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2階のトイレは寝室の隣がベスト 2つのトイレで便利で快適な生活を
住宅を建てる際、2階にトイレを設置すべきか迷うケースは多いです。戸建住宅の多くは1階と2階にトイレがありますが、2つトイレがあるとメリットだけではなく、ちょっとしたデメリットも生じます。
2階建ての家において、本当にトイレは2つ必要なのでしょうか。今日は2階のトイレを設置すべきかどうか、詳しく見ていきましょう。
1.一戸建ての多くは2階にもトイレがある
近年の2階建て戸建住宅におけるトイレの割合は、およそ9割近くが1階と2階、両方にトイレがあると言われています。
それでもこれから家を建てる人のなかには、本当に2階のトイレは必要か迷うケースも多いようです。それは
「2階にトイレを作るとスペースが狭くなるのでは」
「家族の人数が少ないため、トイレは2つもいらないのでは」といった意見です。
こうした疑問を解決するために、まずは2階のトイレにおけるメリットやデメリットを見ていきましょう。
参照 https://iiietsukuru.com/home-156
1-1.2階にトイレがあるメリット
2階にトイレがあると、やはり「家族で待つことなく余裕で使える」「夜中起きたときに便利」といったメリットがあります。2階トイレの良い点は、以下の通りです。
1-1-1.家族で使うときに余裕がある
トイレの時間はだいたい決まっており、朝起きてすぐや夕食後に入る人が多いでしょう。特に家族の場合は同じ時間に食事をとることも多いので、トイレの時間が重なることもあります。そんな時にトイレが1階と2階の二つあれば、家族の使用時に重ならず、余裕を持って使うことができます。
1-1-2.夜中起きたときにも便利
2階建て住宅の場合寝室は2階にあるという人も多いでしょう。
寝室が2階にある場合、夜中に起きて1階のトイレに行くのは本当に面倒です。特に冬は暖かい布団から出るのが嫌で、我慢して無駄に睡眠時間を削ってしまったりします。寝室の横にトイレがあればそんな我慢をする必要はないのに…。
つまり2階にトイレがあれば、夜中に目が覚めたときもスムーズに利用できます。
1-1-3.在宅ワークが増え、2階のトイレが大活躍
2階のトイレのメリットが再注目された原因として、コロナ禍における在宅ワークがあります。
ある人は2階の寝室で在宅ワークを始めたのですが、2階にトイレがないため、トイレの度に1階に降りなくてはなりませんでした。するとほかの家族が使っていたり、下に降りるたびに昼寝をしていた赤ちゃんを起こしたりして、本当に困ったそうです。
時代の流れとともに、在宅ワークは今後も増えることが予想されています。家族が家にいる時間が多い場合は、やはりトイレは2つあったほうが便利のようです。
1-2.2階のトイレは次のようなデメリットもある
その一方で、2階にトイレを設置することには次のようなデメリットもあります。
1-2-1.掃除に手間が掛かる、コストが掛かる
家にトイレが二つあるということはそのぶんトイレ掃除が増えることにもなります。トイレは意外とホコリも溜まりやすく、こまめに掃除をしないとあっという間に汚れてしまいます。トイレが2つある分、家事の時間が増えることにもなるでしょう。
また中古住宅を購入した場合、2階にトイレがない家もあります。そこをリフォームする場合、既存の給排水管への繋ぎ工事が必要であり、50~100万円程度のコストも掛かるでしょう。
参照 https://www.reform-guide.jp/topics/nikaini-toilet-zosetsu/
1-2-2.水漏れを起こすと惨事になるケースも
トイレは詰まりや水漏れ事故を起こしやすい場所です。
2階のトイレが水漏れを起こした場合、1階の床まで水浸しになったり、1階の天井から水が染み出るといったケースもあります。 すぐに処置できない場合は家の内部が湿ってしまうため、2階のトイレ故障が原因で壁にシミができたり、カビが発生したりする原因にもなります。2階のトイレは、とくにこまめなメンテナンスが必要です。
2.2階にトイレがあった方が良いケース
このように2階のトイレにはメリットとデメリットがあります。2階のトイレが必要かどうか迷う人は、以下の条件に当てはまるか確認してみてください。当てはまることが多い場合は、2階のトイレ設置を前向きに考えてみましょう。
2-1.家族が4人以上いる
一般的に、住んでいる人が4人以上いるとトイレの時間は重なりやすいと言われています。朝急いでいるのになかなかトイレが空かないという事態は避けたいですよね。家族が4人以上いる場合は、お互いのストレスを避けるためにも2階にトイレがあったほうが便利です。
またトイレを使う時間が長いという人もトイレは2つあった方が良いです。漫画や本を持ち込んでトイレで読む人も近年増えています。
2-2.寝室が2階でこれから高齢になる
人は加齢とともにトイレに行く回数も増えていきます。特に高齢者になると夜中に目が覚め、トイレに行く回数も増えるでしょう。そんな時わざわざ一階まで降りてトイレへ行くと血圧の急上昇にも繋がり、健康にも良くありません。睡眠の質を上げるためにも、高齢者の方にとっては寝室から近い2階にトイレがあったほうが便利です。
2-3.2階で過ごす時間が多い
在宅ワークや受験勉強など、2階で過ごす時間が多い人はやはり近くにトイレがあったほうが便利です。1階にしかトイレがない場合、階段で下に降りるのが面倒で、トイレを我慢してしまうというケースもあるそうです。
トイレを我慢することが習慣化すると、自然と体は水分の摂取もしなくなり、脱水熱中症の原因にもなります。健康のためにも、トイレは身近な場所にあったほうが良いでしょう。
3.これから2階にトイレを設置するポイント
新築の家でトイレを作ったり、中古住宅のリフォームでこれから2階にトイレを設置する場合、いくつか覚えておきたいポイントがあります。これらを覚えておくと、今後2階のトイレを使うときに便利なこともあります。
3-1.手洗い場を別にするとメリットが多い
2階にトイレを作る際、スペースがあるのなら手洗場を別に設置するのがおすすめです。
それはトイレの手洗い場所がちょっとした洗面台スペースに早変わりするからです。
洗面所が1階にある場合、基本的に2階に水を出す場所はありません。するとベランダ掃除や窓拭きの時、雑巾を絞りにわざわざ1階へ降りなくてはならないでしょう。
しかし2階の手洗い場所が別に設置してあれば、ちょっとした掃除の時や、水が欲しい時にも活用できます。
3-2.トイレスペースは半畳あれば作ることができる
家のスペースが狭いため、2階のトイレ設置を諦めるケースもあるでしょう。しかし最近のトイレはコンパクト化が進んでおり、半畳ほどのスペースがあれば設置することもできます。
もちろんドアを引き戸にしたり、頭をぶつけないような配慮が必要ですが、半畳ほどのスペースがあればトイレが付けられるというのは大きなメリットです。廊下の場所や押し入れスペースを改装してトイレを設置するリフォームも流行っています。
参照 https://toirereform.com/toire/narrow
3-3.設置できないトイレもあるので注意しよう
2階のトイレは水圧の関係で設置できないタイプもあります。その代表的なものがタンクレストイレです。
タンクレストイレは近年流行っているタンクのないコンパクトなトイレです。非常に節水なのがメリットですが、水を使わないため詰まりやすく、2階のトイレに設置すると水圧が低いことから詰まる原因にもなりやすいです。
ただもちろん、設置できるタンクレストイレも増えています。設置する際は工務店に相談のうえ、2階にあったトイレを選択しましょう。
参照 https://happysmilelife.com/the-second-floor-toilet-2601#i-5
4.まとめ 2階のトイレはあったほうが何かと便利
掃除が増える、水漏れが起きたときに大変といったデメリットもある2階のトイレですが、あったほうが何かと便利です。とくに家族が多かったり、2階で過ごすことが多かったりする場合は、トイレを我慢することもなくなり、快適に過ごせるでしょう。
近年ではせまいスペースでも設置できるトイレが増えているので、まだ2階にトイレがないという人はぜひ、リフォームも検討してみましょう。