女で体感温度が違う理由
クーラーが苦手な人は女性に多く、その理由としては男性と女性でクーラーにおける体感温度が違うことがあげられます。なぜ体感温度が違うのか、それには以下のような理由があります。
男女の体感温度が違うわけ | その理由 |
筋肉量が違う | 一般的に男性のほうが筋肉量が多く、寒さを感じにくい |
服装の違い | 男性は長袖長ズボンのスーツだが、女性はシャツにスカートという肌が出る服装が多い |
体のつくりが違う | 女性には子宮や胎盤があり、それらの臓器を守るため体を温存しやすく、寒さに弱い |
男女で体感する温度の差は、2~5℃にも及ぶといいます。つまり、30℃の部屋でも寒がりな女性にとっては25度くらいに感じていることもあり、そこでエアコンをつけられると余計に冷えを感じてしまうのです。そもそも女性と男性では体の作りが違うため、体感温度に差が出るのは当然といえそうです。
1-2.ライフスタイルによっても体感温度は違う
また家族それぞれのライフスタイルによっても体感温度は変わってきます 。例えば、エアコンの効いた部屋で在宅勤務をするお父さん。基本的に体を動かすことは少ないため、エアコンが効いている部屋なら28℃設定でもそれほど暑いとは感じないでしょう。
しかしそこから部活から子供が帰ってきたとします。炎天下の中スポーツを行い、汗だくになって帰ってきた子供にとっては、28℃のエアコン設定では物足りません。このように家族それぞれのライフスタイルによって体感温度は変わってくるため、クーラーを何度に設定するべきかはとても難しいのです。
2.家族それぞれが心地よくクーラーを使うには
ここからは、家族それぞれが心地よいと感じるクーラーの使い方について見ていきましょう。紹介しているように、家族それぞれにライフスタイルの違いや体感温度の差があるので、一概にクーラーを何度に設定すればよい、ということはありません。エアコンを使う際には、扇風機や上着を使うなど、小物を用いるのもポイントです。
2-1.扇風機を使う
クーラーに扇風機を使う目的は2つあります。
・暑い人に風を向けて体温を下げる
・扇風機を使い、部屋の空気を循環させる
暑がりな人に、クーラーの風と扇風機の風を加えて送るのは、とても効果的です。クーラーによって冷えた風が扇風機によってさらに届けられるので、エアコンの温度を下げることなく、暑い人も快適に過ごすことができます。
また特に古いエアコンの場合、クーラーの冷風が一部に集まってしまうことがあります。そのエリアにいる人は非常に寒く感じ、違うエリアにいる人は暑く感じてしまうでしょう。扇風機を上向きにして部屋の空気を循環させることにより、クーラーの冷風が部屋全体に行きわたらせることができます。
2-2.温度ではなく「湿度」にも注目
夏のエアコンはつい温度設定ばかりに注目してしまいますが、実は「湿度」にも芽を向けてみましょう。私たちが熱いと感じるのは実は湿度の影響が非常に大きいのです。
例えばオーストラリアの砂漠などでは、気温が30°あっても、日陰に入った途端心地よく感じることもあります。これは気温が30°でありながら、湿度が低いため、それほど暑いとは感じないからです。
エアコンをつけても暑いと感じる場合は、湿度設定に注目してみましょう。湿度が50%を超えている場合は、湿度を下げることにより、快適に過ごせることもあります。
2-3.衣類で調節
部屋の気温を調節するには自分の着ている衣類で調節する方法もあります。
一般的には寒がりな人が部屋でもカーディガンなどを着用し、クーラーの風から身を守ることが多いでしょう。
ただ暑がりな人も靴下を脱いだり、肌着を着ている場合は肌着を脱いで T シャツ一枚で過ごしたりすれば、服を脱ぐことで体感温度を下げることもできます。
そして、寒がりの人は上着を着るイメージがありますが、実はひざ掛けが便利です。ポイントは食事中やテレビを見るときなど、動かないときににひざ掛けを使うことです。じっとしているときにひざ掛けを使って下半身の冷えを予防すると、基本的な体の冷えを予防することもできます。
2-4.タイマーを使うのもおすすめ
クーラーの体感温度を一定にするためには、タイマーを使うのがおすすめです。
エアコンの気温設定でもめる時は、大抵エアコンのスイッチを入れる時ではないでしょうか。暑がりな人は20℃設定といった極端に低い温度にしたり、寒がりな人は28℃程度に設定にして、なかなか部屋が冷えないといったこともあります。
そのため、外出時には帰宅時間に合わせてタイマーを設置しておくと便利です。家族が心地よいと感じる中間の気温設定にしておき、帰宅したときに涼しいと感じられれば、家族間でもめることもありません。クーラーはスイッチを押すときに暑い寒いのトラブルになるので、快適に過ごせる温度をタイマー設定しておきましょう。
2-5.最新型エアコンに変える方法も
エアコンの気温設定でトラブルが多発する家なら、最新型エアコンに買い替える方法もあります。
最新型エアコンのなかには、人の体温に合わせてエアコンの風を調節する、という驚くべき機能がついているものもあるのです。
例えば、汗だくになって帰宅したお父さんが部屋に入ってきたら、お父さんを中心にエアコンの送風をする、という優れモノです。反対に、部屋に体が冷えている人がいたら、その人に向けての送風はしないという判断もできます。いま使っているエアコンが古くて買い替えを検討しているのなら、そのような機能が備わっているエアコンを選んでも良いでしょう。
参照 https://www.lifehacker.jp/2016/07/160704panasonic_wx_x.html
3.苦手でもクーラーはつけた方が良い
エアコンの風が苦手という人は、女性だけでなく高齢者にも多いです。高齢者の方は自分が子供の頃にエアコンというものがなく、扇風機の風や自然な風で夏を過ごした経験があるでしょう。そのため、わざわざ電気代をかけてクーラーをつけることに抵抗を感じる人もいるのです。
しかし、昔の夏と現在の夏では気温が2度ほど上昇し、夏の期間は50日も増えているというデータもあります。特に35°を超えるような猛暑日は非常に危険であり、いくらクーラーが苦手でも命を守るためにはつけた方が良いのです。
参照 https://toyokeizai.net/articles/-/294472
3-1.自分は平気、そいういう人が熱中症になる
2020年の夏は記録的な暑さとなり、東京都内においては熱中症患者数がこれまでの記録を上回りました。しかも搬送された人の多くは「自分は平気だと思っていた」と答えているそうです。
もし、自分の周りに「クーラーが苦手で夏でもエアコンをつけない」という人がいたら注意してあげましょう。自治体によっては高齢者を中心に、エアコンの設置費用が一部補助されることもあります。
参照 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2020/202007/camp1.html
4.まとめ
クーラーが苦手、そう答える人はとても多く、家族間においても気温設定でもめることもあるでしょう。しかし、エアコンは猛暑が続く世の中において必須であり、うまく使うことが重要です。気温設定ばかりに注目するのではなく、湿度を変えてみたり、扇風機を取り入れたりして、これからも上手にクーラーを使いこなしていきましょう。