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長く付き合う金融機関 自分に合った住宅ローンを選ぶためのポイントとは
家を買った後には住宅ローンと長く付き合って行かなければなりません。無理なくローンを返済するためには、どのようなことに注目して選べば良いのでしょうか?今回は、そもそも住宅ローンとはどのような支払い方法があるのか、そして銀行を選ぶ際のポイントなどについて紹介します。
1.住宅ローン選びは自分の人生に大きく影響する
住宅を購入する際、一般的にはよほど資金がないかぎり住宅ローンを組む人が多いです。とくに若くして住宅を購入した場合、35年ローンといった長期のローンを組むケースも多いでしょう。それほど長い期間払い続けるものなので、ローンの内容や銀行選びは重要です。また、ローンは民間の銀行だけでなく、公的ローンやフラット35といった選択もあります。
1-1.銀行の言う通りではなく自分で調べること
住宅ローンの選び方を紹介する前に、よくある失敗してしまうローンの一例を紹介します。
- 頭金ゼロで組み、返済が苦しくなった
- 自分に合わない返済期間を組んで計画が苦しくなった
- 夫婦でローンを組んだが、どちらかが失業して支払えなくなった
- ボーナス返済で生活が苦しくなった
このような失敗談は、住宅ローンでよく聞くケースです。計画性がないため起きた失敗例ともいえますが、銀行側がすすめた提案にそのまま乗ってしまった、ということも多いです。
銀行や不動産会社は、物件を売るため「頭金なしでも大丈夫」「月々たった〇円でOK」といったローン金額をアピールします。しかしこのような金額は、たいていボーナス返済や、長期にわたるローン契約が多いです。よく調べてみると今後の生活に支障が出るプランも多いので、銀行側のいうことを鵜吞みにせず、自分たちで調べることが大切です。
1-2.頭金なしは大丈夫?ボーナス払いは避ける
とくに気を付けてほしいのが、「頭金なしのローン」と「ボーナス払い」です。
まず頭金なしのローンは、手持ちに自己資金がなくてもランニングコストがあれば住宅を購入できるというメリットがあります。低金利の現在、頭金なしで住宅ローンを組む人も増えていますが、トータルコストでは損をするので、本当に頭金なしで良いのか考える必要があります。
そしてボーナスは景気に左右されやすいので、将来的には不安なことも。ボーナス時に30万円返金といったケースもありますが、子供が生まれたあとは貯金ができなくて辛いといったこともよく聞きます。ボーナス払いにしてまでもその住宅を購入すべきか、慎重に考えなくてはなりません。
2.住宅ローン選びは大きく分けて3つ
さっそくここからは、住宅ローンを選ぶにあたり、まずはどのような種類があるのかを見ていきましょう。住宅ローンと聞くと銀行といったイメージもありますが、それ以外にも選択肢はあります。住宅ローンは大きくわけて、次の3つの種類があります。
2-1.公的ローン
公的ローンとは財形住宅融資と自治体融資です。
財形住宅融資は、比較的金利が低く金利は5年ごとに変わります。借入可能額には制限があり団体信用生命保険料は自己負担となります。ちなみに財形住宅融資は企業が導入している福利厚生の一種なので、会社を通して加入しなければいけません。
そして自治体融資は地方自治体が行なっている融資です。利用できるかどうかの条件は自治体によって異なります。直接融資をする以外にも所定の金融機関でローンを組んだ場合に、金利の一部を補助するサービスなどがあります。
参照 https://www.homes.co.jp/cont/money/money_00279/
2-2.民間ローン
民間ローンはいわゆる銀行が行なっているローンです。信用金庫や信用組合、 JA や住宅ローン会社もこれにあたり、各商品の内容も多種多様で魅力的です。住宅ローンを組む人の多くは、この民間ローンを利用するが多いです。
民間ローンの具体例
銀行ローン:都市銀行や地方銀行などが行なっているローンサービス。その銀行に給与振込をしている場合は優遇金利が適用されるなど、様々なサービスが展開されている。
信用金庫・信用組合 :低金利の商品も多い。ただ利用できる地域や職業が限定されていることが多いため、一般サラリーマンは利用できないことが多い
JA:JA の組合員向けのローン。農業に携わる人が利用する傾向が高いが、組合費を納めて準組合員になれば、利用できるケースもある。
住宅ローン会社:住宅ローン専門金融機関のこと。日本ではARUHIなどが有名。ネット上で営業していることが多く、人件費をコストカットすることから金利の低い商品も多い。
2-3.フラット35
フラット35は、銀行や保険会社、ノンバンクなどが扱っている住宅ローンのことです。多くの窓口で取り扱っているので分かりにくいのですが、フラット35における融資は住宅金融支援機構が買い取る仕組みになっています。
フラット35は最長35年まで借りられる長期固定金利型です。最後まで一律の固定型か、11年目から金利が上がる段階性かを選択することができます。保証料は無料ですが、取り扱う金融機関によって手数料などは異なります。
2-4.結局どのローンを選ぶべき?
公的ローンは利用できる人や自治体に制限があるため、選ぶ人は少ない傾向があります。そのため、銀行などが行う民間ローンやフラット35が人気です。
フラット35は民間ローンに比べ物件に対する審査は厳しいです。ただ人に対する条件は比較的緩やかなので、あまり収入が安定していない人や、銀行のローン審査に通りにくい人でも利用できるメリットがあります。
そして民間ローンの中でも最近注目されているのがネット銀行です。実店舗のないネット銀行は、人件費を抑えている分、手数料や金利が安い傾向にあります。対面でじっくり相談する機会が少なく、審査が厳しいというデメリットもありますが、コストを抑えたい人には向いています。
3.自分にとってピッタリな金利はどれか
住宅ローンを組む際に最も気になるのは金利です。金利とは簡単に言えば、借りたお金の使用料として上乗せして支払うお金の割合を指します。いまは政策的金利が下がっているため、しばらくは金利は低い傾向が続くと言われています。それでも、金利を「固定金利型」にすべきか「変動」にすべきかは、多くの人が悩むところです。
3-1.固定金利型とは?それにしたほうが良い人とは
固定金利型とは、契約時に組んだ金利が返済中もずっと続く状態をいいます。そのため低金利の時にローンを組めば返済期間中にもし金利が上がっても当初の金利のまま利用できます。
固定金利型が向いている人
- 長めに借りてコツコツ返済したい人
- 計画的に安定した返済がしたい人
その一方、固定金利はあらかじめ変動金利より高めの金利となるので、35年といった長期ローンの場合は返済額が多くなる傾向があります。 繰り上げ返済などをして、元金を減らすことが重要です。
3-2.変動金利型に向いている人とは
変動金利型は半年に一度の割合で金利が見直されるものです。実際の返済額は5年ごとに再計算されるのが一般的です。
変動金利型に向いている人
- 毎月の返済額を少なくしたい人
- 金利次第で返済額が上がるリスクもあり、収入が増える見込みのある人におすすめ
変動金利型は固定金利型に比べると設定された金利額は低いので、一見するとお得に見えます。しかしいざ金利が上がると、月々の返済額が急に上がるといったリスクも。変動金利の安さでしか住宅ローンを組めない人にはおすすめしません。
3-3.固定金利選択型に向いている人とは
そして固定金利と変動金利のほかにも「固定金利選択型」というローンもあります。
固定金利選択型は、5年や10年など、選択した間だけ金利が固定になるものです。例えば、初めの5年間は1%の金利だったが、5年後には1.5%の金利を5年間払い続けるなど、一定期間が終了したら再び固定金利を選ぶか、変動金利に変えるかを選択することができます。
固定金利選択型が向いている人
- 支出が落ち着くまで返済額を安定させたい人
- 計画的に短期返済をしたい人
固定金利選択型の場合、最初の5~10年間は金利が安いものの、その後は金利の上げ幅に左右されることが多いです。当初の固定期間中にローン返済を終えることが重要ポイントとなり、繰り上げ返済ができる方に向いています。
参照 https://diamond-fudosan.jp/articles/-/116417
4.まとめ 住宅ローンは複数の銀行に仮申し込みをして選ぼう
住宅ローンは、まずどのサービスを選び、金利をどのようにして返済していくかがポイントです。
ちまたの情報では「この銀行がお得」「この商品の金利が安い」といった宣伝があふれていますが、実は銀行によって得意な返済プランは異なり、住む人のライフプランによっても返済額は変わってきます。
迷ったら、とりあえず「仮申し込み」を行い、自分が今後払い続ける「実質金利」をチェックすることが大切です。また銀行の審査に通らないこともあるので、少なくとも3社には見積もりを取り、自分にあった住宅ローンを選んでいきましょう。
全体参照 https://finance.a-tm.co.jp/housingloan/articles/fixed-rate-250#af9a317a28e236cd