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キホンのキはやっぱり水やり 観葉植物が喜ぶ水やりの仕方とは?
コロナ禍の影響もありおうち時間を過ごす人が増えています。そんな中で人気があるのが観葉植物です。観葉植物は庭木と違い、土の手入れや剪定などがほぼ必要ないため、初心者でも取り扱いのしやすい植物として人気です。
しかしいざ観葉植物を育ててみたら「ちゃんと水をあげているのに枯れてしまった」なんていうことはないでしょうか。
観葉植物を枯らしてしまう一番の原因は水やりの方法を間違えていることです。今日は基本的な観葉植物の水やりの仕方や、ポイントなどについて紹介します。
1.観葉植物の水やりは、2つの大きな意味がある
観葉植物に水をあげるのはもちろん枯らさないためです。しかしただ水をあげているだけでは植物が弱ったり枯れたりすることもあります。まずはなぜ観葉植物に水をあげるのか、その大まかな理由について2つ見ていきましょう。
1-1.湿度の高い夏ほど水分を欲するため
植物は水がないと生きていけません。そのために水をあげるのはもちろんなのですが、植物も人間と同じように季節によって水の必要量というのは変わってきます。
私たち人間は気温と湿度が高い夏ほど水分を欲します。それは観葉植物も同じであり、夏はやや多めに、そして冬は控えめに水分を与えないと、うまく成長できないのです。
そして植物も人間と同じように成長期があります。この成長期に水分不足が起こると大きなダメージとなり植物は育つことはありません。つまり観葉植物に水をあげるうえで大切なのは、季節によって水の量を調節し、成長期である春から秋にかけてしっかりと水分を補給してあげることです。
1-2.水だけでなく酸素も取り込んでいる
観葉植物の水やりは、水分だけでなく実は酸素も与えています。
植物の根は水分を吸収すると同時に、人間と同じように酸素を取り入れて呼吸をしています。つまり鉢の中の根っこの部分が水浸しになるほど水をあげてしまうと、植物の根が水中で溺れてしまい、死んでしまうこともあるのです。
観葉植物が枯れてしまう原因は、水をあげないこともありますが、水のあげすぎが原因で根が腐ってしまうケースも多いです。根から程よく酸素を吸収できるよう、水をあげすぎないことも重要です。
2.観葉植物の水やりにおけるポイント
観葉植物の水やりは少なすぎず多すぎず行うことが大切です。
地植えの植物の場合は、水をあげすぎても地面が水分を吸収してコントロールしてくれます。しかし観葉植物の場合はそうしたことがないため、水分をうまく調節してあげないと根が腐ることもあります。植物の種類によっても水やりの頻度は違いがありますが、ここからは、観葉植物全般における大まかな水やりのポイントについて見ていきましょう。
2-1.基本的には週に一度程度で良い
観葉植物の水やりはその植物の種類や大きさなどにもよりますが、基本的には週に1回程度で良いです。それ以上の頻度で水やりをしてしまうと、多くの場合根が腐ってしまいます。
観葉植物は基本的に室内で育てられているため、直射日光や風の直撃を受けることもなく、土が急激に乾くことは考えられません。仮に1週間も経たないうちに乾いてしまう場合は直射日光を受けている可能性が高いいので、配置する位置をずらすなどの工夫をしましょう。とくに小さな観葉植物の場合、水のやりすぎは厳禁です。様子を見つつ、多くても週に1度を目安に水やりを行いましょう。
参照 https://www.apego.jp/contents/house-plants-grow/269.html
2-2.土の表面が乾いたら水をあげる
観葉植物の水やりは「土の表面が乾いたら水をあげる」というのが基本です。土の乾きを判断するには、以下のポイントを抑えましょう。
- 水をあげた直後の土に比べ、だいぶ白っぽい茶色に変化している
- 土に触っても手につかずパラパラしている
- 土に割り箸を差し込んでも濡れない
土が乾いたか乾いていないか目で判断することは難しいこともあります。そこでまずは観葉植物に水をたっぷりあげて、土が濡れている状態と乾いていく状態を理解することが大切です。明らかに水を含む土ではなく、茶色が白っぽくなってきた土は乾燥している証拠です。
また大き目の鉢には割り箸を差し込むと、鉢の中のどの部分まで水分が含まれているかがチェックできます。ほぼ割り箸が濡れていない状態なら、土が乾いているので水をあげても良いでしょう。こちらの判断方法も、水をあげた後の鉢に差し込み、濡れている割り箸の状態を覚えておくと便利です。
参照 https://www.apego.jp/contents/house-plants-grow/269.html
http://funnyplants.jp/blog/3429/
2-3.鉢穴のある植物とない植物では、水の量は違う
観葉植物には鉢の底に穴が開いてあるタイプと、そうでないものがあります。
鉢の穴がないタイプは、鉢皿の用意が不要で、水をあげるときも底から漏れるといった心配がありません。そのため天井につるすタイプの観葉植物に人気があります。
しかし鉢穴のない植物は、水をあげすぎると底に水が溜まり、根が腐る原因になります。そのため鉢の穴がない観葉植物の場合、鉢の高さの1/4ぐらいまでの水やりを心がけましょう。
反対に鉢穴のある観葉植物の場合、鉢穴から水がたっぷりともれるぐらいに水やりをするのがポイントです。漏れた水は受け皿にて洗い流し、また鉢の下に設置して、風通しを良くしましょう。
2-4.葉の状態で水やりの時期を判断するのも大切
観葉植物の水やりは土の表面を判断するだけでなく、葉っぱの状態で判断することもできます。
まずは水やり直後の元気な葉っぱの様子を観察しましょう。植物の種類にもよるものの、水分の行き渡った元気な葉っぱは、ピンと張って角度も45°ぐらいあります。
しかし水分の行き渡っていない葉っぱの場合、角度がだいぶ下がり、葉っぱ全体もしおれています。前回の水やりから一週間以上経っていて葉の元気がなくなっているのなら、そろそろ水やりのタイミングです。
https://www.apego.jp/contents/house-plants-grow/269.html
2-5.あげるときは一気に、メリハリのある水やりを
観葉植物の水やりは、「水をあげるときは一気に、あげないときは一切与えない」といったメリハリが必要です。
例えば地植えのチューリップの場合、毎日決まった時間に水を少量ずつあげることが多いでしょう。しかし観葉植物でこれをやってしまうと、土の表面にある水分を吸収しようとして、根が上の方に上がってきてしまいます。またチョロチョロと少しの水を入れただけでは、水分と一緒に酸素を土の中に入れることができないのです。
つまり観葉植物の水やりは、たっぷりと勢いよく水を注ぎ、土が乾くまでは次の水やりは一切しない、というメリハリが大切です。
3.水やり以外にもある 観葉植物のケア方法
多くの観葉植物は、水をあげるだけで長期的に育てることができます。ただ水をあげ続けただけで何年も丈夫に育つとは限りません。部屋を美しく彩るためにも、観葉植物の水やり以外のケアも覚えておきましょう。
3-1.葉っぱのケアも忘れずに
観葉植物は時に冷房や暖房の風にさらされることもあります。細かな葉っぱの観葉植物は特に乾燥に弱く、根っこの部分に水をあげるだけでは葉っぱがダメージを受けることもあるでしょう。
そのため通常の水やりとは別に、時々葉っぱ全体に水をあげることが大切です。霧吹きでシュッシュと葉っぱ全体に水分を吹きかけてあげるだけで、乾燥しがちな葉の状態が元気になります。
また大きな葉っぱの観葉植物の場合は、湿った布で拭いてあげましょう。大きな葉っぱは埃が積もると空気中の水分が吸収されにくくなってしまいます。固く絞った布で葉を拭いてあげると、それだけでも水分補給になり、葉っぱのツヤも取り戻せます。
3-2.育った観葉植物は植え替えを
観葉植物は何年も同じ鉢の中で育てるのではなく、ある程度育ったら植え替えをする必要があります。 観葉植物の植え替えには、主に以下2つの目的があります。
- 根詰まりを予防のたする
- 新しい土にすることで栄養を取り入れられる
観葉植物は葉が成長するにつれ土の中の根も成長します。同じサイズの鉢で育ててしまうと根が窮屈になって根詰まりを起こすこともあるので、1~2サイズ大きな鉢に植え替えてあげましょう。5月~9月の温かい時期に行うのが大切です。
参照 https://greensnap.jp/article/9680
4.水やりのコツを覚えて美しい観葉植物を育てよう
観葉植物の水やりは、そのタイミングを覚えるまで時間がかかることも多いです。まずはその植物の様子をしっかりと観察し、どのタイミングで水をあげるべきか見定めましょう。
そして観葉植物が枯れてしまう原因の多くは、水をあげすぎてしまうことです。とくに鉢穴がない植物の場合は水を控えめにし、1週間は水分を与えないなど工夫をしてみてください。正しい水やりの方法を覚え、美しい観葉植物を家の中から育てていきましょう。