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夫婦で別に寝るのはダメですか?適度な距離を保つ大人夫婦の寝室
仕事が安定し、自分の生活も気持ちも安定するタイミングで結婚するのは良いことです。ある程度仕事の経験を積んだカップルなら、お互いの事を尊重しながら協力して生活していけるでしょう。
そんなカップルなら尚のこと、一人時間の大切さも知っています。食事や趣味の時間はパートナーと一緒に過ごしても、睡眠の時はなんの気兼ねもなく、一人の時間を過ごしてから眠りに入りたい。そう思っている人は少なくありません。
今回は夫婦の寝室を別にするメリットや、その具体的な方法について紹介します。
1.夫婦の寝室を別にするカップルが増えている
晩婚化がすすんでいる現在、結婚当初から夫婦の寝室を別にしているカップルも増えています。
また、結婚当初は一緒に寝ていたものの、年齢を重ねてから寝室を別にする夫婦も多いです。まずは寝室を別にする夫婦が増えている背景について見ていきましょう。
1-1.年を重ねるごとに寝室を別にする傾向は高い
一昔前では「夫婦の寝室を分けることは仲が悪くなる」と言われていました。
確かに寝室でのスキンシップやコミュニケーション不足は、夫婦仲を悪化させるようにも見えます。
しかしインターネットが普及した現在では、個々で楽しむ娯楽時間が増えました。
「それぞれの部屋を持ちたい」「寝室を別にして自分の時間を楽しみたい」そう考える夫婦が増えています。そのような考えは年齢を重ねるほど高くなり、子供が巣立ってから寝室を分ける夫婦が増えているのです。
1-2.新婚カップルでも寝室別が増えている
また寝室を別にするカップルは、新婚カップルのあいだでも増えています。その理由は次のことからです。
- 晩婚化により個々の時間を尊重する大人が増えてきた
- 夫婦共働きが増え、生活リズムが違う
- プライベートな時間を優先したいカップルが増えてきた
近年では結婚をしても自分だけの時間を優先したい、という若い方も増えています。夫婦の寝室を別にすることは夫婦仲を悪くするのではなく、むしろ良い方向に変えるきっかけなのかもしれません。
1-3.寝室別は日本だけではない
「欧米では夫婦一緒の寝室が当たり前」というイメージがあるかもしれません。
しかし日本同様、欧米でも年齢を重ねるにつれ夫婦の寝室を別にするカップルが増えています。
欧米では夫婦別の寝室にすることを「睡眠離婚」と呼ばれ話題になっています。アメリカのウォールストリートジャーナル紙によると、アメリカにおける夫婦の4組に1人はベッドや寝室を別にしているそうです。その理由はいびきや生活時間の違いで生じる睡眠障害を防ぐためです。
特に肥満体型の多い欧米では、いびきによるパートナーの睡眠不足が深刻です。イギリスでは「いびきルーム」と呼ばれるベッドルームを別に作るのがブームになっています。どの国でも円満な夫婦関係を作るため、あえて夫婦の寝室を別にする傾向が高まっているようですね。
2.リフォームを機に寝室を分ける方法
日本では子供が巣立ったのを機に、夫婦の寝室を別にするカップルが多いです。
それまでの寝室を片方が使い、もう一人が子供部屋に移る、というのが定番ですが、近年注目されているのがセパレート寝室という間取りです。
2-1.セパレート寝室に注目
セパレート寝室は一つの部屋に仕切りを置いて、簡易的に寝床を開ける方法です。
ベッドとベッドの間にウォークインクローゼットを置いて、簡易的な別室にします。 これにより次のようなメリットがあります。
- 完全な別室ではないので相手の様子がわかる
- 一緒の部屋で寝るほど、いびきや照明などは気にならない
- 相手の気配も感じつつ、個々の時間を楽しむことができる
寝室を完全に別にすると、相手の様子がわからないということがあります。特に高齢者になって夫婦の寝室を分けてしまうと、持病の発作などが夜中に起きても相手が気づかず、重篤な状態になってしまうこともあるでしょう。
セパレート寝室はそのようなことを防ぐ「半別寝」ともいえるリフォーム方法です。一般的には二つの部屋の壁を取り除き、簡易的な壁やウォークインクローゼットを設置して、お互いの寝室スペースを確保します。
2-2.ワンルームを引き戸で仕切るリフォームも人気
夫婦の寝室が8畳以上あるスペースなら、引き戸で仕切る方法もあります。
ワンルームを引き戸で間仕切るリフォームは、間切りレールと壁を設置するだけなので、費用もそれほど掛かりません。
また近年使われる間切り素材は、軽いうえに厚みがあり、音や光をしっかり遮断する効果もあります。
これにより相手のいびきは聞こえず、テレビなどの音も遮断されます。しかも開けるときは軽いので、相手の様子を見たいときにもサッと扉を開けられるでしょう。
壁を間切りするリフォームは多くの種類があるので、部屋の大きさやインテリアに合わせて検討してみましょう。
2-3.部屋を完全に分ける方法も
子供が巣立ったあとの子供部屋を使い、それぞれの寝室にする方法もあります。夫婦の寝室を完全に分けるのは、次のようなメリットがあります。
- いびきなど不快な音を完全に遮断できる
- プライベート空間が確保され、テレビなども見やすい
- 生活リズムが違う人にとっては相手を気にせず過ごしやすい
部屋を簡易的に間切っただけの寝室だと、いびきやテレビの音は漏れやすく、寝ている人を起こしてしまうこともあります。生活リズムが完全に違う、いびきに悩まされている、といった夫婦は、部屋を完全に分けた方が快適に過ごせるでしょう。
3.寝室を別にするのは良いことも多い
夫婦の寝室を分けることは昔は悪いイメージがありました。しかしライフスタイルが多種多様になっている現在、夫婦の仲を良くするためにも、寝室を別にした方がメリットは高いかもしれません。
ここからは、実際に「夫婦の寝室を別にして良かった」というSNSの声も参考に、寝室を別にするメリットについて見ていきましょう。
3-1.いびきトラブルから解放された
寝室を分けて良かったという人の中には「いびきトラブルから解放された」という意見が多いです。
- 夫のいびきが酷くて寝室を別室にした。自分の健康を守るためにも、寝室を分けて正解だった。
- 話し合った結果、今夜から寝室を分けることにしました。毎晩うるさすぎて、私が旦那をたたき起こして、お互いがイライラしているので。
- うちは夫婦別室で寝ています。海外ドラマではいつも一緒に寝いている夫婦が多いけど、いびきとか歯ぎしりとか、気にならないのかな。
パートナーのいびきが原因で寝不足になってしまうと、相手に対してイライラしてしまいますよね。しかし、いびきをかくほうも悪気はないので、夫婦仲が険悪になることもあるでしょう。いびきを改善する努力は必要ですが、それが難しい場合は物理的に距離をおくことも必要かもしれません。
3-2.エアコンの設定温度、趣味などを自分に合わせられる
- 自分は寝る前くらい好きに過ごしたい、という考えです。別室にしてから大好きなラジオを聴きまくることができて幸せです!
- 冷房の設定温度が違うので、今は夫婦寝室別。好みの温度で眠れる幸せ。
- 私の父63歳の趣味はギターです。夫婦の寝室別にして、夜もこっそりギターを弾いて楽しんでいるそうです。
夫婦別室だと、夜に自分の趣味を楽しむこともできるでしょう。
また夫婦一緒だと「エアコンの設定温度の好みが違う」という問題がよくあります。暑すぎて眠れなかったり、反対に冷えすぎて健康を害したり。その人の体格や体調に合わせた温度管理が必要なので、寝室を別にすることは健康にもメリットがありそうです。
3-3.精神的なメリットも多い
- 私は年齢と共に寝付きが悪くなり、熟睡出来ない。相手が帰宅するとすぐ目が覚めてしまうので、寝室を分けた。1人でグッスリ眠れる環境って大切!
- 夫婦寝室別の方が私の心は穏やかになりました。相手のいびきや寝息がなく静か。ベッドスペースも広くて、ストレスがなくなった!
- 絶対家建てる時は寝室は夫婦別室にするべき。子供ができた時、人が来た時、喧嘩した時、一人になりたい時、一人の寝室があると、心が落ち着くよ。
パートナーのことは好きだけど、四六時中一緒にいるのは辛いこともあるでしょう。夜に一人の時間を満喫できるからこそ、日中に相手のことを優しくできるのかもしれません。夫婦関係にイライラしている人は、寝室を別にして一人の時間を増やしてみるのも良さそうです。
4.夫婦仲を改善させるためにも 夫婦の寝室を別にしてみよう
夫婦の寝室を別にすることは、メリットもありつつ、相手の様子がわからないといったデメリットもあります。
住宅関連会社の調査によると、同じ部屋で寝ている夫婦は全体で約7割いますが、50代以上になると6割に減るのが分かっています。
相手のいびきに悩んでいる、自分の時間を持ちたいといった状況が続いているのであれば、夫婦の寝室を別にして、お悩みを解決してみるのも良さそうです。夫婦の関係を見直すためにも、寝室の場所を今一度検討してみてはいかがでしょうか。