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気がついたら苔やシミが…家周りのコンクリートの汚れの落し方と予防法
新しいうちは銀色に近いほどの綺麗なグレーのコンクリートでも、長年暮らしているうちに少しづつ汚れが蓄積されていきます。家の汚れは住宅ばかり気にしがちですが、実は外壁であるコンクリートの汚れもかなり目立つのです。
コンクリートは外構なので、多少の汚れは仕方がないでしょう。しかし黒ずみやマダラな色に変色してくると、家の外観にも影響してきます。ここではコンクリートの汚れの落とし方と予防についてお話しします。
全体参照https://yuko-navi.com/concrete-cleaning
1.意外と目につく コンクリートの汚れ
戸建て住宅において、まったくコンクリートがない家は少ないです。家自体は木材やタイルで出来ていていても、駐車場の地面はコンクリートで覆われているということとが多いでしょう。また最近の新築住宅のなかには「打ち放し外装」と呼ばれるコンクリートでできた家もあります。このようにコンクリートの面積が大きい家ほど、汚れが蓄積すると経年劣化を感じさせてしまいます。
1-1.床のコンクリートも見られている
また駐車場を2台以上保有できる家は、駐車場スペースに広範囲の土間コンクリートが敷かれていることもあります。家を建てた当初は、このコンクリートスペースが白く輝き、まさに新築住宅を表しているともいえます。
しかし駐車場のコンクリートは徐々に車の排気ガスやタイヤ痕、苔などに侵食され、経年劣化とともに汚れていきます。外の床汚れは気にしない人も多いのですが、年に1回でも掃除をするのとしないのでは、家の印象がずいぶん変わってしまうのです。
1-2.カビや苔が原因のことも
北側にコンクリートの壁や床が敷き詰められている場合、徐々に苔やカビが生えて汚れが付着していきます。北側のコンクリートは家の中からは目立たないものの、玄関が北側に設置されていることも多く、外からは意外と目立つこともあるでしょう。
また緑色に変色する苔は、放置することで梅雨時期になると足元が滑りやすくなることも。コンクリートの汚れ落としは見た目を改善するだけでなく、安全性を考えたうえでも行った方が良いえしょう。
2.コンクリートの汚れは落ちる!具体的な洗浄方法
コンクリートの汚れは、工夫次第で落とすことができます。あまりにも広範囲におよぶ汚れは専門業者に頼んだ方が良いですが、タイヤ痕やサビといった部分汚れは、自分でこすって落としましょう。ここからは、コンクリートに付着する具体的な汚れや、その汚れの落とし方について紹介します。
2-1.駐車場はタイヤ痕 スポンジやブラシでこする
常に駐車場につくコンクリートの汚れはタイヤ痕が多いです。タイヤの摩擦によって起こるこの汚れは基本的に水洗いをすれば落とすことができます。
用意するものはデッキブラシ、ない場合はたわしでも良いでしょう。水を流しながらデッキブラシでこするだけで、だいぶ汚れは落ちます。
また汚れが集中している箇所はメラミンスポンジを使って擦っても良いでしょう 。ただコンクリートの汚れは広範囲に及ぶので、メラミンスポンジを使う場合は手にダメージを負わないよう、手袋をするのが大切です。
2-2.苔やカビ 洗剤をつけた水洗い
北側にあるコンクリートには自然とコケやカビが発生しやすいです。デッキブラシでこするだけでもある程度汚れは落ちるのですが、セスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性洗剤を使えば、さらにしっかりと汚れを落とすことができます。
用意するもの
セスキ炭酸ソーダ 小さじ1 スプレーボトル 1本 水 500ml |
全ての材料をスプレーボトルに入れよく混ぜれば、コンクリートの汚れ落とし用の洗剤ができます。これをコケやカビが生えたコンクリートに吹きかけ、ブラシなどでこすります。
この洗剤は苔やカビだけでなく、タイヤ痕や錆び汚れなどコンクリートの汚れ全般に対応可能です。1本用意しておけばいつでもコンクリートの汚れ落としに使えるのでとても便利でしょう。
ちなみに台所用の中性洗剤では汚れは落ちにくいためおすすめできません。また漂白剤などの酸性の洗剤はコンクリートを傷めるので、使用してはいけません。
2-3.サビには洗剤や紙やすりを
錆び汚れは、自転車止めの部分など、直接金属部分とコンクリートが触れる箇所に起きる汚れです。子供が遊ぶ玩具などをコンクリートのうえに置きっぱなしにすると、いつの間にかコンクリートが茶色に変色していることもあります。
こちらもセスキ炭酸ソーダなどの洗剤を使うことで落とすことができますが、頑固な汚れは紙やすりを使って削り落とします。サビの汚れは一か所だけに集中していることもあるので、コンクリートを細かく削って汚れを落としても良いでしょう。
2-4.雨だれには洗剤や高圧洗浄機を
雨水をの通り道になる場所や、雨どいの周辺には水アカがたまります。黒っぽく変色し、なかにはサビのように赤く変色する場所も。こちらも洗剤をつけてこすり洗いをすればおおむね落とすことができます。
また、雨だれの汚れは高圧洗浄機を使うことで落とすことも可能です。高圧洗浄機は水をパワフルにかけて水圧で汚れを落とす装置。最近では近所への配慮も考慮し、サイレント機能がついたものもあります。5千円程度で購入できるものもあるので、家に1台あると何かと便利です。
3.コンクリートの汚れ落とし ポイントや注意点
基本的にコンクリートの汚れは、デッキブラシとセスキ炭酸ソーダと言った洗剤があれば、ある程度落とすことが出来ます。ただあまりにも広範囲に及ぶ場所や目立つ場所、古いコンクリートを掃除する際は注意が必要です。
3-1.広範囲におよぶ外壁は業者に依頼する
家全体がコンクリートで出来ているような場合は、自分で汚れを落とすのではなく専門業者に依頼した方が良いです。理由はつぎのようなことがあるからです。
- 自分で汚れを落とせる範囲には限界がある
- 高さがあって足場などを組む必要がある
- 自分で汚れを落とすとまだら模様になり、かえって汚れが目立つケースも
とくにコンクリート外壁(打ち放し外壁)のような広範囲におよぶコンクリートの場合、面積がひろすぎて素人では汚れを落としきれません。しっかりと足場を組んで対応してもらったほうが、家全体を安全にきれいにすることができます。
3-2.数十年以上の汚れは落ちないことが多い
コンクリートの汚れはこすり洗いをすることである程度落とすことができますが、あまりにも汚れが放置された場所はきれいになりません。例えば駐車場に苔が生えて擦っても汚れが落ちないのは、コケやカビ、ガソリン汚れやタイヤ痕などが蓄積されていることが考えられます。長年におよぶ汚れは専門業者に依頼しないと落とすことができないでしょう。
また、30年以上が経過したコンクリートを無理やりこすると、ひび割れなどの原因にもなります。コンクリートに亀裂が入ると、そこから雨水が侵入して地盤沈下が発生することもあるので注意しましょう。
3-3.高圧洗浄機で建物が崩れるケースも
コンクリートの汚れに便利なのが高圧洗浄機です。高圧洗浄機を使えば床や壁について汚れもキレイに落ちることがあるでしょう。
しかし、あまりにも高圧設定で水を放出したり、古いコンクリートに当てたりすると、その建物自体にダメージを与えることもあります。例えば塗装されたコンクリートに高圧洗浄機を当てたら、汚れと同時に塗装自体も剥がれてしまったというトラブルも多いです。そのため高圧洗浄機を使う場合は目立たない箇所から試し、最適な水圧にすることが大切です。
3-4.酸性の洗剤は絶対にNG
コンクリートの汚れに適切なのはアルカリ洗剤です。具体的には
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
- 過炭酸ナトリウム
これらの洗剤であれば、安心してコンクリートの汚れを落とすことができるでしょう。
反対に絶対に使ってはいけないのが酸性の洗剤です。漂白剤をはじめとした洗剤はコンクリート本体を傷めてしまうので、使用できません。黒い汚れを白くしたいといった場合も、漂白剤の利用はNGです。
4.まとめ&汚れを予防する方法は?
コンクリートに汚れをつきにくくするには、掃除を行った後に「撥水・防水の塗料」を使いコーティングする方法もあります。ただ駐車場などの地面に関しては、自分で行うのは難しいため、業者に依頼することになります。
まずは汚れを蓄積させないためにも、コンクリートの汚れは定期的に落としましょう。年に1回でもしっかりと汚れを落とすことにより、家全体の印象を明るくすることができます。