INFORMATIONインフォメーション
- カテゴリー
- アーカイブ
住宅会社のすすめる標準装備は本当にお得?自分で選ぶ時はどうする?
新築、リノベーションを施工する住宅会社では、水回りや窓周りの設備の標準品を用意することがあります。そういった会社はある程度決められた種類の中から選ぶと、お得だというプランの提案をしてくれます。でも、将来的に本当にお得なのか、自分で選ぶことはできないのか不安も感じる人もいるでしょう。
ここでは、家を建てるときやリフォームをする際、住宅会社のすすめる標準装備とはどのようなものがあるのか、自分で装備を選ぶことはできるのかなどを紹介します。
1.住宅における標準装備とは
家を建てる際や、大きなリフォームをした時、住宅会社が提案する標準装備というものがあります 。これは「その住宅の基準となる装備」を表します。
例えば、生活する上で窓は欠かせません。その窓の設備における窓ガラスや窓枠は「あらかじめうちの会社で用意したものがありますよ」というのが標準装備です。多くの施工主は窓ガラスや窓枠を自分で選ぶのは手間が掛かるため、標準装備のものを選ぶことが多いです。
参照 https://sankyo-design.com/chumonjutaku_hyojunshiyou/
1-1.統一基準はナシ、標準装備があっても絶対にお得とは言えない
標準装備と言っても、どのようなものが当てはまるのかは、ハウスメーカーによって異なります。 国が定めた基準などはありません。
たとえば A社の場合はインターホンも標準装備されているが、B社の場合は「お客様でご自由に設置してください」というパターンもあります。標準装備は決められた予算内に含まれているため、一見するとA社のほうがお得に見えます。しかし、標準装備が豊富なハウスメーカーは、少ない会社に比べるとトータルコストが高い傾向にあります。そのため、標準装備を選んだからと言っても、必ずしもお得ではあるとは言い難いのです。
1-2.標準装備に含まれる項目とは
標準装備はハウスメーカーによって異なるものの、一般的には以下のような項目が多いです。
【標準装備に含まれることが多い項目】
- 網戸
- 雨戸・窓用シャッター
- 温水洗浄便座
- インターホン
- ダウンライト
- 階段手すり など
こうして見ると標準装備に含まれている項目は生活に直結しているものが多く、家が完成した時点で備え付けられていると便利です。
その一方標準装備には含まれない主な項目は以下のようになります。
- 太陽光発電システム
- 食器洗い機
- 室内物干し設備
- 床暖房 など
基本的に標準装備に含まれないものは「あったらいいな」と思う設備が多く、なかったら生活ができない、というものではありません。これらの設備を望む場合はオプションとして追加料金を払うことで設置できます。
2.住宅メーカーの標準装備を選ぶメリット
近年住宅メーカーにおける標準装備は増えており、あらかじめ標準装備を選ぶことで施工主にとっても多くのメリットがあります。まずは標準装備を選ぶメリットについて見ていきましょう。
2-1.予算に含まれているので追加料金が不要
標準装備は家を建てる予算に組まれています。例えば3,000万円の家の場合、その3000万円の中に網戸やシャッター、インターホンなどの標準装備全てが含まれているのです。そのため追加料金が掛からず、予算オーバーを防ぐことができます。
ちなみに家の予算がオーバーする原因は、魅力的な設備を追加してしまうことが多いです。例えば「トイレは絶対にタンクレス」と決めているなら良いですが「標準装備のトイレよりタンクレストイレにしようかな…」と迷ってグレードをあげてしまうと、予算オーバーになりかねません。予算を抑えるうえでも、標準装備を選ぶことはメリットが高いです。
2-2.施工ミスが起こりにくい
標準装備は家を建設する業者にとってもおなじみの建材なので、施工ミスが起きにくいです。
例えば標準装備のインターホンを設置する場合、そのインターホンはどこに配線をつなげてどのように設置すればよいか、理解と経験があります。標準装備なら取り付けもスムーズで故障トラブルなども少ないでしょう。
しかしオプションで特殊なインターホンを取り付ける場合、現行品とは異なる配線や設置箇所に戸惑うこともあり、最悪の場合は施工ミスも起こります。スムーズで確実な施工を求めるなら、標準装備のほうがおすすめです。
参照 https://chumon.house/post-5908#st-toc-h-4
2-3.選ぶ時間を短縮し、完成をイメージできる
標準装備があれば設備を選ぶ時間も短縮できます。
住宅設備に詳しくない限り、多くの人は設備を選ぶのに時間が掛かります。インターホンを選ぶにせよ「こっちはカメラ付き」「こちらは録画つき」など、1つずつ内容を確認したうえで選ぶため、労力が掛かるでしょう。標準装備なら設備を選ぶ手間と時間が短縮できます。
またモデルルームや住宅展示場の部屋は、標準仕様がになっていることが多いです。そのため完成した家をイメージしやすいです。ただしモデルルームの中には、より部屋を魅力的に見せるため、グレードアップした仕様になっていることもあります。見学の際は「この部屋は標準仕様なのか」確認をしましょう。
2-4.標準装備のデメリットとは?
その一方、標準装備を選ぶデメリットも大きく2つあります。
- オリジナリティがなくなってしまう
- グレートが低い、最新機器ではない
標準装備は多くの家で使われているためオリジナリティのない家になってしまいます。家にこだわりがあるのなら、自分で選んだ設備を導入したほうが良いでしょう。
そして標準装備は住宅のコストを下げるため、最新の機器は入れないことが多いです。例えば新しいインターホンでも、実は録画機能が付いていないというケースもあります。防犯意識を高めたいのなら、コストをかけても録画機能がついているインターホンをオプションで注文したほうが良いでしょう。
3.自分で装備を選ぶことはできる?そのポイントは?
こだわりの家を作りたい場合は、標準装備よりも自分で設備を選んで取り付けたほうが良いです。コストが掛かる、施工トラブルのリスクもあるといったデメリットはありますが、自分で選んだほうが納得できる家になります。自分で設備を選ぶオプションは、ハウスメーカーや工務店によって違いがあります。
ここからは、自分で装備を選ぶ際のポイントや注意点について紹介します。
3-1.自分で選べる設備の一例
オプションの設備はハウスメーカーや工務店によって異なるものの、一般的には次のようなものが多いです。
設備内容 | オプションで付属できるもの |
浴室関係 |
|
キッチン |
|
トイレ |
|
リビング、その他 |
|
例えばトイレ自体は標準装備のものを選び、オプションで手すりを付けてもらう、ということも可能です。モデルルームなどで標準装備はどこまでが対応なのかを確認し、必要に応じてオプションを検討してみましょう。
参照 https://ouchi-iroha.jp/house-174-29250#1-2
3-2.予算をしっかり組み、優先順位を決める
オプション設備の大きなデメリットは、予算がオーバーしがちになること、そして設備がうまく付属できないといったトラブルです。それを避けるためには、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 予算をしっかり立てて、オーバーしそうなときは将来に回すことも検討する
- 優先順位を決める
- 標準装備が外せるのか、希望設備は装着できるのかしっかり確認する
例えば予算はあと5万円しかないのに、どうしても20万円のビルトイン食洗機をオプションでつけたいといった場合。いったんそこは我慢して、また予算ができた数年後に取り付けたほうが、生活にも支障はでません。
またオプションは魅力的な機能が多いので、あれもこれも、となりがちです。まずはどこを優先すべきかを考え、自分の中でランキングをつけてから最優先のものだけを取り入れるようにしましょう。
4.まとめ
住宅メーカーが提案する標準装備は、あらかじめ予算に組まれているため、余計な出費を防ぐことができます。どの設備を取り入れるべきか迷う手間と時間も掛からないため、標準装備を取り入れたほうが物事がスムーズに進むでしょう。
しかしその一方、すべて標準装備にしてしまうとありきたりな家になり、希望していたグレードの設備が取り付けられない、というデメリットもあります。
まずはその会社の標準設備がどのようなものかをしっかり調べ、必要に応じてオプションを検討しましょう。予算と優先順位をしっかりと決め、どのような家にしたいか具体的に計画を立てることが重要です。