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2022.09.26

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平家は高くて贅沢?建てる時のコストと住み続けるためのコストを考える

十分な敷地と条件がそろっているなら平家を建てたいと思っている方が多いのではないでしょうか?でも、家は大きな買い物。どうしても価格のことを考えてしまいます。

「2階建ての家に比べると平家の新築は高い」というのは、ある意味正しいでしょう。でも、長い間住み続けることを想定すると一概に高いとは言えないのです。ここでは、平屋が高いと言われている理由や、コストを抑えて建設するポイントなどをご紹介します。

1.平屋が高いといわれるのはなぜか

平屋は2階部分がないにも関わらず、一般的な戸建てに比べ建設コストが高いといわれています。まずは平屋が高いと言われている3つの理由についてみていきましょう。

1-1.二階建てに比べ屋根と基礎のお金が掛かる

平屋が高いといわれている理由の一つに「2階建てに比べ屋根と基礎が2倍必要になるから」ということがあります。

例えば、2階建ての場合は屋根を2階部分に設置し、家の基礎は1階のエリアに建てれば良いです。しかし平屋の場合は戸建てよりも家の面積が広いため、設置する屋根の大きさが大きくなり、基礎部分も家全体の面積に沿って建てなくてはなりません。そのため2階建てよりも屋根と基礎部分が2倍ほど必要になり、建築費が割高になってしまうのです。

1-2.固定資産税が高くなるから

一般的に平屋は広い土地が必要です。狭い場所に建てるとまわりの建物に覆われて日当たりが悪くなったり、庭を持つことができません。

そのため敷地面積を必要とする分、土地や家屋にかかる「固定資産税」も高くなります。とくに都内の平屋の場合、年間に掛かる税金のコストが割高になることも覚えておきましょう。

参照 https://www.homes.co.jp/cont/iezukuri/iezukuri_00849/

1-3.広めの土地を探さなくてはならない

上記でも紹介しているように、平屋を建てるには一般的に広い土地が必要です。例えば3LDKの部屋を求める場合、2階建ての場合は1階が15坪、2階も15坪程度のスペースがあれば十分です。

しかし平屋の場合は2階のスペースがないため、家の基礎だけでも1階に30坪ほどほしいところ。それに加え、玄関周りや庭のスペースも確保する場合は40坪以上必要になることもあります。こうして平屋には広い土地が必要となり、土地代も高くなります。

2.長年住むことを想定すると平家は高くはない

このように、建設する際は平屋のほうが2階建てよりトータルコストは高くなります。しかし近年平屋の良さが見直されています。国土交通省「建築着工統計調査」によると、2015年頃から平屋の着工件数が増えており、全体の17%を占めるようになりました。平屋が再び注目されているのは、以下のようなメリットがあるからです。

2-1.動線がシンプル!生活が楽になる

平屋は2階がない分、動線がスムーズです。例えば洗濯物を干すにせよ、2階のベランダに行く必要はなく、1階のベランダに干すことができます。

平屋の動線が楽になるメリット

  • 2階に洗濯物を運ぶ必要がない
  • ワンフロアでつながっているため掃除が簡単
  • 階段の掃除がない
  • 水回りの動線も楽

高齢化が進んでいる日本では、夫婦二人暮らしの世帯も増えており、広い部屋は不要と考える人も増えてきました。しかもマンションのようなワンフロアではなく、外に出たらすぐに庭や草木があるのも魅力です。動線がシンプルで動きやすい平屋は、まさに日本の社会にぴったりの住み家です。

2-2.階段のスペースを有効に使える

平屋は2階建ての家とは違い、階段スペースがありません。一般的な階段は2畳~2.5畳分場所をとっているのですが、平屋の場合はその階段スペースがないため、居住空間が広くなります。

階段スペースがないと、ある場所に比べて10%程度の余裕が出ます。荷物が多い、保管場所を増やしたいといった方にも、平屋は有効活用できる間取りです。また、各部屋がワンフロアにあるため、荷物を取りに行くのにも便利です。

2-3.メンテナンスが楽

平屋は2階建ての家よりメンテナンスが楽と言われています。

平屋のメンテナンスが楽ちんな理由

  • 2階がないので雨どいの落ち葉の掃除が楽
  • 外壁塗装の際も、2階建てより低い足場なのでコストが掛からない
  • 軒裏の掃除なども手入れが簡単

平屋は屋根が低い分、家に不備が見つかった場合も、2階建ての家より自分でケアできることがあります。日常的に外回りのメンテナンスができるため、ランニングコストは2階建ての家より安くすむことも多いです。

2-4.台風や地震の際も安全性が高い

家の高さがない平屋は、台風や地震などの自然災害にも強いです。家全体の高さがないため、地震が起きても揺れにくく、台風の風圧ダメージからも守ります。

また、ワンフロアであるため、何かあったときも脱出しやすいです。例えば寝室が2階にある場合、1階で災害が起きたときは逃げ遅れの可能性があります。しかし平屋の場合は火災にもすぐ気づくことができ、玄関だけでなく窓からも脱出できます。災害大国の日本においては、平屋はメリットの高い建物です。

3.コストを抑えて平屋を建てる方法

このように住むうえではメリットの多い平屋ですが、建設時にコストが掛かるのが気になります。しかし、次に紹介するポイントを押さえれば、コストを抑えて平屋を建てることも可能です。これから平屋を検討している方はぜひ参考にしてください。

参照 https://www.ken-do.co.jp/hiraya/sodateruie.html

3-1.設計や間取りをシンプルにする

平屋の建設費用を抑えるにはまず設計や間取りをシンプルにすることが重要です。

例えばプライバシーを守る目的で、コの字型に建てる平屋が流行っています。こうすることで平屋の中央部分に陽があたり、周りから覗かれにくいというメリットはあります。しかしコの字型のような平屋はどうしても間取りが複雑になり、使用する建設木材のグレードなども高くなります。コストを抑えるためには一般的な横長タイプの平屋が良いのです。

また、平屋に限らず家を建てる際は、部屋数が多ければ多いほど建設費用はかかります。住む人が2人といった場合は、思い切って1 LDK の広い空間にしたほうが、必要な木材や壁材が減るためコスト削減にもつながるでしょう。

3-2.住宅設備機器のグレードを抑える

平屋に限らず、新築住宅を建てるにあたり費用がかさむ原因が住宅設備のグレードです。

 例えばキッチンを建設する際、当初は予定のなかった自動洗浄機のビルトイン食器洗浄機をつけただけでも、20万ほど費用がアップします。

また、お風呂も床を速乾性の良いものにしたり、浴室暖房機のグレードを上げるだけでも、数十万円値段が上がるでしょう。

住宅設備機能というのは上を見ればキリがありません。同じように庭やエクステリアにかけるお金も要注意です。予算を決めたうえで、これ以上お金は掛けられないという線引きをすることが大切です。

3-3.省エネ性能の家にする

住宅を建てるにあたり近年注目されているのが「太陽光発電の設置」や「ZEH(ゼッチ)住宅」です。

とくに太陽光発電の設置は東京都が義務化を検討しており、自家発電した電力を使うことで電気代の軽減になります。

またZEH住宅も、断熱の強化・自家発電によって、光熱費のランニングコストを減らすことができます。いずれも建設時の初期投資にコストが掛かりますが、長期間そこに住むことを考えれば、最終的にはプラスになる可能性もあるでしょう。

太陽光発電の設置や、ZEH住宅にはいずれも国や自治体からの補助金制度があるので、最寄りの自治体などに問い合わせてみましょう。

参考 国土交通省住宅関連事業(補助金)について

3-4.建築するエリアを郊外にする

平屋は都心に建てるより、郊外の土地が広くて安いエリアの方がおすすめです。

紹介しているように平屋は2階建てよりも広い面積が必要になります。仮に都内の狭い土地に平屋を建ててしまうと日当たりが悪くなりプライバシーの確保も難しくなるでしょう。

ならば広い土地があって、価格も抑えられる郊外のほうが、日当たりやプライバシーも確保しながら理想の平屋を建設することができます。

一般的な平屋は、広さ約26坪、2LDK で建設費用はおよそ2000万円と言われています。建設する土地の値段や広さを考慮し、予算に合わせた建設計画を立てましょう。

4.まとめ

平屋は一般的な二階建ての住宅より建設時のコストがかかります。

しかし2階がないぶんメンテナンスが簡単にできることもあり、階段のスペースも有効活用できます。また、高齢者が住む家は2階があっても使わなくなることが多いです。 住んでいてもまったく使わない部屋があるのなら、平屋への住み替えを検討してみても良いでしょう。

今回ご紹介した価格を抑える建設方法を参考にして、メリットの高い平屋の建設を検討してみましょう。

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