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今よりもっと快適なお家を建てたい 設計者に理想をうまく伝える方法
家づくりの基本は設計から始まります。理想のお家になるかどうかは、設計で決まるといってもいいでしょう。そのためには「設計者とのコミュニケーション」が必要不可欠です。
しかし『おかしな質問だと思われたら恥ずかしい。』『自分は無茶な希望を言ってるのかな?』など、質問しようと思ってもなかなか口に出せないということは多いです。
しかし家を建てるのは初めてという人がほとんど。おかしな質問も希望も、まずは言ってみることが大切です。ここでは、理想の家を建てるための、設計者に理想をうまく伝える方法について紹介します。
1.理想のお家に近づくためには、自分のこだわりを整理する
一生に一度の買い物とされるマイホーム。理想の家を建てるにあたり、なるべく妥協はしたくないところです。
理想のおうちを建てるには、まず自分のこだわりを整理することが大切です。
例えば「庭でガーデニングができるようなスペースがほしい」といったこだわりがあった場合、駐輪場のスペースは少し狭くなっても、ガーデニングスペースを優先する選択ができます。
多くの場合、家を建てるにあたり予算は限られています。その限られた予算のなかで、どの程度自分のこだわりが適用できるか、優先順位を決めておくのがおすすめです。
1-1.今住んでいる場所の欠点を出してみる
設計者に理想を伝えるためには、理想する家をイメージすることが大切です。あまりこだわりがないという場合は、今住んでいる家の欠点に注目する方法もあります。
例えば、今の家は日当たりが悪かったり、お風呂場が寒かったり。2階の振動が下まで伝わりやすいとか、玄関のドアが開けにくいなど、気になる点をメモしましょう。
またコンセントやインターネットの配線箇所、設備の位置で気になる場所があった場合も、どうすればもっと良くなるのか考えてみるのがおすすめです。今住んでいる家の欠点から、理想の家にするためのヒントはたくさん隠されています。
1-2.方向性を整理する
理想の家にするためにはじめから完璧なプランを立てるのは難しいです。何をどうすればいいかわからない場合まずは家の方向性を考えてみましょう。
家の方向性も簡単に言うと、例えば洋風の家がいいのか、それとも和風の家がいいのか。子供部屋は広く作ってあげるのか、それとも書籍があったほうが良いのか。また、ざっくりと家の色は何色が良いのか決めておくだけでも、家の方向性が決まってきます。
細かいことは専門家に任せるとして、まずはおおまかなイメージと方向性を整理しておきましょう。
参照https://uchicomi.com/uchicomi-times/category/buysell/main/2374/
2.理想の家にするために 自分の意見を伝えよう
理想のお家を建てるには、設計者と綿密な打ち合わせが欠かせません。よくあるのが、なんとなく伝わっていると思ってお任せしたら、実際にはイメージとは違う建築物になってしまった、というケース。設計者と施工主とのイメージにズレが生じないためにも、納得のいく話し合いを重ねることが大切です。ここからは、設計者との打ち合わせによるポイントについて見ていきましょう。
以下参照https://mokuzou.net/communication/
2-1.図面制作のときの打ち合わせが大切
施工主からの情報をもとに、設計者はまず図面制作を行います。これは法的規制や道路幅員、周囲との高低差等などの条件が整っていれば、要望を聞いたあと1~2週間程度で作成できることが多いでしょう。
そこで説明されるのは、敷地にどのように建物を配置するかを示した配置図と、各階の間取りが把握できる平面図、建物の外観を表す立面図などがあります。専門的な用語も多いため、話を聞くだけになりがちですが、わかりにくいことがあれば何度も質問しましょう。
例えば敷地を表す配置図では、車は何台おけて駐輪スペースはどの程度あるのかなどが把握できます。将来車が増える予定があっても大丈夫かなど、今後の予定も踏まえたうえで説明を受けましょう。
2-2.「おまかせします」はNG
設計図を見て打ち合わせをしているときや、実際に家を建てている最中でも、ここはこうしてよいのか、設計者から確認が来ることもあるでしょう。
そんなときに言ってはいけないのが「おまかせします」という一言。確かに相手はプロだし、お任せしても大失敗することはないでしょう。しかし曖昧な返事をしてしまうと、実際に住み始めたときに後悔することも多いのです。
例えば窓の位置をお任せしたら、思ったより低い場所に設置されてしまった。子供が生まれたあと転落のリスクが高まり、せっかくの窓も開けられない、ということもあります。
どう返事をしてよいか迷ったときは、将来住んでいる家族をイメージして要望を伝えるのもポイントです。「子供が生まれても安全ですか」「そこに将来パソコンを置くこともできますか」など、可能性を考慮して自分で答えを見つけていくことが大切です。
2-3.ささいなことでも質問する
ほんのちょっとの疑問があったら、構わず設計者にどんどん質問しましょう。
知り合いのケースでは、洗面所をおしゃれなデザインですすめられ、満足した施工主は、そのまま工事をすすめてもらいました。しかしスペースが狭い洗面所に、そのデザインは可能なのか?そう疑問が湧いたものの、質問することはありませんでした。
出来上がった洗面所はとても洗練されたものでしたが、洗濯機のスペースがとても小さかったそうです。その後家族が増えて大型の洗濯機を設置したかったものの、現在も洗濯機は小さいものしか置けないままです。
このケースでは、あのとき一言「うちの洗面台スペースは狭いけど支障は出ませんか?」と聞いておけばよかったと、施工主は後悔しています。
家は一生ものであり、設計する時点ですべてが決まるといっても過言ではありません。施工に関し、チクッと胸につっかえる違和感や疑問が湧きあがったら、必ず設計者に相談しましょう。
2-4.家族の意見はある程度まとめてから設計者に相談する
住宅を建てるにあたり、トラブルになりがちなのが家族の意見相違です。
夫は広いリビングを希望しているが、妻はキッチンスペースを重視しているなど。家族の意見がまとまらず、施工したあと「こんなはずじゃなかった」と家族の一方から文句が出ることもあります。
そうはならないよう、家族間で十分話し合い、意見をまとめてから設計者に相談しましょう。また大人の意見だけでなく、子供にも意見を聞くことは大切です。小柄な子供だからこそ、大人には見えない意外なポイントをついてくることもあります。
3.理想をしっかり伝えるためのポイント
理想のお家にするには、設計者とのコミュニケーションが欠かせません。それでも、どう伝えたら良いかわからない、言ったはずの意見がうまく伝わっていない、といったことはよくあります。最後に、理想をうまく伝えるためのポイントを見ていきましょう。
3-1.図面や写真を使う
設計者に理想を伝えるためには、「こんな家にしたい!」と思う理想の家の画像や写真を見せることが大切です。視覚からの情報は、口でいうよりも分かりやすく、何よりスピーディーに希望を伝えられます。
いまはスマホがあるので、SNSなどを使ってイメージに近い画像を集めるのも簡単です。雑誌の切り抜きやお店の写真などでも構わないので、「こんな雰囲気が良い」という写真はどんどん集めておきましょう。
3-2.今住んでいる家の設計図があれば見せて、不便な点を伝える
施工の際は新しい家の設計図ばかり注目しがちですが、今住んでいる家の設計図も活躍します。担当者に現在の設計図を見てもらい、良い点と悪い点を伝えましょう。
例えば「2階の寝室のドアが開きにくい」といった点を言えば、次の家ではドアの位置を調節したり、スライド式の扉を検討したりと、何らかの対策ができます。現在の家の設計図と次の家の設計図を見比べれば、利点や欠点をある程度イメージすることもできるでしょう。
3-3.休日のスタイルをふり返り、設計者に伝える
また、休日の過ごし方や普段していることを請求者に伝えるのもおすすめです。
例えば平日も休日もあまり家にいるタイプではない場合。多少日当たりが悪くても、家に不満を持つことは少ないでしょう。反対に専業主婦の生活を予定する場合は、日当たりを重視しないと暖房費もかさみ、快適な家ではなくなってしまいます。
このほかにもペットを飼いたいとか、家で映画を見るのが趣味など、 自分が普段していることやこれからやりたいことなども伝えましょう。設計者もそれを聞くことで家づくりのイメージが浮かびやすくなります。
参照https://architrick.net/wp/2021/07/12/k010/
4.理想のお家に遠慮は不要!設計者に質問し、自分の理想を伝えよう
設計者に理想の家のイメージを伝えるには、密なコミュニケーションが欠かせません。こんなことを質問しても大丈夫か?また要望を伝えても大丈夫か、など、遠慮することもあるでしょう。
しかし「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」といったことわざがあるように、そのときに聞いておかないと、一生後悔するようなことになるかもしれません。住宅建築に入る前、もしくは建築初期の段階で、自分の思いをきちんと設計者に伝えておく事が重要です。