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家具の配置次第できまる 居心地の良いインテリアにする方法
好きな家具をそろえ、おしゃれで便利な家電を置いた。しかしいざ配置をしたら、何故か落ち着かない部屋になってしまった…そんな経験はありませんか?
せっかく引っ越しをして新しい部屋にうつり、もっとくつろげる空間になるはずだったのに、なぜか部屋がしっくりこない。そんなモヤモヤを感じたら、家具の配置を見直してみると良いかもしれません。部屋が落ち着くかどうかのポイントは、インテリアの配置にもあります。今回は、部屋の広さ別に見たインテリアの配置について詳しく紹介します。
1.居心地のいい部屋は家具の配置で作られる
家具の配置が悪いとその部屋はたちまち落ち着かない空間になってしまいます。例えば大きな洋服ダンスを購入した際、いきなり窓の前に置く人は少ないでしょう。どうしても窓の前しかスペースが空いていないのなら分かりますが、タンスが窓にあると光が遮られ、圧迫感のあるタンスが窓越しにあることで部屋の居心地が悪くなってしまいます。家具は正しい場所に置いてこそ、使いやすく居心地の良い空間になるのです。
1-1.動線がうまくいっていないケースも多い
インテリアの配置が悪いと、見た目の印象が悪くなるだけでなく、生活する人が動きにくいといった支障も出てきます。
例えばゆったりと座ることができる高級な革のソファを買ったとします。座り心地は最高でも、その部屋の大きさに合っていないものだとどうなるでしょうか。ソファーの周りを歩くたびに体が壁にぶつかったり、家族とすれ違うことができなかったりすれば、それも居心地の悪い家になってしまいます。インテリアを置く際は、生活する人が動きやすい動線を考えなくてはなりません。
1-3.左右対称や、家具の高さも考慮する
インテリアを配置するとき、左右のバランスや家具の高さを考慮することは大切です。
例えばテレビの前にソファーを置く家は多いと思います。そのときテレビの高さとソファーの高さがある程度同じであったほうが、遠目から見て左右対称になるため、部屋の空間は落ち着いて見えます。
そして家具の高さをある程度統一することも大切です。すべての家具の高さをそろえるのは難しいですが、例えばサイドボードとダイニングテーブルの高さをある程度同じにすると、部屋の印象がデコボコにならず、すっきりと見えるのです。
2.インテリアの配置 うまく置くコツとは
インテリアの配置は、コンセントの位置や壁に合わせると、必然的に何をどこに置くかは決まっていきます。ただ、家具のサイズをしっかりと確認しなかったり、動線を考慮しなかったりすると、人が住みにくい部屋になってしまいます。そのようなことがないよう、ここからはインテリアに置けるコツについて見ていきましょう。
2-1.動線を考え、人が通るスペースを空ける
動線とは人の動きであり、この動くスペースがスムーズにいかないと生活しにくい部屋になってしまいます。まず人が通るのに必要なスペースについて見てみましょう。
人が通るのに必要なスペース
横向きに通るための広さ | 45cm~ |
正面を向いて通るための広さ | 55~60cm |
正面を向いて二人がすれ違うための広さ | 110~120cm |
こう見ると、1人が横向きに通るだけでも45cm以上のスペースが必要であり、家族がすれ違うためのスペースは1メートル以上必要であることが分かります。これらのスペースをあらかじめ準備するには、家具を置く前にある程度配置をイメージしなくてはなりません。
そこでおすすめなのは家具を置く前に新聞紙で実際に家具の大きさを作り、置く場所にその新聞を置いてみることです。十分に導線が確保できれば良いのですが、それがない場合は家具の大きさを変えるなど考慮しなくてはなりません。
また動線は人が歩くだけでなく、「椅子を引いた時に後ろの壁にぶつからない」「立つ・座るなどの生活動作が自然に行える」といったスペースも必要です。インテリアの配置ではこれらの動作がスムーズにできるよう考慮しましょう。
参照http://simplemodern-interior.jp/knowledge/
2-2.家具の占有率は部屋の3分の1
インテリアにおいて、部屋全体における家具の占有率は3分の1が望ましいです。これは分かりやすくいうと、6畳の部屋に対し置ける家具は2畳分ということになります。
仮に6畳の部屋に住むとなれば、シングルベッドだけですでに1.2畳分のスペースを取ってしまうので、残りの家具スペースはたった0.8畳ということになります。ここにテーブルやソファー、テレビ台などを置くのは難しいでしょう。
しかしソファーではなく床に座ったり、ベッドの上を工夫して収納スペースを取り付けたりすれば、狭いスペースでも家具の占有率を部屋の3分の1に抑えることができます。
ちなみに3分の1以上のスペースに家具を置いてしまうと、多くの場合動線に支障が出て生活しにくくなります。家具をまとめてレイアウトしたり、最低限必要な家具だけを厳選するなどして、家具の占有率は3分の1までにとどめましょう。
2-3.すでにある収納だけで工夫してみる
部屋によって収納スペースには差がありますが、住みやすい空間を作るためにはできるだけ不要な家具を置かない、という決断も必要です。そのためには部屋に備え付けてある収納に合わせ、持ち物を減らしてみましょう。
例えば洋服や雑貨が多くてすでにある収納では収まらない場合、新たに収納棚を買ってしまうと、奥にある収納棚からモノが取り出しにくくなります。それならばすでにあるモノ自体を減らし、備えつけの収納スペースに入れた方が取り出しやすく、部屋もスッキリするでしょう。生活しやすいスッキリとした空間にするには、インテリアの配置だけでなくモノ自体を減らすことも大切です。
3.部屋の広さ別 インテリアの配置ポイント
ここからは、1人暮らしからファミリー層まで、部屋の大きさに合わせたインテリアの配置ポイントを紹介します。インテリアは部屋が広いほど好きなものを置けるイメージがありますが、生活する人の人数が多いほど部屋作りは何かと支障が出てきます。まずは自分の生活する部屋の広さに当てはめて、模様替えなどの参考にしてみてください。
3-1.ワンルームはベッドの置き場所からスタート
1人暮らしの場合、ワンルームといったケースが多いでしょう。ワンルームの場合は一番大きな家具であるベッドの置き場所からいろいろと考えなくてはなりません。
例えば部屋がドアから真っすぐ縦に長い場合、ベッドを奥の方に配置するレイアウトにすれば、動線をしっかりと確保できます。反対に横長の部屋の場合はベッドとその他の家具を左右に分けるよう配置すれば、部屋の中心に広いスペースを確保できるでしょう。ベッドをどこに置くかで動線がスムーズになるかも決まるので、まずは部屋のサイズや形状などを確認してベッドを設置することが大切です。
また、ベッドスペースは部屋を大きく占領するため、ベッドをやめて折りたためる布団にする人も増えています。特に在宅ワークで家にいる機会が多い人は、解放的な空間を作った方が作業が進むといった声も多いです。https://www.wardrobe-sangetsu.jp/blog/detail/b100/
3-2.2LDK インテリアの配置ポイント
2K~2LDKの部屋は2人暮らしをしているケースが多いです。結婚したばかりの夫婦が住むといったケースも多く、家族が増えることも予想されます。そのため2 LDK のインテリアは将来のライフスタイルを考慮して配置する必要もあるでしょう。
例えば子供が生まれることを考慮した場合は、一つの部屋を「子供と一緒に使う部屋」という前提で考えておきます。仮にシンプルな寝室にしておけば、子供が生まれたあとでもベビーベッドやおもちゃなどを置きやすいでしょう。反対にパソコン部屋のようにモノをたくさん置いてしまうと、いざ家族が増えたときに変更が大変です。住む人同士が快適に暮らせるよう配慮しながら、将来のことも踏まえてインテリアを配置しましょう。
https://aflat.asia/coordinate/guide/couple-life/index.html
3-3.3LDK インテリアの配置ポイント
3LDKといった広い家は、家族が多いケースが一般的です。部屋数が多い分備えられるインテリアの数も増やすことができますが、最初にモノを増やし過ぎると失敗してしまいます。
例えば「4人暮らしだから4人が座れるソファーを置く」といった場合、実際には4人掛けソファーはかなり大きいため、リビングでの動線が確保しにくくなります。また子供が小さなうちはソファーがあると転倒しやすく、思わぬ事故につながることも多いのです。
家族が多い場合は、まずはいま必要な家具だけをそろえ、家族の成長や状況に応じて家具をそろえていきましょう。子供が小さなうちはソファーの代わりにラグマットを敷いて遊ばせるスペースを作り、状況に応じてダイニングテーブルを大きめにするといった工夫が必要です。はじめから大きな家具をそろえてしまうと、子供が成長するにつれ動線が悪くなることも予想されるので、まずは必要最低限の家具をそろえるようにしましょう。
参照https://nexthouse.jp/next/next-columns/living-dining-kitchen/
4.まとめ
お気に入りの家具や便利な家電は、店の中で見たときは非常に魅力的だったけれど、実際に家で飾ってみたらなんだか落ち着かないというケースもあります。それはその家具の大きさや配置が、今の部屋にあっていないからです。家具を購入する前に大きさをしっかりと確認し、置いた場合はどうなるのか、新聞などを使ってイメージしてみましょう。また住む人の行動にあったスペースを確保し、スムーズな動きができるインテリアの配置が大切です。