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実際は間取り図の広さと違う?!確認必須 収納スペースの有無
家を建てる事を決めたら、いろいろなホームメーカーや工務店から資料を集めて見比べることでしょう。
「このリビングは12畳あるから広さは十分」
「この間取り図の子供部屋は6畳あるから大丈夫」など。
でも、ちょっと立ち止まってみてください。この間取り図の広さの表記には注意してみる必要があります。
物件の資料や間取り図には収納が記載されていてもわかりづらいことが多いです。広いと思ったリビングでも、収納が全くない場合は設置する家具の内容も変わってくるでしょう。
ここでは間取り図における収納の表記について、詳しく解説します。
1.間取り図では収納スペースを要チェック
人が快適に生活していくには、部屋に収納スペースが欠かせません。
近年建てられている家の多くは各部屋に収納があり、収納が充実している部屋ほど片付けもうまくいくでしょう。
しかし部屋のなかにはまったく収納がないケースも存在します。
1-1.部屋を広く見せるためにに収納をつけていない
新築住宅であっても部屋に収納がついていないケースはあります。それは部屋を広く見せるためです。
例えばリビングに収納スペースを作ると、そのぶん部屋が狭くなります。例えば12畳あるスペースでも、1畳分の収納スペースを作ることにより11畳になってしまいます。
間取り図で「LD12畳」と記載されているのと「LD11畳」では、12畳のほうが広い印象を与えるでしょう。
家を売る側の立場では、購入者に狭い部屋という印象を与えないよう、収納スペースをあえて作らないことも多いです。
1-2.ワンルームにも収納がないケースは多い
そして単身者向けの1Kやワンルームといった部屋の場合、まったく収納がない部屋もあります。
収納スペースを設けると、そのぶん施工費用が掛かります。単身者向けの部屋の場合、家賃を下げて提供しなくてはならず、あえて収納スペースを作らない部屋も多いのです。そのため、 収納のない部屋は家賃が安い傾向があります。
また近年流行っているルームシェアなどの間取りも、個人の部屋には収納がついていないことが多いです。
1-3.簡易的な間取り図には収納が記載されていないケースも
昔は紙面での間取りが一般的でしたが、いまではウェブサイトで間取りを調べる人も多いです。しかしウェブサイトのような簡易的な間取りの場合、居室の寸法や縮尺がしっかりと反映されていないこともあります。
とくに昔の間取り図を Web 上で読み込んだ場合、収納場所がかすれて読み込めないこともあります。Webで良い物件を見つけても、詳細を知るためには実際に足を運ぶことが大切です。
2.間取り図における収納のチェックポイント
間取り図の多くには以下のような表記で収納が掲載されています。
収納表示 | 名称 | 他の表記名 |
CL | クローゼット | N、納戸など |
WIC | ウォークインクローゼット | WCL |
SIC | シューズインクローゼット | SCL |
SB | シューズボックス |
参照 https://www.nukumori.life/article/10100046.html
そして収納が引き戸タイプなのか、開閉式なのかによっても、生活様式は変わってきます。ここからは、収納タイプにおける使い方のポイントや注意点などについて見ていきましょう。
2-1.開閉式ドアタイプ収納
開閉式ドアタイプの収納は主に洋室に多いです。一般的にはクローゼットとして扱うことになるでしょう。
開閉式ドアタイプ収納のメリット
- 気密性が高い
- 開いたときにすべて中を見渡せる
- 中のものを取り出しやすい
デメリット
- 開閉式なので、その前に家具を置けない
- 湿度がこもりやすい
開閉式ドアタイプ収納は、ドアを開け閉めする必要があるため、その前に家具や荷物を置くことができません。また、そこからはみ出すような大きなものも収納できないので、整理整頓することも重要です。
2-2.押し入れ引き戸タイプ収納
引き戸タイプの収納は、いわゆる押し入れと呼ばれる収納です。
押し入れ収納のメリット
- スペースが広く自由に物を置ける
- ドアを開閉する必要がないので、押し入れ前にベッドなどを置くことも可能
デメリット
- 真ん中に仕切りがあるとクローゼットとしては使えない
- スペースが広いため整理棚などを使わないとごちゃごちゃになる
押し入れタイプの収納の場合、ベッドなどの背の低い家具なら正面に置くことも可能です。ただ奥行が広い収納の場合は、キャスター棚などを使って整理をしないと、物が出しにくくなります。
2-3.ウォークインクローゼット
新築マンションや戸建てに増えているウォークインクローゼット。一か所に家族みんなの洋服や靴、カバンなどを収納できるので、他の部屋に収納箇所がなくてもこの場所を使えば便利です。
ウォークインクローゼットのメリット
- 衣類をまとめてしまえる
- スペースが十分あれば衣替えも不要
- 一箇所に衣類を中心とした収納ができるので探し物もしやすい
デメリット
- きちんと整理しないと物であふれてしまう
- 照明や換気が必要など、メンテナンスや掃除も必要
ウォークインクローゼットがあれば、もう収納の心配はなし!というわけではありません。
上手に使うためには、服の定位置を決め、必要以上に詰め込まないこともポイントです。そもそもミニマリスト的な生活を望む方には、ウォークインクローゼットは不要なケースもあります。
3.収納スペースがない部屋で上手に収納するポイント
間取り図に収納が載っていない部屋の場合、自分で収納場所を作る必要があります。昔は棚などを置くのが一般的でしたが、棚は圧迫感があって部屋が狭くなってしまうデメリットもあります。収納スペースがない部屋は、上部の空間も使って以下のような工夫をしてみましょう。
以下参照 https://www.luminous-club.com/column/no-storage-room/
3-1.スチールラックを設置する
金属製でできたスチールラックは、コストパフォーマンスに優れ、部屋の大きさに合わせて高さなども調節できます。
スチールラックのメリット | デメリット |
使い勝手に合わせて調節できる
圧迫感がない どの部屋のインテリアにも合う コストパフォーマンスが良い |
女性一人では設置が大変なことも
無機質な印象になる 地震で倒れないよう配慮が必要 |
スチールラックの場合、一般的な棚とは違い背面が見えるので、高いラックを設置しても圧迫感がありません。無機質な印象になるとも言われていますが、デザインを選ばない半面、和室や洋室にも使えます。
また、スチールラックは定番のシルバー以外にも、カラーのバリエーションが増えてきました。部屋の雰囲気に合わせ、色合いやデザインを選ぶと良いでしょう。
3-2.カラーボックスを利用する
カラーボックスも収納がない部屋には便利なアイテムです。
カラーボックスのメリット | デメリット |
価格が安い
使う用途に合わせてサイズを選べる レイアウトを変えやすい |
安いものは強度が弱い
ほこりが溜まりやすい 高く積み上げられない |
カラーボックスの場合は、積み上げて収納するのではなく、横に並べて使用することもできます。強度が強いものをえらべば、物置兼ベンチとして使うこともできるでしょう。
ただ、洋服などの収納には物足りず、カラーボックス+突っ張り棒などを使う必要もあります。
3-3.突っ張り棒を利用する
収納スペースがない場所に大活躍するのが突っ張り棒です。
突っ張り棒のメリット | デメリット |
釘などを使わなくても使える
強度が強いものを選べばクローゼット代わりに コスパが良くどこでも設置できる |
壁にへこみができるケースも多い
しっかり設置しないと落ちてしまう 見た目がいまいち |
近年ではT字型になった突っ張り棒もあり、下に力を分散することで、より落下しにくい突っ張り棒もあります。
ただ、何もないフラットな空間に突っ張り棒を設置するのは難しく、無理に設置すると壁がへこむこともあるでしょう。突っ張り棒を使う際は、何かの出っ張りに装着したり、カラーボックスなどと併用して設置するのがおススメです。
4.まとめ
間取り図を見て広い部屋だと判断しても、収納スペースがないとその分荷物が増えます。間取り図を見る際には、どの部屋にどの程度の収納スペースがあるのかをしっかり確認しましょう。そのうえで、その収納は引き戸なのか開閉式なのかも確認し、家具の配置を工夫することが大切です。また、収納がまったくない部屋は上部の空間を使うことを意識して、面積を無駄に使わない収納を心がけましょう。