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何歳で家を建てるべき?情報収集は大切だが、振り回されないことが重要!
家を建てる人の平均年齢は何歳だろう、若くないとローンが組めない?など、家を建てたことがない人にとって、気になることの一つが住宅購入における自分の年齢です。
確かに、自分が持っている可能性やチャンスを活かすために、情報を知ることは大切でしょう。しかし、平均年齢を重視しすぎるのはおすすめしません。なぜならば、家を建てる年齢というのは、一人一人状況や環境によって違うからです。ここでは、家は何歳で建てるべきなのか、その人のライフスタイルにおけるアドバイスを紹介します。
1.家は何歳で建てるべきか
結婚をしたり、子供が生まれたりすると「家は何歳で建てるべきか」ということが自然と頭に浮かぶでしょう。確かに世間一般的には、結婚や子供が生まれたと同時にマイホームを購入する人が多いです。
しかし一般論に合わせて家を建ててしまうと失敗することも。ここからは年齢別にみた、家購入の成功例と失敗例を見ていきましょう。
1-1.若い時期に購入した場合の成功・失敗例
家を30代で建てたときの成功例
- ローン完済まで時間があるため、最長ローンが組める
- 賃貸住宅に住む期間が短いので、住宅購入までの家賃負担は比較的少ない
- まだ収入が少ない場合は借入可能額が低く、借入額は少なく済む
- 早い時期に自分の家を持つことで子育てものびのびできる
住宅ローンの返済年数は「最長35年」が多く、中には最長50年というものも。しかしこれらを組めるのは購入者の年齢が若い場合です。若い時期に家を購入すると、家賃負担が少ないといったメリットがあります。
その一方、次のようなデメリットもよく見聞きします。
- 頭金がなく、フルローンで組み、利息負担が重くなるケースも
- 転勤や離婚など、思いがけず引っ越しすることもあり、せっかく買った家を売ることも少なくない
若い時期に家を購入すると、離婚や同居問題などが原因で「家を買うんじゃなかった」というケースも起こります。もちろんそれはどの年齢でも言えることですが、人生における不確定要素が起きやすいといえるでしょう。
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/money/c0his006/#tboc2
1-2.年齢が上がったときに購入するメリット・デメリット
その一方、40代以降で家を購入する場合は、つぎのようなメリットがあります。
- 若い時期より収入は多い傾向にあるため、借入額を増やせる
- 頭金を用意できる人が多く、借入金額を少なくすることができる
- ライフプランの不確定要素が少ないため、安心して購入できる
40代以降になると、家族構成が安定し、転勤などのリスクも比較的少なくなります。ここに住み続けようといったブレない考えもあり、若い時期より自信を持って住宅購入ができるでしょう。
デメリット
- 返済期間が限られているため、最長ローンは組めないことも
- 借入額が多いと、教育資金や老後資金が貯められない
年齢が上がったときに家を購入すると、返済期間を短くしなければなりません。なかには80歳まで借りられるといったローンもありますが、無理をすると老後の生活が破綻する恐れもあります。
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/money/c0his007/
2.家を購入するタイミング 失敗しないポイントとは
このように住宅購入においては、何歳で家を買ったら絶対に失敗をしない、ということはありません。家を購入するタイミングというのは人それぞれに違いがあるのです。ここからは、家を建てるタイミングのポイントについて見ていきましょう。
2-1.家を建てることで得られる幸福を考える
まずは家を建てることは自分にとって本当に必要なのかを考えましょう。そのポイントとなるのは次のようなものです。
- 家を建てることにより家族の安全ができるか
- 通勤、通学に不便はないか
- 住宅ローンを抱えることに不安はないか
- 自分が思い描くような空間を得られるか
このどれか一つにでも不安要素があるのなら無理して家を建てる必要はありません。例えばお気に入りの物件が見つかっても、通勤までに2時間かかる場合。往復4時間の通勤時間が今後何十年も続くことを考えれば、家を買うことは本当に幸せなのか、冷静に判断する必要があります。
2-2.ライフスタイルに合わせる
子供が生まれたと同時に家を建てるという人は多いです。しかしそれはあくまで一般論であり、すべての人に当てはまるものではありません。今後家を建てるにあたり例えば次のようなことを考えてみましょう。
- 親と同居する可能性はないか
- 転勤や引っ越しのリスクはないか
- 結婚している場合、離婚や別居の可能性はないか
ある事例ではマンションを購入したとたん妻の親が倒れ、急きょ同居をするといったケースもありました。狭いマンションでは家族同士がストレスを抱え、結局夫が家を出てしまったそうです。それでは、なんのため家を買ったのか分かりません。家を購入するにあたっては、将来のライフスタイルについて家族間で話し合っておく必要があります。
2-3.無理のない資金計画が立った時に購入する
これはすべての年齢に当てはまることです。住宅購入にあたってはローン返済の失敗がとても多く、その原因は次のようなケースが見られます。
- 銀行のいうことを鵜呑みにして無理な返済金額を組んだ
- 共働きの収入でローンを組んだが、のちに妻が仕事をやめてしまい、返済が厳しい
- コロナなど、予測不可能なことが起きて返済が滞ってしまった
銀行は多くのお金を融資して金利を得たいことから、その人が借りられるローン額ギリギリを提示することも多いです。ある例では、月額の手取りが30万円なのに対し、金利も含めた毎月のローンは16万円までOKといわれたそうです。収入の半分以上がローンというのは通常考えられないこと。家を建てる際はファイナンシャルプランナーなどに相談し、無理のない資金計画が立った時に購入することが大切です。
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/iesagashi/iekau_point/
2-4.周りに振り回されない
家を建てるにはある程度の勢いが必要です。「そろそろ家を買ったら?」なんていう周りの意見に、流されてしまうこともあるでしょう。
しかし家を建てることは、ローンが付きまとうことが大半で、その後の人生においても大きな影響を及ぼします。「家を買って周りに自慢したい」「みんなが買っているから自分も買った」といった理由では、のちのち後悔することも考えられます。まずは自分にとって家が本当に必要なのかどうか、見極めることが重要です。
3.家を建てないという選択で得られる幸福とは?
日本の場合、持ち家に住んでいる人の割合はおよそ6割以上。借家に住む人は3割であり、特に結婚したら家を買うというのが自然な流れになっているようです。しかし2020年から起きている新型コロナウイルスの影響もあり、近年家を購入することに疑問を持つ人が増えています。
以下参照http://www.am-one.co.jp/warashibe/article/kakaru-20181214-1.html
3-1.コロナで家を持つことが見直されている
新型コロナウィルスにより、家を購入した人のなかには次のような意見も多く見られるようになりました。
- 狭い家でリモートワークになり、家族がギクシャクしている
- 駅から近い高級マンションを買ったのに、通勤がないため意味がない
- 田舎の方の広い家にゆっくり住みたくなった
コロナは都市部にいる人の働き方を変え、家の価値観も見直されつつあります。こうした意見は賃貸住宅であれば解決できることも多く、家を購入したがために、ストレスを抱えながら在宅勤務を続ける人も多いのです。
3-2.賃貸ならお金のストレスから開放される
賃貸の方がお金のストレスからは解放されるでしょう。賃貸住宅は住宅ローンを払い続けているようなものなのでもったいない、という意見もあります。しかし、住宅ローンとは違って長期的な返済義務はなく、払えなくなったら引越せる、というメリットがあります。
また、安い借家に住みながら、他の夢を叶えられるといった利点も。ある人は手取り収入30万円に対し5万円のアパートに住み、大好きな車に毎月10万円を使って幸せだと話していました。家を買うことだけが、幸せの形とは限らないのです。
3-3.年齢や生活パターンに合わせて住み替えがしやすい
賃貸住宅なら、年齢や生活パターンに合わせて住み替えがしやすいです。例えば、戸建て住宅で近年多いトラブルが離婚問題です。持ち家の場合、家の名義や残りのローンはどうなるのかがトラブルになります。
しかし賃貸住宅なら夫婦が別れても住宅ローンの問題はありません。また最近は「別居婚」を選ぶ夫婦も増えており、あえてお互いが自立した生活をすることで仲が良くなる傾向もあります。離婚を見据えて賃貸を選べとは言いませんが、何が起きるか分からない世の中、あらためて賃貸住宅の良さも見直されているのです。
4.まとめ 自分の幸福や安心感を中心に考えよう
家は何歳で建てるべきか、それに関しては明確な答えはありません。世の中には30代で建てた方が良い、といった情報もあふれていますが、それが自分に合っているかどうかは自分自身で判断するしかいないでしょう。また、家は絶対に購入すべきというものでもありません。いろいろな災害や予測不能なことが起きているいま、賃貸住宅の良さも見直されています。世間の平均年齢に左右されるより、何によって自分の家族が幸福感や安心感を得られるのか、そこを見極めて家と向き合っていきましょう。