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買った家具で部屋が狭い…家具のサイズ・レイアウトの決め方とは?
家のデザインを決めるのは家具です。しかし家具選びで失敗してしまう人は多いようです。
リビング・ダイニングが狭くて動きにくい、家具が重なり合って収納しにくい、間取り図を見て、部屋の広さを考えて家具を選んだはずなのに、使いにくいと思ったことはないでしょうか?
家具のサイズが合っていないのは、動線を配慮していないことが原因です。また、購入する際、いくつかの失敗をおかしているケースもあります。
今日は家具のサイズ選びにおけるポイント、失敗しない家具選びのコツなどについて紹介します。
1.家具のサイズ選び 失敗する原因とは
しっかり家具のサイズを見て購入したはずなのに、いざ設置してみたら部屋が狭くなってしまった、イメージとは違った、そのような経験がある方も多いのではないでしょうか。
家具選びを失敗してしまう理由には、次のようないくつかの共通点があります。
参照 https://interior-style.tokyo/furniture-choose/
1-1.衝動買いしてしまう
家具を一目見て衝動買いしてしまう人は多いです。
例えば1人用のソファ。1人用ならどの部屋にも入るし、よほど大きくない限り邪魔にはなりません。
しかし、お店で一目ぼれしたソファというのは、その店のレイアウトの影響も大きいです。家具屋さんというのはたいてい天井が高く、周りには余計な物がなくてスッキリした空間です。そんな場所にあるからこそ、そのソファが魅力的に見えることもあるでしょう。
一目ぼれした家具は、その場では購入せず、いったん家のレイアウトと見比べることが大切です。また、普段からスマホに部屋の様子を写真に納めておくのも良いでしょう。店とは違い、生活感のある空間にその家具が本当にふさわしいのか、落ち着いて考える必要があります。
1-2.間取り図だけを参考にしてしまった
家具を購入するとき、部屋の間取り図を参考にする人は多いです。
しかし間取り図で参考になるのは、横幅と奥行きだけであり、高さをイメージすることができません。そのため
「ソファを置いたら思いのほか高くて圧迫感がすごい」
「ダイニングテーブルと椅子の高さが合わなかった」
といった失敗例は多いです。
そして、のちに詳しく紹介しますが、間取り図を参考に家具を選ぶと、動線が確保できないこともあります。家具の大きさは部屋の3分の1、という目安もありますが、それだけを考慮して家具を買ってしまうと、動線が悪く、生活しにくいケースもあるのです。
家具を購入する際は横幅と奥行きだけでなく、高さと生活動線を考慮することが大切です。
1-3.とりあえず人数に合わせて家具を購入した
4人家族なら、ダイニングテーブルには必ず4つの椅子が必要、と思っていないでしょうか?
確かに家族で囲む食事時間は大切ですが、実際には生活リズムのすれ違いから、4人で座る時間は少ないかもしれません。
動線を遮断するような4人掛けテーブルなら、3人掛けのテーブルサイズにして、小さな椅子をあとで加える方法もあります。
家具は必ずしも家族の人数に合わせる必要はありません。まずは生活動線を確保して、状況に応じてあとから椅子を加えたり、テーブルのサイズを変更したりするのがおススメです。
2.家具のサイズは動線を考慮することが重要!
家具のサイズ選びに失敗してしまう大きな理由として「動線が確保できていない」ということがあります。これは具体的にどういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
2-1.動線を考慮しないと失敗する
導線とは人が部屋の中で動くラインのことです。しっかりと動線が確保され、動きやすい部屋ほど快適になります。
しかし導線を塞ぐ原因に家具があります。大きすぎるソファやダイニングテーブルが部屋にあると、その部屋の動線を確保しにくく、生活しにくくなるのです。
また、テレビは壁際、ソファーはその正面といったように、ありきたりのレイアウトを選ぶと動線が塞がれるケースもあります。その部屋の形や生活スタイルに合わせ、家具の位置や向きを工夫する必要があるでしょう。
2-2.ドアからドアの動線を考慮する
快適な動線の基本的な考えはドアからドアへ向かうラインです。また、ドアがひとつしかなくて、ベランダがあるといった部屋の場合は、ドアからベランダまでスムーズに進めるかを考えましょう。
そして、最も動線をしっかり確保したい場所がキッチンです。キッチンは多くの作業をする場所であり、料理や食材、食器の出し入れなどがスムーズにできる動線が理想です。食事をリビングに運ぶ際も、障害物がないほうが良いでしょう。
これらの動線が確保できていない場合は、家具のサイズを小さくするか、部屋のレイアウトを考え直す必要があります。
2-3.動く幅も考慮して家具のサイズを選ぶ
動線にはある程度の幅が必要です。以下は1人が動きやすい幅と、2人がすれ違う際に必要な動線の幅です。
1人が動きやすい動線の幅 | 60~70㎝ |
2人がすれ違いやすい動線の幅 | 110~120㎝ |
こう見ると動線のスペースは割と広いことがわかります。ちなみに体格の良い人の場合、さらに動線の幅は必要です。
人がすれ違う際に必要なスペースは1m以上です。家族の人数が多い場合、常に誰かとすれ違うこともあるので、動線の幅が沢山必要になります。
家族が多ければ多いほど家具も大きなものが必要といったイメージがありますが、実はそうではありません。家族の人数が多いほど、動線の幅が必要になるので、家具のサイズは最小限にしたほうが良いのです。
2-4.間取り図では動線を確保してから家具を決めよう
家具のサイズは、まず部屋の動線部分を考え、それを除いた空間に配置できる家具を選びましょう。
家具を選ぶ際、多くの方が家の間取り図を参考にし、その部屋のスペースに合う家具を選んでいるかと思います。このとき失敗しないためには、まず動線のラインを記入し、そこに邪魔にならないためには、どのようなレイアウトにするか、家具のサイズはどの程度で納めるのか把握することです。
間取り図のスペースにはまるからといって家具を選んでしまうと、動線の邪魔になり動きにくくなる可能性もあります。生活しやすいスペースにするためには、 導線をしっかり確保した上で家具を選ぶことが重要です。
3.納得できる家具選び 動線以外のポイント
自分の部屋に合った家具を選ぶには、動線を抑えるほかにも、いくつかのポイントがあります。ここからは、その4つのポイントについて紹介します。
3-1.部屋全体のデザインを考慮する
家具を選ぶ時には、まずは部屋のテーマを決めましょう。
例えば木目調に合わせてカントリー風のスタイルにするのか。
それとも、こたつなどを置いて少し和風の仕上げにするのか。
絶対にこのテーマ、という必要はありません。ただ、ある程度統一感がないと、せっかく新しい家具を置いても、ごちゃごちゃした雰囲気になるリスクがあります。
お気に入りの家具がある場合は、それに合わせて色を統一する、ということでも良いでしょう。あらかじめ部屋全体のデザインを考慮しておいた方が、家具を置いた時にすっきりします。
3-2.家具は背の高いものより低い物を選ぶ
部屋に圧迫感を出したくない場合、なるべく高さがない家具を選んだ方が良いでしょう。
特に自分の身長よりも高い家具があると、部屋に圧迫感が増します。代表的なものに食器棚がありますが、例えばシステムキッチンの場合収納箇所はたくさんあるので、背の高い食器棚は必要ないかもしれません。キッチン周りに工夫して食器を置くことにより、食器棚そのものが不要になることもあります。
本棚など、どうしても背の高い家具を置く場合は、「壁の色と統一させる」「背面に板のないオープンタイプを選ぶ」といった工夫をしてみましょう。色やデザインを工夫することで、部屋の圧迫感を減らすことができます。
3-3.本当に必要な家具だけを買う
家具は絶対に必要だと考えていませんか?
確かに家具はあれば便利ですが、その分スペースを占領し、物を増やす原因にもなります。
例えば子供の勉強机は絶対に必要というイメージもありますが、リビング学習が主流になっている現在、勉強机のような大型の机は必要ないかもしれません。
またソファーではなく座椅子を使えば、生活スペースが広くなり、家族みんなが動ける動線も確保できます。
この家具はあって当たり前、とは考えず、自分のライフスタイルにあった家具だけを厳選してみましょう。
参照 https://interior-style.tokyo/furniture-choose/
4.まとめ
部屋が狭いと感じ、動線が悪いのは、家具のサイズとレイアウトが間違っているからです。すでに家具が置いてある場合は動線を考慮したうえでレイアウトを考え、必要に応じて家具を減らしたり、一回り小さな家具にしたりする必要があるでしょう。
そして、これから家具を購入する方は、動線を確保してから家具のサイズを考慮しましょう。そのうえで、ある程度部屋全体のデザインを決め、背丈より低い家具にしたほうが、圧迫感のない生活しやすい部屋になります。