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薪ストーブ生活を続けるためのコツ 正しい設置場所やメリットデメリットについて
寒い冬が楽しくなる薪ストーブ生活には、当然ながら薪が必要です。しかし、大きくて重い薪を毎日運ぶのはちょっと骨の折れる仕事です。それに掃除のことも考えておかなければなりません。
薪ストーブを生活に取り入れるには、薪ストーブの設置場所や薪の保存場所なども考えておくことが大切です。今日は、薪ストーブのメリットやデメリット、設置する際のポイントについても紹介します。
1.薪ストーブが注目されている理由
北欧の国では一般家庭でも使われていることの多い薪ストーブ。日本では北海道をはじめとした寒冷地で多く使われていますが、このところ関東エリアでも薪ストーブを導入する家が増えてきました。なぜいま薪ストーブが注目されているのでしょうか。まずはその理由について見ていきましょう。
1-1.インテリアとして注目されている
薪ストーブは部屋の中で圧倒的な存在感があります。薪ストーブがあるだけで部屋全体がモダンな印象になり、燃える炎は見る人の心をリラックスさせてくれます。
また、暖房機器がコンパクト化されている現在、薪ストーブは一般家庭ではなかなか見ることができず、豪華なインテリアになります。しかも和室洋室問わずどの部屋にも最適なので、暖房もできて部屋がオシャレになると注目されています。
参照 https://www.mutenkahouse.co.jp/column/interior/woodburning-stove/
1-2.地球環境にやさしい
薪ストーブは地球環境に優しい暖房器具です。
薪ストーブはそもそも薪を燃やすため、多くの二酸化炭素を排出しているように見えます。しかし薪ストーブから排出される二酸化炭素は、もともと木が成長するために蓄えられていたものであり、新たな二酸化炭素を排出しているわけではないのです。
反対に、石油ストーブやファンヒーターなどの暖房器具は、新しい二酸化炭素を排出しています。化石燃料は基本的に多くの二酸化炭素を排出するため、地球温暖化の原因になりますが、薪ストーブならそのような懸念はありません。
参照 https://www.mutenkahouse.co.jp/column/interior/woodburning-stove/
1-3.薪ストーブの種類は大きく2つ
薪ストーブには「輻射式」と「対流式」の2種類があります。
「輻射式」は薪ストーブのなかでも種類が多く、近年の薪ストーブの多くはこちらを占めます。複写式のストーブは薪を燃やすことで薪ストーブ全体が温まり遠赤外線で部屋を素早く温めてくれます 。またストーブ自体が非常に高温になるため、上に鍋を置いたりやかんを置いたりして、調理にも使えるメリットがあります。
そして「対流式」は、簡単に言うと二重構造になっているストーブです 。ストーブ自体の熱はそれほど高くないため、一瞬触ってもやけどしにくいという特徴があります。色々なタイプがありますが、ストーブのボディに小さな穴が開いており、そこから温かい空気が排出されて部屋全体を温めてくれます。
どちらのタイプが適切なのかは、設置する場所や使用目的によって異なるため、専門店とじっくり相談する必要があります。
2.薪ストーブのメリット、デメリット
薪ストーブは評価されることも多いですが、いざ設置してみたら後悔した、なんていう声も少なくありません。まずは設置する前に、薪ストーブのメリットとデメリットについて見てみましょう。
2-1.薪ストーブのメリット
薪ストーブのメリットをまとめると次のようになります。
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薪ストーブは基本的に薪さえあれば部屋を暖めることができます。電気やガスは必要ないため、薪さえあればランニングコストは掛かりません。
また遠赤外線と輻射熱により、他の暖房器具にはないパワーがあります。ストーブの種類によるものの、薪ストーブを使えば部屋の気温は常に25度以上というケースも。冬場はマイナス温度になる寒冷地にとって、薪ストーブは強力な味方です。
2-2.薪ストーブのデメリット
その一方、薪ストーブには次のようなデメリットがあります。
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薪ストーブは本体を設置するだけでなく、煙を排出するための通気口や煙突などの設備も必要です。そのため設置費用や工事費用を合わせると、100万円以上掛かることも少なくありません。
また薪ストーブは多くの薪を必要とするため、それを置くための保存場所や、乾燥スペースが必要です。そのうえで薪を自分で準備できるなら良いですが、薪を購入する場合は想像以上にランニングコストが掛かります。
3.薪ストーブを設置する際のポイント
これから薪ストーブを家に設置しようという場合、設置してから「こんな大変なのか」と後悔しないよう、以下の基本的なことを頭に入れておきましょう。
3-1.薪ストーブは部屋の中央に設置するのが良い
薪ストーブというと、部屋の隅にある暖炉のようなイメージはないでしょうか。
しかし、もし薪ストーブで家全体を温めようとするのなら、薪ストーブは家の中央に置くのが理想です。
基本的に薪ストーブは、遠赤外線による輻射熱が四方に放出されます。その熱を効率よく使うためには、家の中心に薪ストーブを置き、壁などで遮断せず熱を放出する必要があります。
仮に壁側に取り付けたい場合は、複写の角度を180°にし、部屋全体に熱をいきわたらせることが大切です。そして部屋のはじっこのコーナー付近に薪ストーブを置く場合は、輻射角度がより狭くなるため、寝室など限られたスペースに設置する必要があります。
参照 https://sumika.me/contents/10688
3-2.煙突は必須 空気の流れも考慮する
薪ストーブからの熱をうまく利用するには空気の流れを作ることもポイントです。
薪ストーブから放出された熱は、基本的に上空へたまります。そのため吹き抜けがあるような天井が高い家の場合は、天井にファンなどを取り付け、空気の流れをつくらないと、部屋全体が温まらないでしょう。
そして薪ストーブには煙突が必要です。煙突を設置することで煙が排出され、しっかりと燃焼させるためにも空気の排出口である煙突は必要です。そのため薪ストーブは煙突が設置できる家に限られ、マンションに設置するといったことは不可能です。
参照 https://www.globalbase.jp/myrenojournal/?p=2793
3-3.メンテナンスが重要
薪ストーブはメンテナンスをしっかりと行わないといけません。
紹介しているとおり薪ストーブには煙突が必要です。使い続けるうちに煙突内にはススが溜まるため、安全に使い続けるためにもこまめな掃除が必要です。多くの場合、購入時に煙突掃除用の清掃道具もついてくるので、自分でメンテナンスを行う必要があります。
また年に一度は専門業者に細かなメンテナンスを依頼することも大切です。プロによる清掃料金は2~3万円、全体のメンテナス費用は4~5万円が相場です。薪ストーブは自分で掃除や点検もしつつ、プロの力も借りて設備を維持する必要があります。
3-4.気になる薪代は?保存方法も重要
ホームセンターなどで売られている薪の束は一束およそ500円程度です。
寒冷地で1日部屋を温め続ける場合、薪は平均して3束ほど必要になるため、1日およそ1500円 薪代がかかることになります。
そのため自分で薪を用意する人も多いのですが、これが難しいことも多いです。木を伐採したあとには十分木材を乾燥させる必要があるため、風通しが良い環境で保管しなくてはなりません。仮に自分ですべての木材を用意した場合、少なくとも保管場所として10㎡は薪を置くスペースが必要になります。つまり薪を置くスペースがないという家は、随時薪を購入する必要があるでしょう。
そのため、最近では森林組合や営林署、造園業者などに相談して、薪を安く手に入れる人も増えています。コストやスペースに余裕がない場合は、不要になった間伐材などがないかリサーチし、工夫して薪を手に入れましょう。
参照 https://scandhome.com/hokuou-life/maki-stove/
4.まとめ 薪ストーブ設置には広いスペースも必要
インテリアとしても魅力も高い薪ストーブですが、設置するには煙突が必要であり、大量に使う薪の保存場所も必要です。それらを考えると都内で薪ストーブを設置することは難しく、ある程度スペースのある人里離れた民家などに設置するのが理想的といえるでしょう。
メンテナンスや点検費用も掛かる薪ストーブですが、そのパワフルな暖房力と美しい炎のゆらめきは多くの人をとりこにしています。あなたの家にある程度のスペースや薪の保存場所があるのなら、ぜひ薪ストーブを検討してみてはいかがでしょうか。